旅スケ秋の文化企画 旅人川柳'15

旅寝して みしやうき世の 煤はらい

この句は、松尾芭蕉が旅の道中、今で言う大掃除(煤払い)に勤しむ浮き世の行事を横目に眺め、旅に生きている我が身を意識して詠んだ句です。旅をしている時、または振り返っていると、ふと感じる旅情や情景、高揚感、あなたの感じた全てを五・七・五のリズムに乗せて、投稿ください。

旅スケ旅人川柳'15 気になる受賞作を発表します!

公開!これが旅人川柳大賞の最優秀賞、旅スケ特製楯だ!! 投稿受付終了 たくさんの投稿ありがとうございました!

受賞作品発表!

  • 最優秀賞

    ル|ブルにタオル落とした温泉のうさきちミントさん

  • 凡弩(ボンド)賞

    小用で爪先立ちが癖となり光元気さん

  • M賞

    シャチョサンシャチョサンチョトマッテ!!誰が教えたこんな日本語あちゃ丸さん

  • 岡林賞

    荷物詰めキャンセル出ろと呪文言うでこさん

  • 佳作

    ハネム|ン慌てて現地で歩き方チロルさん

  • 佳作

    甥っ子に歩き方貸すペンの跡トム ナオリンさん

  • 佳作

    旅ガイドスマホまかせで電池切れ詠み方知らずさん

  • 佳作

    道迷い一番綺麗な夕陽見るあいらむさん

  • 佳作

    鍵忘れ部屋の戸バタン!しまったぁ!!うっかりトラベラ|さん

  • 佳作

    まだ行くぞ天国よりは外国に浜の川信さん

  • 佳作

    あげすぎたチップにおつりは無いものか貧乏神さん

  • 佳作

    何となく世界に通じる関西弁いっち|さん

  • 佳作

    降り立った現地の匂いに胸高鳴るy
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  • 歩き方賞(自由律俳句賞)

    うそだろ|搭乗ゲ|ト変更猛ダッシュs
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受賞作品選評

お茶ペットボトルでおなじみの川柳。サラリーマンの日常を切り取る独特の世界が、ティータイムのひと時を、渋く、ほろ苦く彩っています。
われわれも旅をテーマに悲喜こもごも詠ってもいいじゃないか。脱日常の旅だからこそ、声高らかに、ときに、下を向き上目遣いで詠ってしまおう。
こうして「地球の歩き方 旅スケ秋の文化企画 旅人川柳 2015」が始まりました。

応募総数は136。20代から80代まで、幅広い年齢からまんべんなく作品をいただきました。日ごろは、年配の方々の投稿が多く占めるなかで、若い人たちからの、不安と希望の混じった歌も寄せられ、明るく輝きを放っています。

選考では、海外旅行を詠ったものを中心に選っています。また、誰しも経験のありそうな出来事で、詠めばその情景が目に浮かぶものを選びました。
ただし、あいにく選者たちは、川柳に限らずあらゆる文芸とは縁遠い暮らしをしていて、歌と聞くとカラオケしか浮かばぬ無粋者ばかり。埋もれた佳作も多々あると思いますが、所詮このレベルの歌壇なのだと見極めて、次の募集に備えてくだされば幸いです。
地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩

最優秀賞ルーブルに タオル落とした 温泉のうさきちミントさん/女性/50代

受賞者コメント なぜ、あのルーブル美術館に温泉タオルを落としてしまったのかと。拾った係員も「Qu'est-ce que c'est ?」これは何?と思ってたに違いないと。あー恥ずかしいです。しかし、応募した時に「大丈夫です。今頃ヴィーナスが巻いて活用してます」というコメントがあり、「上手い!」と唸りました。流石です。

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 「いつ落としたのだろう」「どこで落としたのだろう」。詠み手の疑問はこれらではなかった。ずばり「なぜ温泉タオルだったんだろう」 この悔恨は、パリ滞在時だけでなく帰国の機内でも頭を巡っていたはず。「あぁ! 湯布院 と染め抜いたタオルを、ルーブルに...」。ダ・ヴィンチはどう思うか、フェルメールは眉をひそめたのか、パリジェンヌは笑っているだろうな…。せめて Nike のスポーツタオルならニケの肩に似合ったのにな。そんな切ない思いが、倒置した タオル落とした温泉の ににじみ出ています。自ずと、「の」で終えるあたりの失望感がえも言われません。 

凡弩(ボンド)賞小用で 爪先立ちが 癖となり光元気さん/男性/60代

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 明治維新の元勲も、血気盛んな天正遣欧少年使節もこう呟いたに違いありませんな。
「拙者、井の中の蛙であった」
紳士に限らず、淑女のほうも「腰かけたくても踵がつかない (・_・;)」とか?

