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74歳の初体験は、紅焔の淵で/「炎と闇の絶景が閉鎖」って本当なの?

まことしやかに流れる噂・・地獄の門への道が閉ざされるかも知れない!・・それは、本当なのか。その事実を確かめに、トルクメキスタンへ【地獄の門へ-2(Darvaza Gas Crater編)】

74歳の初体験は、紅焔の淵で/「炎と闇の絶景が閉鎖」って本当なの?

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74歳の初体験は、紅焔の淵で/「炎と闇の絶景が閉鎖」って本当なの?

2018年のゴールデンウィークの旅は、昨年に引き続き中央アジアの国へ。
御年74歳を迎える母と一緒にトルクメニスタンとウズベキスタンを旅しました。
中央アジアにあるトルクメニスタンは現役バリバリの社会主義国で、日本旅券を持つ旅人は簡単には入国できない厄介な国です。
あえてそんな国を旅先に選んだ理由は、闇夜に浮かぶ業火【地獄の門(Door to Hell)】に会いに行く為。

世界の果て、炎の絶景とも称される【地獄の門】はトルクメニスタンのカラクム砂漠の中、見渡す限り砂の大地が広がる荒野にあります。
そこは、その昔は、地獄の門へと出かけた旅人が砂漠の亡霊(つまり強盗ですね)に襲われ、帰らぬ人となってしまった…なんてことがあったちょっと危険な地域でもあり、私にとっては行ってみたいけれど無理かな…と思っていた場所でした。

しかし、そんな私が腰を上げた理由。
理由の1つ目は【地獄の門】へのアクセスがウズベキスタン経由で可能と分かり、更にトルクメニスタンの治安も以前よりは格段に良くなったから…と言う事情も有りますが、それだけではありませんでした。
【地獄の門】へと憧れる旅人の間でまことしやかに流れる噂<地獄の門が閉鎖され、見られなくなってしまう>という情報を耳にしたため。

情報の真偽を調べてみると、トルクメニスタンの大統領であるBerdimuhammedow氏が「危険なので早急に処置をするように」という命令を出したとする新聞記事がみつかりました。

国内では絶対的な権力を持つ大統領。
大統領は白色が好きだからと言う理由で、首都であるアシガバードの政府建物には純白の大理石がふんだんに使われるような国;トルクメニスタン。
国中、どこの施設に行っても初代大統領の顔写真がデカデカと額に入れられて飾られている国;トルクメニスタン。
(現在、東アジアで注目を浴びている某独裁政権国家と似ている部分があるのかも…)

それだけの権力を持つ大統領の発言なので、彼の言葉が執行されるまでにそんなに猶予はないかもしれません。
大統領の一言は私の背中を強く一押しし、個人では行くことは難しいだろう…と考えていたトルクメニスタンに足を踏み入れることになりました。

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地獄の門

☆★ この世の果て〈地獄の門;Darvaza Gas Crater〉へ♪ 旅程 ☆★
□4/29 成田09:25-11:50仁川15:45-19:20タシケント(大韓航空)
■4/30 タシケント06:10-07:50ウルゲンチ(ウズベキスタン航空)
    ウズベキスタン→徒歩で国境越え→トルクメニスタン
    クフナ・ウルゲンチ遺跡→地獄の門へ(テント宿泊)
□5/1  地獄の門→国境越え→ヒヴァ
□5/2 ヒヴァ観光
□5/3 カラ巡り/カラカルパクスタン共和国
    ウルゲンチ21:00-23:45タシケント(ウズベキスタン航空)    
□5/4 タシケント観光 
    タシケント21:20-
□5/5 07:35仁川
    10:00-15:00 ソウル・トランジットツアー
    仁川17:40-20:00成田(大韓航空)

☆★ 2018 トルクメニスタン&ウズベキスタン旅行記☆★
・74歳の挑戦は中央アジアの北朝鮮!? 
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27963/
・人生初のテント泊は地獄の淵で
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27977/
・独裁者政権の国って…?
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28043/
・ヒヴァで両替難民となる
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28283/

