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褐色の聖母に隠された秘密/異国の地で微笑むAve Maria

日本にただ一体、世界でも珍しい黒い聖母マリア像があるのは鶴岡市。何故、その肌色は黒いのか。南米の褐色のマリアとの縁はあるのか?マリア像に隠された闇に迫る旅に出ました

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私が初めて貴女(あなた)にお会いしたのは8年前の2009年。
当時64歳だった母と共に訪れた標高3000mのクスコ(ペルー)の高地に、貴女は居ました。
Catedral(カテドラル:大聖堂)と呼ばれる大きな教会の暗がりの中で、褐色の肌を持つ貴女は幼子をその手に抱き、慈しみの微笑を浮かべ静かに立っていました。

貴女の名は、Ave Maria。
日本ではマリア様と呼ばれています。

現地のAndina(アンディーナ)と呼ばれる人々は、褐色のAve Maria;貴女を信仰し、貴女の足元には蝋燭の灯が絶えることもなく揺れていたのを私は覚えています。

しかし、カテドラルを案内してくれたガイドさんの話・・・は私に、貴女の持つもう一つの貌を教えてくれました。

貴女は、ずっと昔からこのクスコの地に居たわけではなかったのですね。

貴女が欧州の地からはるばる南米クスコへとやって来た理由。
それは、スペイン人により制圧されたインカ文明の人々を、キリスト教という欧州の宗教に取り込み、コンキスタドールと呼ばれた征服者たちに従順な奴隷とするため。
征服者たちはあえて貴女の肌色を現地のAndinaの人達に似た褐色に塗り、親近感を持たせ、彼らを改宗させる役割を貴女に課したのでしたね。

インカ文明がこの世界から消えてから約500年の月日が過ぎ、今では貴女はクスコの守護神として3000mの高地に存在しています。
過去の歴史が何であれ、貴女は慈しみの聖女。
全ては時の流れなのでしょう。

貴女との出会いから8年がたった2017年。
私はクスコの真裏にある日本で、また、貴女;黒い聖母マリアと対面しました。
日本で出会った貴女は、私の記憶の中の貴女とは異なるお顔をしていました。

そして、日本の貴女の持つ歴史は、クスコの昔話とはまた異なる一面を持っているようです。

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私事だが、ここのところ毎年のように夏になると実家のある新潟へと呼び戻されている。
一昨年は母の交通事故。
昨年は100歳になろうとする祖母の永眠。
そして、今年は…祖父母と曾祖父母の法要。

夏の新潟は嫌いではないが、北国と言われている割には涼しくないのが私としては微妙な部分。
どうせ行くのならば、春秋の気候のいい時にしてくれ…と主張したいのだが、いずれも私の都合では如何ともしがたい用件だった。

でも、今年の場合は法要なので予めその日程は分かっていた。
だから、行くことを条件にちょっとだけ我儘を父にお願いしてみた。
お願い・・・それは、関東からはアクセスしにくい山形県鶴岡市へのドライブ旅のプランニング。

(写真:法要の前日の夜。襖を取り払うと大きな座敷になる部屋。最近はこんな風な家は田舎でしか目にすることができない)

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以前から、山形県と新潟県の県境にある町;鶴岡市には訪れてみたい場所があった。
鶴岡市は関東からのアクセスが非常に悪く、新潟市を経由していくのが一番近い行き方なのだが、新幹線と在来線を乗り継ぐ片道5時間以上を必要とするちょっとした遠出となり、関東圏からの日帰り旅は難しい。
だから、実家に帰省した時に機会があれば…と狙っていた。

鶴岡市で私が訪れて見たかった場所は2か所。
1つは世界的にも有名なクラゲ水族館である鶴岡市立加茂水族館、そして、もう1つは日本で唯一の肌色が褐色であるマリア像がある鶴岡カトリック教会だ。
褐色のマリア様は以前にクスコ(ペルー)の教会でお目にかかって以来、なんだか気になっている存在で、また、クラゲは食べるのはもちろん好きだが、海中を浮遊する姿は私にとっては癒しでもある。

