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Zaディストリクト・シックス博物館のクチコミ - 人種差別政策により失われた街並みを記録した、悲しみが湧きあがってくる小さな博物館

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人種差別政策により失われた街並みを記録した、悲しみが湧きあがってくる小さな博物館
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ケープタウンの美しい街並みの中心からほど近い場所に、もとは教会だったという、落ち着いた色の建物があります。
このディストリクト・シックス博物館は、ここにかつて存在した街を記録する場所です。

ディストリクト・シックスは、もとは黒人やさまざまな人種の人々が暮らしていた住宅街で、ケープタウンの中では庶民的な地域だったようです。
アパルトヘイトを進める政権は、この地区全体を破壊し、黒人を街から排除して白人専用の新しい街をつくる計画を立てました。
住人だった黒人たちはタウンシップ(旧黒人居住区)へ追いやられましたが、結局一部しか開発されず、今でも多くが更地のままとなっています。

博物館に展示された写真には多くの人が写り、ここが活気のある街だったことを伝えています。
それらは、当時のありふれた日々を捉えたものです。他の展示も、この街にしかない、特別なものというわけではありません。
でもそこに記録された日常は、もう二度と戻らないものです。
それを記憶の中につなぎとめておくために、地域の人が協力してこの博物館は運営されています。

当時の写真、地図、この地区の道路名のサインを見ていると、それらが日常的なものであるがゆえに、ここで暮らしそして自分の街を失った人たちの想いが、痛みや悲しみを伴って胸に迫ってきました。

美しいケープタウンが負っていた深い傷について知るために、この小さな博物館で足を留めるのもよいのではと思いました。

―――
2009年制作のSF映画『第9地区』は、アパルトヘイトにより破壊されたディストリクト・シックスの出来事にインスパイアされたものです。
本作品のストーリーは、南アフリカの上空に現れた宇宙人を、人間が不毛の地に隔離し管理しようとするものです。
白人を人間、有色人種を宇宙人と描くこの作品のメタファーは、南アフリカの人々にとってはまさにかつての現実と感じられたことでしょう。
世界各国で上映された映画『第9地区』でディストリクト・シックスを知り、この博物館へ足を運ぶ旅行者も少なくないかもしれません。

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