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初めての北アフリカ☆エキゾチックな街とサハラ砂漠をめぐる~モロッコぐるりの旅

イスラム特有のエキゾチズムとおしゃれなフランスの雰囲気の両方を合わせ持つモロッコに魅せられて、モロッコ旅行を決 断しました。マラケシュのリアドでゆったり過ごし、サハラでは冒険、古都フェズでは迷います。

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     プロローグ

 秋も深まったある日、私の心は迷っていた。
 中東の航空会社で、成田~ドーハ間ノンストップ便就航記念として特別運賃航空券が発売されていたからだ。
 その航空券を使うとカサブランカ~モロッコまで何とか行けそうだ。
「こんなチケットがあるんだけど、どう思う? 販売期日が今日までなんだ・・・・」
 息子にそれとなく話すと、ふだんは口うるさい小姑のような?息子は云った。
「お父さん、行ってきなよ!モロッコへ!一度は行ってみたいって云ってただろう?夢は実現させなきゃあ!もう、先が長くないんだから・・」
 あとの言葉がチョット気になったが、決して安くない航空券を、母さんには当分言わないという暗黙の了解のもとに購入することにした。
 思ってもいなかったモロッコ旅行は楽しみだが、不安がないわけではない。
 かの地で接する人々が、この異邦人をどれだけ理解し受け入れてくれるだろうか?
 言葉には全く自信がないし体力も心配だが、この際気合いで行くっきゃない!自称「風の旅人サーリフ」となって旅してやろう! インシャラー!(なんとかなるさ~)
                        *

  「私たちのリアドにご予約いただき、ありがとうございます。あなたさまが空港シャトルバスをご利用されるならば、到着時刻とフライトナンバーを教えて下さい。お返事をお待ちいたしております。  カレン」
 「カレンさまへ  鉄道で行きます。駅に22時に着く予定ですので車で迎えにきていただけますか? 初めて訪れる街なので・・よろしく。」
 「了解しました。」
 悩み、検討し、厳選して決めた最初の滞在先のリアド(宿屋)からメールが届いて、いよいよ旅の実現が具体的になってきた。

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ドーハ国際空港

     第一章 機中の人            【浪漫編】  
         
 ドーハ国際空港は中東カタールの首都ドーハにある。到着後、乗り継ぎの出発ターミナルまでバスに乗る。バスから広大な敷地に建設中の新空港(ハマド国際空港が正式名らしい)が見える。巨大なメインターミナルの建物はほぼ完成しているようにみえるが、周辺の整備にはまだ時間がかかりそうだ。延期続きの工事のようだが、いったい何時になったら開港するのだろう。 ※(その後、2014年5月27日よりハマド国際空港がオープンした)
 乗り継ぎの飛行機の出発まで、およそ4時間ほどあるが、さほど広くない空港ターミナル内をあちこちしている内に時間が過ぎてしまった。

 モロッコへ行くには欧州経由かドバイ経由のエミレーツ航空を使うのが一般的かもしれない。あえて時間のかかるカタール航空を利用したのにはむろん特別航空券で安く行けるというのが一番の理由だが、また5ッ星の航空会社という興味もあった。
 そのサービスぶりは人によって評価が分かれるところだが、幼児連れの乗客に対するサービスぶりは常に徹底しているように見受けられた。

 成田を夜の10時半に出て乗り継ぎを経て、カサブランカに着いたのが翌日の午後3時40分(日本時間翌々日の午前0時40分)、実に26時間余りの移動時間の長さだ。
 これには欧州便と違って南回りということと、ドーハからカサブランカに向かう飛行機がチュニジアのチュニス経由であることがその理由だ。それでも思ったほどの苦痛は感じなかった。