(写真:法要に供物として納められた果物籠。子供の頃は法要の楽しみと言えばこの果物たち。滅多に買ってもらえない高級なメロンを食べることの出来る貴重な機会だった。)

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新潟市から鶴岡市までは高速道を利用しても片道3時間弱。
日帰りで行くには少し遠い距離だったが、父は1年ぶりの娘とのドライブ旅ということですんなりとOKを出してくれた。

そして当日はクラゲだけに2時間を費やし、予定外のお寺散策では不思議な鉄道廃墟を見つけて、大興奮の私。
それを見て苦笑する父母という不思議な絵図が出来上がっていた・・・。

(写真:新潟で食したお魚たち。新潟と言えば夏でも魚介が旨い。この時期は佐渡沖で獲れるお魚さん達がお勧め♪)

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そんな理由でやってきた鶴岡市で、まず訪れたのが日本海の海辺にある加茂水族館。

加茂水族館はとっても小さな水族館だが、クラゲに特化した水族館として知られていて、2000年にはくらげの展示数が日本一となり、2012年にはクラゲの飼育数世界No.1の水族館としてギネスに認定されている。

でも、水族館にいるお魚さん達はクラゲだけと言う訳ではなく、地元の庄内川水系の展示もある。

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勿論、日本海側に生息する魚達の水槽も有り、私がいつも分からなくなってしまうカレイとヒラメの見分け方の解説板もあった。

私はいつも呪文の様に"左ヒラメに右カレイ"と唱えながら、この平べったい魚はヒラメなのかカレイなのか見極めようとするのだが、一体、どこの部分を指して左とか右とか指すのか…。
何となく顔の方向かな…と思っていたのだが、どうやらその解釈で間違えはないようだ。

ただ、この見分け方は日本近海に生息するヒラメやカレイの専売特許で、国によってはカレイなのにその顔がついているが左側という海域も有り、アメリカ近海では右向きと左向きのカレイが半々の割合で存在するというのでヤヤコシイ。

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"左ヒラメに右カレイ"だから、この子はヒラメさんかな?

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近海域の水槽にはエイも居る。
エイは種類によってはその尻尾に猛毒を持ち、一振りで触れた相手を死に至らせる。

このエイたちも危険な奴らなのだろうか。

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危険かもしれないが、エイの姿を腹面から見てしまうとユーモラスなその姿に笑いが出てしまう。

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鶴岡市立加茂水族館

そして、加茂水族館のメインの見所といえば、クラゲの展示。
クラゲの展示に関しては別旅行記↓にしてあるので、此処では前回の旅行記で触れなかった写真を中心に紹介したい。
旅行記:海月が漂う夜  http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26894/

加茂水族館を一躍有名にしたのはクラゲドリームシアターと呼ばれる2000匹のクラゲが回遊する円盤型の巨大水槽だ。

2000匹ものクラゲが蠢く水槽は美しいけれど、あの中に放り込まれたら…かなりホラーだろうね。

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でも、クラゲが2000匹もいたら、どんどんクラゲ算〈ネズミ算?〉式にクラゲの個体数が増殖していって、水族館で世話をしきれなくなってしまうのではないのかな…。
と水族館の運営に余計な心配もしたくなるのだが、心配ご無用。

加茂水族館で飼育しているクラゲには肉食クラゲも多く、この水クラゲたちは肉食クラゲたちの餌ともなる存在だそうだ。

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ジェリーフィシュの種類も多いのが加茂水族館の特徴。
(英語ではクラゲのことをJellyfishと書くので、クラゲの種類でジェリーフィシュと言う和名は名前の混乱を招きそうだ)

この写真のクラゲは、ルサーナジェリーという名前で、ジェリーフィッシュ独特のコロコロ感は少なめだ。
透き通る青色が印象的なキャノンボールジェリーフィッシュや紫に光るルテウムジェリーも居た。

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