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女だって島旅へ~Blue Cave 蒼の洞窟~台風と競争♪欠航予想100%

馬が棲む島がある。そこは馬が言葉を話すガリバー旅行記の世界…のわけはないが、野生馬が棲む隠岐・西ノ島:ユネスコ世界ジオパーク。夏の残像を探し、まだ見ぬ絶景を求め旅立つ。【西ノ島 1人旅-1】

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もう、ずっと昔。
日本のどこかに野生馬がいる島がある…そんな噂話を耳にしました。

馬が自由に、のんびりと暮らす島。
そんな島が本当に存在するのか…。
その噂が真なのかガセなのか、当時の私にはそれすら分かりませんでした。

そして、数年前。
探していた馬の島が島根県・隠岐地方にあることを知りました。
隠岐と言えば、後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流された歴史ある島としては知っていましたが、まさかそこが馬の楽園だったとは…。

馬の島への憧れは現実味を帯びた望みへと変わり、いつか機会があれば隠岐へと行き、自然の中でのんびりと馬が暮らす風景をこの目で見てみたい。
そんな風に思うようになりました。

     ☆★☆★2016.9月 お気楽・隠岐 一人旅・旅程☆★☆★
■9/2 羽田-米子空港-七類港-別府港-国賀めぐり観光船
□9/3 西ノ島サイクリング 摩天崖-国賀海岸-赤尾展望所-鬼舞展望所-焼火神社
□9/4 別府港-境港-松江-小泉八雲の幻想世界へ
□9/5 松江-足立美術館-境港の妖怪の世界へ 米子空港-羽田

    ☆★☆★★2016.9月 お気楽・隠岐 一人旅 旅行記☆★☆★
【1】蒼の洞窟へ♪ http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/25877/
【2】天空の魔天崖  http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26039/
【3】天国と地獄 http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26089/

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羽田空港

長い間待っていた隠岐地方への旅が実現したのは2016年の9月、学校の夏休みも終わり、海水浴客もひと段落したであろう頃。
羽田空港から朝イチの飛行機で米子へと向かう。

カードラウンジで、飛行機を眺めながらの朝食タイム。
あたたかいベーグルと珈琲、そして目の前には朝の柔らかいお日様の光に包まれた飛行機。
一人旅ならではの優雅な朝時間。

いつもはワイルドな旅の始まりが多いけれど、たまにはこんな旅も悪くはないよね♪

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でも、私が優雅な気分を味わっていたのはこの一瞬だけ。
実は昨晩の睡眠時間がたったの2時間で、朝4時に家を出たこの時の私は、極度の睡眠不足状態。

睡眠不足を引き起こした原因は、昨日に発表された天気予報。
週初めの隠岐地方の天気予報によれば、私が訪れる週末は概ね晴れの良い天気で、隠岐での日々は絶好の馬日和となる筈だった。

しかし、そうは問屋が卸してくれないのが私の旅。
出発の1日前。
日本の広域天気図の南側には小さな鳴門模様…台風12号が誕生した。
台風の予想進路は、屋久島、九州、山陰、そして隠岐地方の真上。

宝くじが当たるのは嬉しいが、よりにもよって台風に当たるとは…。
計画通りに旅のコマを進めれば、隠岐から本土へと戻る船は台風の影響をダイレクトに受けるだろう。
馬を探しに行くお気楽・隠岐旅のつもりだったのに、出発前日にして前途多難な予感。

出発前夜であった昨晩は寝る時間も惜しんで、宿を動かさずに旅のパーツだけを組み替え、台風の影響を極力避けることのできるプランニングのジクソーパズルに頭を悩ますことになった。

(写真:台風12号の予想進路 Tenki.jpより)

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米子空港

羽田空港を06:55に飛び立った飛行機は8:10には米子鬼太郎空港へと到着。
関東から山陰地方までひとっ飛びの1時間20分で、私のいつもの通勤時間とさして変わらない所要時間だ。
米子まで来てしまえば、隠岐までもうすぐ…という気もするのだが、実は隠岐への道のりはここからが正念場。

本土から隠岐地方へ行く場合、通常は船(フェリーまたはジェットフォイル)で島へと渡るため、空港からは船の発着場所である港へと行かなければならない。
隠岐地方への船は境港(鳥取県)または七類港(島根県)からの2つの航路があり、朝一番の船の出航は七類港から。
だから、朝一番に島へと渡る船に乗りたい旅人は七類港へと向かわねばならぬのだが…、空港から七類港までの移動は簡単には行かない。