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カサ・ヴォワジャー駅

 空港駅から鉄道で30分余り乗るとカサ・ヴォワジャー駅に着く。マラケシュ行きに乗り換えるためにいったん降りて駅の外に出てみた。
 2012年12月11日より開業したトラム(Casa Tramway)の写真を撮るために駅前広場で待機する。
 全長31キロにもおよぶこのトラムは中心街を通りカサブランカの東地区と南西地区を結んでいる。モダンな車両は仏企業のアルストム製だ。
 帰国の前日泊るホテルまで3駅なので、その時利用する予定だ。

 カサ・ヴォワジャー駅を出てから約4時間、列車は終点のマラケシュに50分も遅れて到着した。
 (リアドの迎えがはたして待っていてくれるかな?)
 少し心配になりながら、マラケシュの駅の構内に向かった。立派な駅だ。夜遅かったけれど、そのモダンで新しい駅の様子がうかがいしれる。
 構内でリアドのネームが書かれたプラカードを持った若者が待っていた。

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Riad La Porte Rouge

     第二章 魅惑のリアド『ポルテルージュ』

 彼の運転する迎えの車に乗り、夜の街を走ってリアドまで行く。車が着いた表通りに,黒っぽい上下の服を着たリアドのスタッフが静かな微笑みをたたえながら私を待っていてくれた。もしかしてここの主(あるじ)かもしれないと思った。
 私を送ってきた若者が、私に100dhのチップを要求したが、私は拒否した。宿泊の条件に無料送迎となっていたからである。それでも少しぐらい礼を出していいとも思っていた。
 若者が怒ってボスに連絡すると云って携帯で何やら話していたが、諦めて帰っていった。これらのことはすべて想定内の出来事である。
 リアドのスタッフは相変わらず静かな微笑みをたたえながら我々を見守っていたが、(あちらとは関係ないことなので・・)と云いながら、私を路地の奥にあるリアドまで案内してくれた。

 宿のスタッフに導かれながら細い路地を行くと、建物の下がトンネルになっていてそこをくぐると、その先に可愛い赤い扉が見えてきた。そこが目指すリアド「ポルテルージュ」だった。

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Riad La Porte Rouge

 リアドに入る。静かな空間が広がる。(素晴らしい!)一瞬そう感じた。スタッフがウェルカムドリンクの熱いミントティーとお菓子を持ってきた。(誰もいないのかな?)まったく静謐としている。
 やがて私はリアドブーサ(中庭)に面した部屋に案内された。部屋に入って驚いた。部屋はさほど大きくないが、室内のインテリアはオーナーの美と空間へのこだわりが随所で生きている。寝室のベッドや洗面所の小物やシャワーマットに至るまで花びらが散りばめられ、優しく歓迎してくれていることが伝わる。
 長旅の疲れを癒すべく温かいシャワーを十分浴びたあと、照明をすべて消し部屋を真っ暗にして深い眠りについた。 

 翌朝、小鳥たちのさえずりと微かな芳香で目が覚めた。ドアを開けてみると中庭の何ヶ所かでお香が焚かれていて、アロマの心地よい香りが漂っている。
 人生でこれほど爽やかな目覚めはかってなかったように思えた。それほど気持ちよい目覚めだった。朝、ひげを剃ってみても肌がすべすべしてスムースに剃れる。良く眠った証拠だ。世の奥様方のお化粧のノリが良いときのように・・・。

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Riad La Porte Rouge

 朝食は花や緑に囲まれて屋上のテラスで楽しむことにした。春とはいえ日差しは思いのほか強いが、風は気持ちが良い。昨夜のカサブランカは少し寒いぐらいだったが、南に下ったマラケシュでは気候がまるで違うようだ。
 朝食のセットを終えたスタッフが去ると屋上テラスには誰もいない。ひとりユックリ食事を取ることが出来るのはうれしい。

 このリアドは旧市街(メディナ)の南、王宮や宮殿がある史跡地区にあり、しかもそのさらに南端に位置している。
 賑わうジャマ・エル・フナ広場のあるメディナの中心部からは離れているが、フナ広場まで歩けない距離ではない。徒歩で約25分ぐらいはかかるだろうか。だからフナ広場までたびたび行く人にとっては不便かもしれない。
 だが私はこの静かな環境がむしろ気に入っていたし、リアドの生活をじっくり堪能できると思っていた。 
 朝食を済ませたあと、史跡地区を見学するためにリアドをあとにした。

