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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

スペイン旅の終盤はオトナ色の街:セゴビアへ。セゴビアで有名なのは水道橋と白雪姫のお城のモデルとなったアルカサル…。でも、あのお城は日本の映画でもモデルになっているんだって!?【女子二人旅-11】

悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

旅行先  地図を見る
[アラブ首長国連邦ドバイ
[スペインマドリード コルドバ グラナダ ロンダ セゴビア
[千葉県成田市

旅行期間 10日間

旅行目的 世界遺産 /寺院・宮殿・城・史跡

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旅行時期2015.07.10

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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

2015年の夏に訪れたスペインは女子旅。
飛行機に乗るのも、日本から脱出するのも初めて…の友人と一緒にスペインを巡りました。

スペインでの滞在は8日間で、その旅のコンセプトは【フライパンの上を歩こう♪】。
マドリードを起点にコルドバ、グラナダ、ロンダ、サアラ・デ・ラ・シエラの灼熱のアンダルシアの白い町を巡りました。
そして旅の最終日は少しだけ嗜好を変えて、オトナ色の街:セゴビアへ。

セゴビアはマドリードからはレンフェの特急列車で30分と非常に近いのですが、その町の雰囲気はマドリード以南の地域とは全く異なり、色で表すならば煉瓦色。
アンダルシアがVilla Blancaと称されるならばセゴビアはVilla Castana。

そんな煉瓦色の街;セゴビアを歩いてきました。

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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

☆★☆★☆旅程 2015/7/10 - 2015/7/19☆★☆★☆
□7/10 成田発 夜 - EK便-
□7/11 ドバイ着 - 乗換4時間(EK便) - マドリード着 昼, コルドバ迄レンフェ移動, コルドバ観光
□7/12 コルドバ観光 グラナダ迄バス移動, グラナダ観光
□7/13 グラナダ観光
□7/14 グラナダ観光, ロンダ迄バス&レンフェ移動, ロンダ観光
□7/15 ロンダ観光, 白い村迄バス移動, 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光
□7/16 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光, ロンダ迄バス移動, マドリード迄レンフェ移動
■7/17 マドリードからセゴビアへレンフェで日帰り旅
□7/18 マドリード街歩き, マドリード発 午後 - EK便-
□7/19 ドバイ着 - 乗換2時間(EK便) - 成田着 夜

☆★☆★☆初・初・初の女子二人旅 旅行記☆★☆★☆
【1】灼熱のフライパンを歩く~旅の始まりは42℃の洗礼:
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/23981/
【2】双貌のメスキータ~コロンブスの発見は何をもたらしたのか:
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/24024/
【3】真夏が見せた蜃気楼~礼拝堂で見たものは…:
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/24604/
【4】時に浮かぶ幻想宮殿 Alhambra :
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/24910/
【5】魔法の門が崩れる瞬/グラナダの熱い夜:
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/24938/
【6】チュロスとホットチョコで始まるグラナダの朝:
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26253/
【7】≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ 
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26259/
【8】ロンダの冒険/絶景を探しに行こう♪
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26283/
【9】一番行きたい白い村☆サアラ・デ・ラ・シエラへ
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26789/
【10】孤高の砦へダンジョン探検
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26790/
【11】ガイドブックにはないセゴビア
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26798/
【12】怒りと抗議の魂≪ゲルニカ≫
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26803/

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チャマルティン駅

スペインでの旅は、いつも早起き。

7/17のこの日も朝6時過ぎにはマドリードのホテルを出て夜が明けたばかりの町の中を歩き、朝の7時前にはチャマルティン駅(アトーチャ駅からはセルカニアスで移動)へと到着していた。
何で、そんなに朝早くから…。
せっかくの旅の朝なので、もっと朝はゆっくりすればよいのにという声も聞こえてきそうだが、早起きをするのには理由がある。

(写真:チャマルティン駅にて、セゴビアへ向かうRenfe, AVANT。その顔つきは蚕の幼虫に似ている。チケットはネットで事前購入し、往復20.6ユーロと格安♪)