【姉妹旅行記☆2017ゴールデンウィーク ゆるゆるウズベキスタン旅】
・闇両替も悪徳警備員も、どんと来い♪ http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26626/
・夜行寝台列車はクリスティの世界
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26650/
・古のオアシスに微睡む夢
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26705/
・アレクサンドロスの追憶
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27747/
・砂漠のユルタでキャンプ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27813/
・生ける王が眠る青い古都
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27843/
・Win-Win詐欺★甘い話には裏がある
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27869/

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母と二人の中央アジア旅。
中央アジアの北朝鮮とも称されるトルクメニスタンの入国は噂通りの難関で、ウズベキスタン側の国境を通過してからトルクメニスタンの入国ビザの発給までにかかった時間は何と2時間。

よっぽど大勢の旅人がビザ申請していたから時間がかかったのではないかって?
そんなことはない。
ビザ申請をしていたのは、母と私を含めてたった3人だけ。

日本では見ることの出来ないくらいの係官のチンタラさ加減にいら立ちつつも、このビザが発給されなければこの旅の目的でのある地獄の門へは行くことができない。
だから、イライラで引きつりそうになる笑顔を無理やり筋肉で引っ張って表情を作り、かなり頑張ってすごした2時間は、けっこう大変だった。

そして、ようやく手にしたビザは地獄の門への招待状。
ビザを片手に、地獄の門があるカラクム砂漠へと向かった。

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砂漠へ向かう途中で寄り道したクフナ・ウルゲンチ遺跡から【地獄の門】までの距離は約260km。

事前に調べたGoogleの案内によれば遺跡から【地獄の門】までは4時間半はかかると見ていたのだが、車を運転するガイド兼ドライバーのダブロンさんのドライビング・テクニックはかなりのもので、舗装されているくせにアナボコだらけの道を時速100km近いスピードで走り抜け、遺跡を出発して3時間後には、だだっ広い砂漠の真ん中にある【地獄の門】を見下ろす高台へと到着していた。

写真の左側、車のサイドミラーの後ろの丘の影にあるのが【地獄の門】と呼ばれるDarvaza Gas Crater(ダルバサ・ガス・クレーター)だ。
最初に、「アレがガス・クレーターだよ」とダブロンさんから教えてもらった時は「ちっさ…」と思ってしまったが、それは周りの景色が大きすぎるから。
地平線全てが砂漠で覆われたこの場所では、60m幅の巨大なガス・クレーターも可愛いサイズに見えてしまう。

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ガス・クレーターの脇で私たちは車を降ろしてもらい、クレーターぐるっと一回りしてから砂漠を歩いて、今晩のキャンプ地へと向かう。

キャンプ地があるのは、ガス・クレーターから歩いて5分ほど離れた場所。
クレーターの穴の直ぐ傍にテントを張るのかと思っていたのだが、クレーターからは結構距離が離れている。

宿泊テントをガス・クレーターのもっと傍に張れないのかと聞いたところ、その答えは「クレーターから有毒ガスが発生しているから近くで寝るのは危険だし、この距離だって絶対に安全とは言い切れない。それにクレーターの廻りの地面の下は空洞化が進んでいて、いつ崩落してもおかしくない状態で、そんなところにテントを張れるわけはない」と言うモノだった。

テントをクレーター傍に張ってもらうのは諦め、とりあえずは旅行会社の持つユルタの中へ入り、一休みをさせてもらう。

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このダルバサのキャンプ場には、各旅行会社が専有スペースを持っていて、それぞれがベースとしてユルタ(もどき)を持っている。
ユルタは総数5棟あったので、5社のトルクメキスタン旅行会社が地獄の門ツアーの取り扱っているのだろう。

ユルタ(写真)とは中央アジアで生活する遊牧民が用いる移動式テントの事を指し、モンゴルではゲル、中国ではパオと呼ばれる移動式住居と同じものだ。

キェンプ場にはユルタがあると聞いてきたのでちょっとだけ期待していたのだが、残念ながら、ダルバサのキャンプ場では、どこの旅行会社の持つユルタも“もどき”で、形だけは本物のユルタに似せてあったが、床面が高床式ではなく地面に直接触れているところや、壁面の作り方も移動式のユルタとは異なった手抜きの作りだった。