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バイア宮殿

 リアドから歩いてバイア宮殿までそれほど遠くない。城壁に沿った道を進みながら途中、金物ばかり扱ったお店が沢山ある広場を横切ると直ぐ先が宮殿への入口がある。入っていくと、その先には黄色と赤の花が互いに競い合うようにたわわに咲き誇っていた。
 朝早いのに、観光客の数が思いのほか多かった。それもほとんどがヨーロッパからの観光客である。考えてみれば数時間のフライトで気軽に来れる観光地なのだ。しかも今はベストシーズンなのだ。

 バイア宮殿→ ダルシーサイド→ エルバディ宮殿跡→ サアード朝の墳墓群 と史跡地区をひととおり回っているうちに昼になった。行ってみたいレストランが近くのカスバ通りにあるはずなので、そこでランチにすることにした。
 アグノウ門に出ていればわかりやすかったのに、近道しようとしてカスバ通りの裏道に迷い込んでしまった。戻ってヤット抜け出したが、進んでいればチャンと出れたのだが・・・。探していた店はいったん通り過ぎてしまったものの、すぐにわかった。
 「Casa Saada」という店でTripAdvisorのレストラン部門でもかなり上位にランクされている店である。むろん選択の基準は常に「評価は高いがリーズナブル」である。

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Casa Saada

 レストランCasa Saadaの屋上テラスで、マンスールモスクのトルコ石で装飾された美しい尖塔(ミナレット)を眺めながら、クスクスとオレンジジュースで食事をする。途中、仏人のオーナーが挨拶に来て(お味はいかかがですか?)と聞いてきた。
 私は正直言ってクスクスを食べるのが初めてだったので、こんなものなのかなあと思いつつ親指を上げて「グゥ~!」と答えた。本来薄味なのかあまり味が感じられなかったが体には良さそうだ。
 支払いはクスクスが80dh ジュースが20dhの計100dh (¥1150ぐらい)だ。

 以前、東南アジアを旅した時、露店の食物でお腹の調子を崩したことがあるのであまりヘンなところでは食べないようになった。水にも気をつけるようにしているが、モロッコではなかなか生野菜サラダが食べられなくて辛かった。モロッコサラダもあるけどチョット違うんだなあ。                

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アグノウ門

 有名なアグノウ門を見たあとジェディド門(Bab Jdid)あたりまで少し歩き、そこからタクシーでマジョレル庭園へ行くことにした。

 タクシーの交渉は私はこのようにしている。まず手をあげてタクシーを止めるが客が乗っていようがいまいが関係ない。行く方向が同じなら客を乗せることもある。止まったら「ここから近いのだが」と英語で云い、「○○へいくらでいく?」と聞く。
 相手が20とか30とか答えたら、必ずアラビア語で「アシャラ(10)」と云う。相手がなんと云おうとアラビア数字で通す。最後に(少しは事情通かと思われてか)相手が折れる。本当に行けなければ去るはずだ。
 10(アシャラ)は近距離だがすこし遠いと20(アシュリーン)とか30(タラーティーン)とかになってくるので、そのくらいは覚えていたほうが便利だ。私はこの方法で市内はほとんど10dhで乗ることができた。
 それでもおよその相場を知っておくことも大切だが。

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マジョレル庭園

 マジョレル庭園は欧米人の観光客でたいそう賑わっていた。彼らはこんな季節にあたかも庭園美術館のようなマジョレル庭園を訪れることが大好きだ。
 入園料50dhを払って庭園に一歩足を踏み入れると、そこには竹林やらサボテンやらがあり、いたるところにいろんな種類の花が咲き乱れていた。
 イブ・サンローランのゆかりの庭園だけあって、建物など庭全体の鮮やかな色彩が強烈な印象として残る。
 マジョレル庭園の建物や池の庭はマジョレルブルーと呼ばれる青色で塗られていた。この色を背景にすると草木花など自然な色がとてもよく映えるようだ。