実は、米子鬼太郎空港は七類港を利用したい旅人にとっては陸の孤島の様な存在なのだ。

米子鬼太郎空港から七類港までの連絡バスは1日1便しかなく、しかもその連絡バスは、朝イチの羽田便が到着する5分前の8:05に空港を出発し、羽田便の乗客は連絡バスには乗ることが出来ない…という旅人泣かせのタイムスケジュールで組まれている。
勿論、この時間以降の七類港までの公共交通機関は、翌日の同時刻まで一切存在しない。

七類港からの船の出航は9:30なので、30分前の9時には港へと到着しなければならないのに、飛行機を降りてからの持ち時間はたった40分だけしかない。

いったいどうやって、七類港へと行けというのだ!?

(写真:米子鬼太郎空港:鬼太郎くん、目玉親父さん、一反木綿さんのモニュメント)

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公共交通手段はないが、米子鬼太郎空港から七類港へと制限時間内に行ける方法が一つだけある。

それは、車のチャーター。つまり、タクシーの利用だ。

背に腹は代えられぬ、移動手段がタクシーしかないのならば、ソレを使うしかないだろう。
大枚3600円が20分間の乗車運賃として消えて行った。

隠岐地方は観光パンフレット作成にも力を入れ、島への観光誘致をけっこう盛大にアピールしているが、空港利用者に対するこの仕打ちはまるで隠岐への観光を阻止しようとしているのか…とも考えたくもなるような状況だ。
空港-港連絡バスを運行する【日ノ丸自動車】と船会社の【隠岐汽船株式会社】にお願いなのだが、空港からのアクセスの状況を利用者の立場で再考してほしい。

空港で待っていてくれたタクシーのお蔭で七類港には9時前に到着し乗船券の購入も早めに出来たので、船の中では二等広間(一番安い船賃)の角場所を確保できたが、ギリギリの時刻に港に到着していたら中途半端な場所しか空いていなく、横になるにも苦労したことだろう。

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七類港

七類港からのフェリーは【フェリーくにが】。
船室は一番安い2等(2920円)から特別室(7980円)まであり、車を持ち込まない限り予約不要だ。

七類港から目的とする別府港までは2時間半の船旅。
海は凪いではいるが、念のために酔い止め薬を服用し船酔いに備えた。

7月に母と訪れた礼文までの船旅での船酔いに懲りていたので、今回の隠岐行の船ではおとなしく寝ていようと思っていたのだが、私の好奇心はゆっくりと寝ているなんて許してくれなかった。

…こんなに天気が良いのに船室で雑魚寝をしているなんて、もったいない。
上のデッキに出て、潮風を浴びる方が気持ち良いんじゃない?
それに、台風が来たらこんなに凪いでいる海なんて見られなくなる。
行くなら今♪
こんなところで寝ているなんて、君らしくもない!…

好奇心の誘惑に負けた私は、カメラを持ってデッキ席へとあがる。

甲板では乗組員さん達が錨を上げて出航の準備中だ。

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9時半、船は七類港を定刻に出航。

港の中には小さな島がいくつかあり、その傍らでは漁船が網を仕掛けていた。

海は静かで、2か月前の北海道の島旅、あの時の礼文へ行く船の状況とは雲泥の差だ。
あの日は海は嵐の前の大しけで3mの波があり、ごろりと横になっていても胃の中が大きく揺すられるようなウネリがあったが、この日の船はまるで鏡の上を滑るかのように進んでいる。

台風が近づいているとは思えないほど凪いでいる海だった。

今回の旅は、馬がいる隠岐地方の島への旅。

実は、私は隠岐に野生馬がいるという情報は知っていたが、隠岐がどんな場所なのかは実際に旅の日程が決まるまで調べることもしていなかった。

野生馬がいる場所は隠岐。
隠岐は島なのだから、野生馬に会うためには隠岐の島へと行けばいい。
そう単純に考えてプランニングを開始した。

ところが、隠岐の島観光協会から送ってもらった資料を開いてみて、私は自分の思い込みに愕然とした。

私は【隠岐】とは隠岐の島という名の1つの島を指す名称だと思い込んでいたのだが、実は隠岐は1つの島ではなかった。
隠岐は大小の4つの島から構成されていて、その島は島前と島後の二つの区域に分けられ、島後には隠岐の島、島前には西ノ島・知夫里島・中ノ島の3つの島かある。

