海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP  > 旅スケTOP暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへの旅行記

暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

深い密林の中。そこには苔むす迷宮遺跡があり、その中の光も届かぬ闇の世界を手探りで歩く。遠くから聞こえるカサコソという乾いた音。何も見えぬ恐怖に体が凍りつく。【続・母さんの一人旅-2 ヤシュチラン遺跡】

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

ヤシュチラン遺跡

メキシコのジャングルの奥地、グアテマラとの国境付近に、今なお昔ながらの暮らしを営むラカンドン人と呼ばれる民族がいます。
彼らはエルナン・コルテス等の征服者たちが強制したキリスト教を拒絶した「征服されなかったマヤ人」の末裔。
ラカンドン人たちは密林の最深部でマヤ時代から伝わる生活様式・宗教感で生活を続けていて、その生活の中心は呪術であり、村のシャーマンは幻覚キノコを用い治療を行います。

そして、彼らが暮らすラカンドン密林の中。
そこには、まだ発見されたばかりのマヤの遺跡がひっそりと残されています。
…翠色の苔に覆われた石段が連なる神殿…
…彩豊かに彩色されたマヤの神聖な儀式を描いた壁画…
そこは、遺跡を愛する旅人を惹き付け、誘う場所。

しかし、ラカンドン民族が暮らすジャングル・ラカンドン密林があるのは、熱帯雨林の深い森の中。
そこへ行くためには、個人でセスナ機をチャーターするしか方法はありません。

ラカンドン密林。
そこは旅人が興味本位で訪れるには、少しばかり敷居が高い場所でした。

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

ヤシュチラン遺跡

☆★☆★☆旅程 2015/12/25~2016/1/2☆★☆★☆
□12/25 成田-バンクーバー-メキシコ・シティ 
□12/26 ビジャエルモサ、ラベンタ遺跡、パレンケ 
■12/27 ヤシュチラン遺跡、ボナンパック遺跡 
□12/28 パレンケ遺跡、ミソル・ハ、アグア・アスル 
□12/29 オアハカ モンテアルバン遺跡
□12/30 ミトラ遺跡、エルトゥーレ、イエルベ・エル・アグア
□12/31 メキシコ・シティ、フリーダ・カーロ博物館、国立人類学博物館
□1/1  メキシコ・シティ-バンクーバー-
□1/2  -成田

☆★☆★☆続・母さんの一人旅~メキシコ編・旅行記☆★☆★☆
・デカ頭に会いに・ラベンタ遺跡
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/24789/
・暗闇のラビリンスへ・ヤシュチラン遺跡 
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/25224/
・宇宙人が作った古代都市
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26239/

☆★☆★2011年~母さんの一人旅・ボリビア編~☆★☆★
ティワナク遺跡 http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15208/
ウユニで人さらい??   http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15206/
チリ国境までの湖めぐり http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15220/
ラパス市内観光  http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15229/
太陽の島でトレッキング http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15246/
Espejo del Cielo :http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/15698/

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ヤシュチラン遺跡

2015年の年末のメキシコ旅は、母や妻という衣を脇に置き、私が本来の私らしく、自分のやりたいことができ、行きたい所へと行ける旅。
夫や娘には日本での年越しをお願いして、ひとり、旅に出た。

今回のメキシコ旅が一人旅となった理由にはいくつかあるのだが、その一つが、旅の目的がマイナーな場所で、更に少しだけ旅の安全性に危惧が予測されたため。

ガイドブックには殆ど紹介の無い遺跡を訪れ、遺跡の中で好きなだけ石と対話し、ちょっとディープなメキシコを味わうのが目的の旅だった。

本当のことを言えば、遺跡が好きな娘も一緒に連れて行きたかったのだが、道中にはかつては強盗バスと呼ばれた夜行バスの利用もあったため、最悪の場合は身ぐるみはがれるという危険も予測でき、危機の場合には自分一人の方が逃げやすいだろう…との判断もあっての一人旅だった。

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ポサダ アギラ レアル

そんなメキシコ一人旅の滞在3日目の朝の起床は朝4時。

まだ日も昇らぬ時間帯に起きだし身支度を整え、持参したポットでお茶を入れ、体を覚醒させ、参考書でこの日訪れる遺跡について予習する。
何回も本を読んできているので大方は記憶しているが、メキシコの文化は年代が入り乱れているのでまだ整理しきれていない部分も多く、学生の勉強みたいに手を使い紙に時代順に年代・文化名・特徴・代表的な王名を書き連ねていく。

この日に行く予定の場所は、ラカンドン密林にある遺跡のヤシュチラン遺跡とボナンパック遺跡だ。 

昔はセスナ機をチャーターするしか行く事の出来なかったラカンドン密林だったが、20年ほど前に隣国グアテマラとの間の道路整備計画が持ち上がり、現在ではセスナ機を用いなくとも遺跡にアクセスできるようになっている。