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マジョレル庭園

 イブ・サンローランのコーナー(日本の書籍もあった)を見たあと池のある庭園の方に行ってみた。
 若いカップルも多いなか、噴水池でたたずみ彼氏の写真のモデルになっていたモロッコ女性はスタイル抜群でハッ!とする美しさだった。まるで最新のモード誌からたったいま抜け出てきたかのようだ。
 もともとモロッコの女性の化粧法は目の周りを強調するから、よけい印象深く感じたのだろう。    

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マジョレル庭園

            春の歌

       すべての季節は美しい。
       クッル フスール ジャミーラトゥン
       しかし、最も美しいのは春。
       ラーキンナ アジュマルハー ラビーウ
       さわやかな気候。 すばらしい季節。
       ジャッウ ラテーフ ファスルン バディーフ

       春のそよ風、その中に香りがあり,
       ナサマートゥフ フィーハー アビール
       春の花々、その中に香水がある.
       アズハールフ フィーハー ウトゥール
       春のこずえはそよぐ緑。          
       アグサーヌフ フドゥルン タミール
       美しい季節。 美しい季節。          
       ジャミール ファスルン ジャミール ファスルン
 
    (「アラビア語の入門」 本田孝一著 白水社刊 より参照) 

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メモ

          【モロッコを旅するということ】
 たまたま特割のチケットを取得できたことが、モロッコ旅行のきっかけとなった。それでも決断した以上、ただ漠然と出かけるのではなく、私なりにこの旅のポリシーを決めておきたい。

 モロッコを旅するに際して、個人で行ける範囲は限られてくる。だから多くの見どころを巡ることが出来るツアーのような旅はできない。
 この旅では、この国の歴史と宗教を理解すると共に、特に人々との関わりあいを大切にしながら旅してみようと思う。

 「郷に入れば郷に従え」(when in Rome, do as the Romans do) というではないか。事前にこの国の事情を少しでも頭に入れておき、出来れば簡単な現地の言葉も使ってみて、コミュニケーションを深めてみたいものだ。
 そのためには、多少なりとも学習はしておかねばなるまい。

 今回の旅では「3つの道具」を駆使して、旅の内容を深めるつもりだ。
① 現地の人々とのコミニュケーションツールとしての言語~アラビア語モロッコ方言学習講座の簡単な表現を活用する。
② 迷宮都市といわれる街が多いから、必ず迷うと思う。情報収集と共に、GPS機能がついたPad「Nexus7」がどれだけ役立つか試してみたい。
③ ウォーキング~ユックリと、時には軽快なフットワークで、好奇心の思うがままに歩き回ることだろう。履き慣れたマイシューズは大切だ。


     旅行記の構成について(予定)
   プロローグ
 第一部 浪漫篇   成田~カサブランカ~マラケシュまで
 第二部 冒険篇   マラケシュ~サハラ沙漠~フェズまで
 第三部 迷宮篇   フェズ~メクネス~カサブランカまで
   エピローグ


※ 長旅を前にすると、妙に緊張してしまう自分がいる。いつもの悪いクセだ.。だからできるだけ肩の力を抜いて、あまり欲張らずに、観光や食事はもとより、移動のときも含めて旅を楽しむことにしよう。


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 ☆ 移動費明細
      航空運賃(往復)      28,000          (成田~ドーハ就航記念 特別運賃+THE 3-DAY SALE)
      燃油サーチャージ      30,000
      空港税/他           4,910            合計 62,910 


 ☆ 宿泊費明細
      マラケシュ  (3泊)    16,000
      フェズ     (2泊)     8,500
      カサブランカ (1泊)     4,800            合計 29,300
      (※ 残り2泊は現地ツアー料金に含まれる) 
      (※ マラケシュ、カサブランカは去年11月のレートで支払済み)
 
 

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