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早朝から行動を起こした理由は、出来るだけ朝早くのセゴビアへ行きたかったから。
もっと言えば、深い陰影の中の佇むセゴビアの水道橋を見たかったからだ。

現存する水道橋では世界最古のセゴビアの水道橋が作られたのは、今から遥か2000年の昔の紀元前1世紀頃。
齢2000年の人類の手による建造物、それもピラミッドの様に石をギュッと硬く積み重ねたわけではない、レース状にアーチ型に編むように積まれた石の建造物である水道橋。
この水道橋はずっと見てみたいと思っていた。

そして朝8時過ぎ。
128組の二層のローマ・アーチに象られた水道橋の前に、友人と私は立っていた。

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旅の前に写真集や旅ブログで見てきた水道橋。
昼間の陽光に輝く橋の姿も素敵だったが私が心惹かれたのは、朝。
朝日を浴びた水道橋の造る影が町の中へと伸びる光景だ。

だから、そんな風景を見たくて、早起きして朝のセゴビアへとやってきた。

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セゴビア旧市街とローマ水道橋

セゴビアの水道橋は建築されたのは紀元前1世紀のローマ時代だが、その後、何度も崩壊の危機を迎えている。

水道橋が受けた一番大きなダメージは、ムーア人による襲撃の時。
地中海を超え欧州へとその勢力を拡大してきたアラブ勢は、アンダルシア地方をその支配下に治め、グラナダにアルハンブラ宮殿を築き、そしてトレド、セゴビアのある北部へとその触手を伸ばしてきた。
しかし北部への侵攻はそうは上手くは行かず、ムーア人たちは撤退を余儀なくされ、その時に腹いせに水道橋の一部を破壊した。

この時、壊された水道橋の修復に乗り出したのが、カトリック両王であるイザベル女王とフェルナンド王だ。
コロンブスの新大陸発見への航海の資金援助や古都グラナダのアルハンブラ宮殿陥落の立役者としても知られているカトリック両王。
その彼らがしっかりとした基礎の修繕を行ったおかげで21世紀となった現在でも、水道橋は、その姿を今に留めている。

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そんなセゴビアの水道橋だが、別名に【悪魔の橋】との呼び名がある。

確かに全長が728m、地上からの高さが最も高いところで29mもある水道橋は、ローマの石組み構造の秘密を知らない人達から見たら悪魔が作った摩訶不思議な巨大建造物に見えたのかもしれない…のだが、この橋は、そんな思いつきで悪魔の橋と呼ばれているわけではない。
セゴビアには、この橋が悪魔の橋と呼ばれるきっかけとなった伝説が残されている。

昔々、まだセゴビアが小さな村だったころのお話。

セゴビアの村があったのは丘陵地帯の丘の上で、水場が村から遠いのが村人たちの悩みの種だった。
そんなセゴビアの村に、一人の美しい娘がいた。
娘の美しさの評判は瞬く間に遠くまで広がり、ついには悪魔の耳にまで噂は届き、娘を見た悪魔は一目で恋に落ち、娘に取引を持ちかけた。
「お前がオレの物になるならば、明日の朝、太陽が昇る前までに、お前の家の前に水路を引き、お前の家族が一生、水には困らない様にしてやろう…」と。
娘はその条件を飲んだ。

悪魔は一晩中、必死になり石を積み上げ、15km離れた水場から水を通す水道橋を作り上げた。
しかし、恋心を取引で勝ち取ろう…なんている悪魔の邪な心は太陽神に見破られ、悪魔が水道橋の最後の石を積み上げるその少し前に太陽が昇り、悪魔の尻尾の先を照らしだし、悪魔の取引計画は水の泡と消えてしまい、セゴビアの村は立派な水道橋を手に入れた…というお話だ。
(この伝説にはもう少し続きがあり、悪魔と人間の裁判編…へと続いている)

そんな伝説の残るセゴビアの悪魔の橋。
悪魔が石を積んだというのは伝説としても、接着剤を一切使わずに組まれた不思議なローマ・アーチが作る橋の造形は一見の価値がある。

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ココまで水道橋を愉しんだら、もう水道橋は終わりにして次の観光ポイントへ…となるのが普通なのだろうが、そうは行かないのが友人と私の旅。