道はある…とはいうものの、ラカンドン密林へは個人では行くことは難しい。
バス等の公共交通機関が無い…と云うのも一つの理由だが、ラカンドン密林はメキシコの国内でありながらも、その土地の権利はラカンドン族にある…という特殊な場所というのが一番の理由だ。
ラカンドンの保護区に入ってからは、そこはラカンドン人たちが支配する世界。
ラカンドン保護区入口で入場料支払った以降は、基本は自分たちの車ではなく、ラカンドン人の車や船をチャーターしなくてはならない。

更にラカンドンの保護区では、旅行会話以上のそれなりの言語知識(スペイン語だけでなく現地で使われている昔ながらの言葉も)、様々な交渉力も必要となるので、今回は現地ツアーを利用することにした.

(写真:パレンケの宿 ポサダ・アギーラ・レアル(Posada Aguila Real) 2泊:1424ペソ(約83米ドル)。エアコン完備で快適な滞在)

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

ラカンドン密林の中にあるヤシュチラン(Yaxchilan)遺跡・ボナンパック(Bonampak)遺跡へ行く現地ツアーには、日本の旅行社や現地の日本語対応の旅行代理店が出しているツアーもあるのだが、総じて金額が非常に高い。
所要時間が12時間以上の1日ツアーとなるので、その費用が2万円近くなるツアー企画もあった。

格安旅を目指す私にはそんな高額ツアーへの参加は難しいし、たとえ参加したとして私が落ちつかないだろう。

こんな時こそ趣味で愉しんでいるスペイン語の出番。
スペイン語で現地ツアーを検索し、何社かとコンタクトをとり、レスポンスも良く(途中で問い合わせ言語を英語に切り替えたが、英語での対応も可能だった)、予約に関する様々な質問にも的確に回答をくれた旅行会社:Kichan Bajlum(キチャン バヒラム)社にツアーを依頼した。

ラカンドン密林への手配先としてKichan Bajlum(キチャン バヒラム)社を選んだ理由の一つには、パレンケの町の中に事務所がある小さな旅行会社である…という点がある。
初めての旅行会社を使う場合、最悪の事例としては、予約してあるにも関わらずその予約を無視される(忘れられる)可能性もありうる。
今回の旅の場合、ラカンドン密林にあるヤシュチラン遺跡・ボナンパック遺跡へ行けるのは、この日1日だけで他には予備日はない。
だから念のために、昨日(パレンケへ到着した日)の夕方に旅行会社の事務所へと顔を出し、翌日のピックアップ場所と時間の再確認を行い、私を間違いなくピックアップしに来てね♪と念を押しておいた。

結果から言えば、Kichan Bajlum社はパレンケの町の小さな旅行会社だったが、その対応はしっかりとしていて、ツアーの内容自体も五重丸に更に花丸をつけたくなる程だったので、これからラカンドン密林へのツアーを考える旅人にはお勧めできる旅行会社だった。

(写真:パレンケの中心通りのJuarez通りにあるKichan Bajlum社。歩き方のパレンケ中心部地図にも記載あり:ホームページアドレス↓。英語でのメール問い合わせ可能。
http://www.kichanbajlum.com/index.html)

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

そしてツアー当日の朝、5:45にピックアップ場所であるホテルの玄関前へと行くと、そこにはもう今日のガイドさんであるダリウスさんが待っていてくれた。
これは中南米にしてはビックリする様なことだ。
日本人は待ち合わせの時間には正確だ(ガイドが待ち合わせに遅れるようなことはまずない)とは思うが中南米には中南米時間があり、5分や10分の遅れは気にせず、予定時間を過ぎて30分もしたらさすがに置いて行かれたかもしれない!と焦り出す必要があるくらいだ。
だから、ガイドが待ち合わせ時間前に、それも15分も前に来ているなんて…とっても凄い事だった。

ガイドさんに案内され、早速、車に乗り込み出発する。
今回のラカンドン密林へのパーティは12人+ガイド+運転手。
参加者をピックアップし終えたのが6:30頃。
一路、進路を南東にとる。

(写真:朝焼けの田舎道。フロントガラスに貼られた護符JESUS(西語でキリストの意味)のデザインが魚のところが素敵♪)

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

車の中をざっと見たところ、ツアーメンバーの中では私が一番オバサンの様だった。
しかし、アジア系人種は見た目年齢が同年齢の欧州系に比べ年下に見えることが多く、この時もツアーメンバーは私の年齢をかなり下方に見積もっていて、一番景色の良く見える特等席のガイドさん隣の助手席へと座らせてくれた。
ガイドさんとはその前にお互いに年齢をばらしていたので、そんな様子を見て彼は苦笑い。