つまり隠岐地方とは、4つの島の複合エリアを指すのだ。

40年以上日本人として日本地図を眺めていた筈なのに、隠岐が複数の島から構成されていることに気が付かなかったなんて…。
思い込みで地図を漠然と眺めているから、こんな勘違いを起こすのだろう。

(写真:フェリーの中に掲示してあった案内地図)

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4個の島から構成される隠岐だが、野生馬がいるのは西ノ島だけ。
だから、私の今回の島旅のターゲットは当然、島前の西ノ島がメインだ。

本土からのフェリーは隠岐四島を順番に巡る一筆書きの航路で動いているので、私が乗ったフェリーも順繰りに4つの島の港に寄港していく。

(写真:旅の二日目の鬼舞展望所にて、草を食む馬)

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七類港を出た船の最初の入港地は、知夫里島の来居港。
知夫里島は、台風さえ来ていなければ、私がこの日訪れていたであろう島だ。

知夫里島の南には赤壁(レッド・クリフ)と言われるスペクタルな断崖絶壁があり、今回の隠岐旅では1日目に知夫里島に立ち寄り、その絶景を見に行きたいと考えていた。
しかし、そのプランは台風のために泣く泣くカットせざるをえなかった。

台風が、この辺りの海に影響を及ぼすのは2日後の夕方。
天気予報によれば、48時間後には風速が5m以上になると予想されていた。
風が強くなる…という予報は島旅をするものにとっては一大事。
強風が吹き荒れると波が高くなり、船は高速艇のジェットフォイルは勿論、ある程度の高波ならば耐え得るフェリーの運航だって危うくなり、いったん欠航してしまったら、台風が完全に通り抜け海が穏やかになるまで島から出られなくなってしまう。

だからこの日を含めて3日間の滞在を予定していた隠岐旅の旅程は、昨晩に徹夜に近い状態で練り直し。
船の時間をもう一度書き出し、天気図と波浪予想図を見比べながら、船が航行可能な天気の範囲内で少しでも長く滞在できるように2日間の日程(3日目の朝イチの船で島を脱出できる計画)へと組み換えた。

(写真:船が港へと入港すると甲板からロープが投げられ、そのロープを港で待っている船会社の人がキャッチし、港の杭へと結びつける。意外とマンパワーな仕組みだ。)

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知夫里島を後にした船が向かったのは、島前で一番大きな島である西ノ島だ。
知夫里島、西ノ島、中ノ島の位置関係は、それぞれの島の先端に立ち大きな旗を振れば、向かい側にある島から旗の動きを識別出来る位の近い距離にあるので、のんびりフェリーであってもその移動時間は30分位と近い。

12:05に船はユネスコ世界ジオパーク・西ノ島の別府港に到着した。

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この日の午後の予定は、ジオパークの地形を海から眺めるクルーズ(観光)船への乗船。

隠岐の島前一帯は火山の噴火により出来た島なので、その島の形もとてもユニークで島前の3つの島(西ノ島、知夫里島、中ノ島)本体がカルデラの外郭部分の名残に当たる。

カルデラ地形の島の特徴と云えば、島の内側のなだらかな地形とその外側の切り立つ崖の対比。
カルデラ地形の島で有名なのはエーゲ海のサントリーニ島だが実は隠岐地方も同じ地形で、地質学的には世界的にも非常に貴重な姿を残している場所だ。

この日はそんなジオパークを海から楽しめる島でたった一つのクルーズ観光船【国賀めぐり定期観光船】への乗船。
西ノ島を訪れる旅人の多くは、カルデラが作った不思議な形状の岩たちが作り出す断崖絶壁の風景を目的に訪れるとも云われている。

(写真:旅の二日目、鬼舞展望所から眺めたカルデラ湾の内海。穏やかな海が広がっていた)

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西ノ島・国賀海岸周遊(別府港)

今回の旅では、私もこの奇岩巡りクルーズをとても楽しみにしていたのだが、8月末から隠岐の周辺の海は波が荒い日が多く、クルーズ船が欠航となる日が続いていた。
だから、この日も観光船が出航できるのかどうかは、島へ到着するまでは未知数の状態。
祈るような気持で隠岐観光の事務所へと向かった。

事務所の入る建物へと入り、ぶら下がるインフォメーションのボードで見た文字は【運行中】。
どうやら、国賀めぐり観光船はこの日は営業できているらしい。

この日を逃がしたら、明日はまた波が高くなってしまうかもしれない。
そのまま、事務所で13時発の観光船の申し込みをお願いした。

(写真:国賀巡り定期観光船Bコース:別府港発)

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