水道橋…と言うからにはどこかにその始まりの場所がある筈だ!という事で、観光ポイントとは反対側、地図には書いていない方向に向かって歩き出す。
地図はないが、基本は水道橋に沿って歩いているので迷うことはない。
水道橋に沿って歩いて行くと、橋の高さは少しずつ低くなっていく。

完全にローカルなエリアで、朝が早いこともあり観光客ともすれ違わない。

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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

水道橋の高さはゆっくりと地面に近くなり、暫く行ったところで橋は地面の高さまできて、石組みが終了し水道橋は姿を消してしまった。

えっ…、水道橋って、ココで終わりになってしまうの…とちょっとあっけにとられてしまった私達…だった…

…のだが、その向かい側に何やらモニュメントっぽいものを見つけたので、そこへと向かってみる。
モニュメントの真ん中には四角い穴が切られていて、その先は水路の様に窪み、更に向こう側へと続いている。

コレハ、ナニカ、スイドウキョウ、ト、カンケイ、アリソウダ。

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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記

そして、更に先へと進んだ私たちが辿り着いたのは石造りの施設。

施設は施錠され、その中へは入れなかったが、窓から中をのぞくと…、

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中の構造は洞窟をくりぬいたような不思議な空間で、建物の真ん中には箱型の大きな穴が作られていた。

この建物は、水道橋の始まりの場所だった。
始まりの場所…とは、水場より水路を通り流れてきた水を大きなプール状のタンクでろ過して、川水の中の石やホコリを取り除き、飲料に適した状態にする施設だ。

紀元前1世紀から20世紀初頭まで使い続けられてきたセゴビアの水道橋。
一体、いつの時代にこの様な水質浄化施設が導入されたのだろうか。

インフォメーションのボードの文章は過去形で書かれているだけで、時代についての言及はなかったが、水道橋の一部としてろ過施設が付属していることを考えると、もしかすると建設当時からこのような浄化設備があったのかもしれない。

浄化施設から伸びる長い水の道が続いていた。
悪魔が作ったにしろ、人間が作ったにしろ、ローマ人の知恵には感心してしまう。

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タップリと水道橋の歴史に触れる朝さんぽを愉しんだ後は、朝食の時間。

再び水道橋が一番きれいに見えるPlaza de Asoguejo(アソゲホ広場)へと戻り、カフェで一休み。
朝食のセレクトはChurros(チュロス)とCafe con leche (ミルク・コーヒー)。

ただし、チュロスと言ってもチョコ掛けの甘いチュロスではなく、塩を軽く振ったおつまみ系。
私的には甘いチュロスよりも、塩味の方が好みかも知れない。

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悪魔の橋とカリオストロの城☆ガイドブックにはないSegovia街歩記へのコメント

animoさん  2017/07/31 20:36

映画カリオストロの城とセゴビアのアルカサル。
噂が本当かどうかは別として、あの映画が好きな世代には、ちょっと気になる情報ですよね。
煉瓦色の街セゴビア。
2000年前の水道橋と煉瓦色の家々が作り出す景色は旅の最後を締めくくるにはピッタリで、思い出のシーンとなりました。

noix de cocoさん  2017/07/31 11:25

セゴビアの水道橋、素敵ですね!旅行記にとても詳しく書いてくださっているので、勉強にもなりました。ありがとうございます!ちなみに私もカリオストロは大好きです。テレビで放映される度に、気づ付くと最後まで見ちゃいます。

animoさん  2017/06/28 20:21

ゴート札…の文字を見たら、映画の最後:城の堀の水が流れだし、石造りの古代庭園が地上に姿を現したシーンが突然よみがえってきました。
セゴビアという土地を考えると、水道橋の下になにかお宝が隠されていてもおかしくないかもしれません。

で、実際のアルカサルがカリオストロ城に似ていたかどうかが微妙な部分でしたが、浪漫がある話ではありますね。

zvonimirさん  2017/06/28 18:23

カリオストロの城というタイトルにつられて、旅行記を見させていただきました。
アルカサルの地下にはゴート札が眠っているのか想像をかきたてられてしまいます。


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