その後の車内での自己紹介で高校生の娘がいると話したら、アジア系が若く見えることに驚きの声。
お姉さま方からは化粧品は何を使っているの?日本製?との質問攻めにあったが、私の「アレルギー体質で化粧は出来ない」という回答に、では、どうして??と不思議そうな顔。

近年の研究によると、欧米系はアジア系に比べると皮膚の上皮層が薄く、日焼けによる肌へのダメージを受けやすい…と云う研究結果があり、皮膚が厚い(顔の皮が厚い)アジア系は、皺が出来始めるのが欧米系に比べてゆっくり目の傾向にあるらしい。

今回のツアー参加者には女性が多く車の中は最初からみなさんハイテンション!であっという間に最初の目的地である朝食会場へ。

時刻は8時過ぎ。
朝食会場はオープンテラス…と言えば聞こえが良いが、田舎のドライブインみたいな処で、その名はYAX-LUM。
ラカンドン地区へ行くツアー客を相手にブッフェ形式の朝食を食べさせてくれる。

ツアーによっては朝食会場へは立ち寄るが費用は自己負担と云う場合もあるのだが、Kichan Bajlum社のツアーは全て込みの料金。
ツアー中にお財布が必要だったのは、昼食時の飲み物代だけだった。

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食事はブッフェ形式なのでお替りは何回でも可能。
典型的なメキシカン料理も有れば欧米風のお料理もあり、料理はどれも美味しい。
飲み物もコーヒー・紅茶・フレッシュジュースと沢山ある。

この日のお昼は14時過ぎになるのでお腹いっぱい食べておくように!とのガイド氏からの指示で、私も3回のお替り。
でも、朝食時間は30分しかないので、ゆっくりとは食べては居られない。

25分で食事を切り上げ、お手洗いへ。
トイレはメキシコの田舎様式。
見かけはごく普通のお座り式トイレだが、日本式とは異なる部分が2つだけある。

ひとつは水。水洗式だが、そのお水は自分でバケツに汲んで行き便器の上から押し流す。
もうひとつは使用済みのペーパーの扱い。
メキシコや中南米の国では基本トイレットペーパーは便器の中には捨てずに、傍においてある屑籠へ捨てる。
ここら辺の国では下水設備の配管が細く、ペーパーを流してしまうと詰まってしまい大惨事を引き起こすことになる。

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食後は1時間半のドライブで、ラカンドン地区へ。
いよいよラカンドン地区のジャングルへの入口だ。

ガイドさんがラカンドン地区への入場料を支払いに窓口へと向かう。
私はその様子を助手席からそっと隠し撮り。

実は、ラカンドンの人達、特に年配の方たちは写真に撮られることを極端に嫌う。
彼らの主要産業としてラカンドン地区への入場料やガイド料がメインとなっている昨今では以前ほど神経質にはなってはいないという事だが、ラカンドンの人達が写真に入りそうなアングルの時は(たとえ映ってはいないとしても)カメラの取り扱いには注意をした方がいいとのことだ。

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船着き場の休憩施設で再度トイレ休憩。
この先の約3時間はトイレはないので此処のトイレは必須。(トイレはこの先もあることはあるが、お勧めできない状況だ)

そして船着き場へと徒歩で向かい、小さなボートへと乗り込む。

これからボートで向かうのはヤシュチラン(Yaxchilan)遺跡。

現在でも密林の中にあるヤシュチラン遺跡へは陸路では辿り着くことは難しく、フロンテラ・コロサル村から川を遡る船のみが唯一のアクセス手段だ。

私達の船を操舵する船頭さん。
初めは密林で生活するラカンドン人の方かと思っていたのだが、どうやら違うようだ。

多分、国家公務員の方なのだろう。
シャツの腕の部分にはメキシコの国旗が刺繍されていた。

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

私達が遡っているこの川:ウスマシンタ(Usumacinta)川はメキシコとグアテマラとの国境となる川で、先ほど船に乗った場所がフロンテラ・コロサル(Frontara Corozal)という小さな村で、メキシコ-グアテマラの検問所(国境管理事務所)がある場所だ。

フロンテラ・コロサル村から船に乗る旅人には2パターンあり、一つは私達の様にヤシュチラン遺跡へと向かう観光客。
もう一つはグアテマラへと国境を超える人達だ。

中南米の国々で今一番ホットで利益率の高い取引物件と言えば、麻薬。
ウスマシンタ川はメキシコとグアテマラの両政府によって厳しく監視されてはいるが、その取引は闇の中で行われているのが事実。

だから、ボートの船頭さんは一般人ではなく政府のお役人さんだ。

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暗闇のラビリンス【秘境遺跡 ヤシュチラン】マヤ族の末裔が潜むジャングルへ

フロンテラ・コロサル村でボートに乗ったのは11時頃。

この時間帯は多くの観光客がヤシュチラン遺跡へと向かう時間帯。

国境の川は多くのボートで大混雑だった。

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