M賞「シャチョサンシャチョサンチョトマッテ!!」 誰が教えた こんな日本語あちゃ丸さん/女性/30代

受賞者コメント ご覧の通り五七五を全く無視したはちゃめちゃな句だったのでハナから選ばれるなんて思ってもいませんでした。旅の一コマを切り取った句でしたがでも、本当にいるんですよ。どこの山奥、僻地に行っても片言の日本語で語りかけてくれる人たちが・・・いったい誰から日本語習ったんだろうっていつも不思議に思っているのですが・・・先人の旅人に感謝!!ただ、できればもうちょっと品のある日本語教えてほしい・・・!!

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 この自由な作品は、碧梧桐もびっくりに違いない。よほど売り子の勢いが強かったんだろう。バスの窓に手を突っ込む、前も後ろも取り囲まれる。おののくニッポン人観光客。
「ミルノハタダヨ」「ヨコスカナツカシイネ」。誰が教えるこんな日本語。呼びかける名は、20世紀までは「タナカサン」、今世紀になってからは「ナカタサン」が多いらしい(『歩き方総研』調査中)。「ニシコリサン」「ハニュウサン」もビッグネームだが発音が難しいから、さあいかがでしょう。

岡林賞荷物詰め キャンセル出ろと 呪文言うでこさん/女性/40代

受賞者コメント まさにまさに私の魂の叫びの様な句なのです。普通の会社員が有給を使い、飛行機に乗って旅行出来る時間とお金なんてたかが知れたもの・・・「キャンセル待ちです」と言われても諦めきれずにひたすら待ち続ける!荷作りも、デジカメの充電もバッチリ!でもキャンセルだけが出ないのよ~。何とかして~と!!もう少しで担当者に掴み掛る勢いでした。

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 この日しか行けない、もう1円も出せない。乗せてくれるなら魂も売ります。お願い神様、仏様、LCC様。

佳作ハネムーン 慌てて現地で 歩き方チロルさん/女性/20代

受賞者コメント 新婚旅行で行きたくなかった海外に行きました。旦那さんの希望でイギリスとフランスに行きました。
イギリス、フランスの順に行きましたが、イギリスではなかなか楽しめず、早く日本に帰りたい!と思っていましたが、フランスが楽しくて、旦那さんが買っていた地球の歩き方を慌てて読みました。

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 「いいところを見せぬと “成田離婚” だ」。 かつて『地球の歩き方』の売り上げの数パーセント担ったのは、こうした新郎需要でした。
この句は「あんまり期待していなかったけど、せっかく来たからにはねえ」という新妻の計算。電子書籍なら、隠れてこそっと情報が取れて便利では? 「そうか、今後はこの需要で稼がせていただきましょう」(電子書籍担当者)

佳作甥っ子に 歩き方貸す ペンの跡トム ナオリンさん/男性/40代

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 想い出を残したくて、取っておいた本棚の『地球の歩き方』。甥が見つけて旅に持っていく。ところどころに記された新しいメモ。先人の足跡に、若者が新たなステップを重ねる。まさに『地球の歩き方』の歴史そのものです。

佳作旅ガイド スマホまかせで 電池切れ詠み方知らずさん/女性/60代

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 地球の歩き方:「だから本も買ってよね」
旅人:「おたくが売ってる電子書籍も電池切れならアウトでんがな」

佳作道迷い 一番綺麗な 夕陽見るあいらむさん/女性/40代

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 印象派の絵画が目に浮かびます。紛れ込んだ路地を巡っているうち、次第に夕闇が迫り心細くなる。気づくと小高い丘の上。晩鐘に西の方を振り向けば、大きな夕陽がちょうど沈むところ。こんな風景、ほかの旅人はたぶん誰も知らないはず。明日も晴れるといいな。

佳作鍵忘れ 部屋の戸バタン! しまったぁ!!うっかりトラベラーさん/男性/50代

受賞者コメント 先日の旅先のパリで、約四半世紀ぶりに人生2回目の「閉まったあ!」をやってしまいました。そのときの想い出からこの川柳が生まれ、選んでいただいたのは怪我の功名でしょうか。裸足でバスタオルを巻いているのが美女なら、フロントでも歓迎してもらえそうですが...

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 しまった感、丸出し。いや「閉まった感」ですか。シャワーの直後の話だったら、と想像すると。。。裸足で、バスタオルを巻いたゲスト、フロントに駆け込むの図。

佳作まだ行くぞ 天国よりは 外国に浜の川信さん/男性/60代

受賞者コメント 当方御年 65歳 家内 63歳 常に二人で話し合っています、足腰が立つ内は、なるべくいける内に行ける所に行こう。エコノミークラスでもいいから、回数多くね。ビジネスクラスで行くよりはエコノミークラスで2回行こうと。私は、土木業に従事し 結婚後も、単身赴任歴28年、子供も全て家内が育てていました。ですから単身赴任時代は全国各地に転勤し、北海道以外は、何度も日本各地を旅(転勤)しました各地の観光地や名所旧跡など自分一人で結構堪能しました。退職後は罪滅ぼしのつもりで、お金の都合が付けば家内と外国旅行をしようと思っています。

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 これだけお元気なら、なかなかお迎えは来ませんよ。でも、来るなら、ファストパスでさっさと通してもらいたいな、と思いますがいかが?

佳作あげすぎた チップにおつりは 無いものか貧乏神さん/男性/60代

受賞者コメント 海外旅行は好きですが、チップは嫌いです。あげるべきか、いくらあげればよいのか、いつも迷います。そして、少なくあげては後悔し、あげすぎると腹が立つ。最近は、チップ不要の国に行くことが多くなりました。

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 今も昔も、チップの作法は話題になります。カード支払いが普通になったいまは、さらに考えるのかもしれません。スマートに渡したい、適当なコインがない、そもそも円換算したらいくらだ など引っかかると、食後のコーヒーの味など分からなくなります。私の兄貴は、クォータ以外の小さなコインをみなぶちまけて颯爽と席を立ちます。

佳作何となく 世界に通じる 関西弁いっちーさん/女性

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 非難を恐れずに言えば、関西弁の主はおばちゃんたちです。「何となく」は、遠慮気味。とんでもない、120%通じていますよ。
「それ、おいしいーい?」「一口ちょうだい」「デパ地下なんてどこも同じやろ」「もっと大っきいのないん?」「まけてんかー」「これつけるゆうたやろ」。エスペラント語もまっ青。ただし、言うだけ。「聞くのはナッシングやで!」

佳作降り立った 現地の匂いに 胸高鳴るyumimoさん/女性/30代

受賞者コメント 本当に仰る通りですね、『多鼻』。鼻でも旅が楽しめます。改めて、このシチュエーションを思い起こすと、はやり鳥肌が立つ程の高揚があります!この感覚が大好き!

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 「たび」に「多鼻」という漢字を充てる説があります。情報は目や耳から入るだけではありません。嗅覚の刺激で呼び起こされる感情も大きなものです。草花、化粧品、香辛料、儀式、動物、土埃、…、こう文字を目で追うだけでも、あのにおい(匂い あるいは 臭い)が蘇ります。バーチャルツアーではこうはいかない。

歩き方賞(自由律俳句賞)うそだろー 搭乗ゲート変更 猛ダッシュshonanboy007さん/男性/50代

地球の歩き方編集部 俳号 七々凡弩からの選評 特別に自由律俳句賞を得た作品。中の句のもたつき具合が、このドタバタを示しています。ボディチェックがなかなか進まず、刻一刻となくなる時間。A、B、Cと通路を駆けていく遥かむこうに搭乗口が。でも人影がまばらだ、大丈夫? で掲示を見ると、Aに変更! Uターンだ、急げ急げー。


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