本物を知らなければコレで満足なのだろうが、昨年のウズベキスタン旅(アイダクル湖)で本物のユルタに宿泊している母と私には、その違いが一目瞭然。
形だけ似せれば良い…と言うモノではないのだが、その辺が社会主義的感覚なのかもしれない。

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ユルタの事はさておき、まずは本日の夕食の支度から。
今晩の宿泊地は砂漠のど真ん中なので、レストランなんてある訳がない。
夕食は全て、自分達で準備しなくてはならない。

私もディナーつくりを手伝うぞ~と腕まくりをしていたのだが、車が次から次へとやってきて、結局この日は3組の日本人ゲストが宿泊することが判明。
ガイドさんやらドライバーさん総勢5名が夕食の支度をしてくれるという事で、私たちは完全にお客さん状態で良いらしい。

ガイドさん達はまずは薪に火をつけてお湯を沸かし始めた。

調理に用いる薪だって砂が広がる砂漠には落ちていないので、途中にある村で薪を仕入れてくるのもガイドさん達の仕事だ。

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ガイドさん達は手際よく、バーベキューの準備。

この日のお昼に、クフナ・ウルゲンチ村のミニ・マーケットで仕入れてきたトマトや鶏肉もあっという間にセットされていた。

更に、ひき肉とスパイスを和えたシシカバブーも準備万端。

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夕食まではあと30分程度あるという事だったので、母と私はキャンプ場の裏にある小高い丘へと登ってみることに。

この丘は地元の人たちは「鷹の巣」と呼んでいる山で、サラサラの砂岩の山だった。

鷹の巣山へと登るための道は特にないのだが、皆が登るので踏み跡がついていて、そこを辿っていけば山頂まで上がれてしまう。

鷹の巣山を形成する岩は単一組成ではなく、鉄分を含んだ赤い部分や、黄色い部分が地層となって浮き出ていた。

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特に山頂部分には黄色味を帯びた岩が多く、小さめの岩を拾い上げて臭いを嗅いでみたら、硫黄の臭い。
火山性の山に独特のゆで卵の匂いを強くした臭いがした。

まさか、砂漠の中に火山…?
ずっとむかしにこの場所には火山があったのかもしれないと考えられたが、火山性の岩があったのは鷹の巣山の頂上だけで、砂漠へと降りてしまえば、硫黄の匂いがする岩は見当たらなかった。

ユルタに戻ってからガイドさんに火山の事を聞いてみたが、この辺が火山帯だったなどと言う事は聞いたこともないという返事で、確証は得られず。

どなたか、カラクム砂漠のど真ん中に火山性の岩が存在する理由をご存知の方がいらしたら、その理由を教えて欲しい。

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山頂から砂漠を見下ろすと、右手にキャンプのユルタが見え、その向こうにはガス・クレーターである地獄の門とそれを取り囲むように、灰色の大地が広がっていた。

実はこの灰色の大地の部分が、地面の下が空洞化している可能性がある部分で、地下に大量の天然ガスが埋まっているかもしれない所だ。

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そして、鷹の巣山からの下り道の崖で、ある物を見つけた。
崖には山の岩を削った落書きが多くあったのだが、その一つがどう見ても日本姓。

それは、【小野2018】と、私には読めた。
世界遺産などの史跡ではないので落書きをしてはいけないとの決まりはないが、この様な岩に自分の名字を彫り込むのは、けっしてお行儀の良い事ではないと思う。

2018年1月~4月末までにトルクメニスタンの地獄の門へと足を踏み入れた小野と言えば、かなり人物が特定されてくるはず。
コレってかなり恥ずかしいから、次はこんなことはやらない方が良いと思うよ。

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74歳の初体験は、紅焔の淵で/「炎と闇の絶景が閉鎖」って本当なの?へのコメント

すみとさん  2018/06/05 09:46

そうなんですね!
そんな贅沢なたしなみがあったなんて(^^;

animoさん  2018/06/05 00:26

地獄の門の夜の景色は、言葉や写真では表せない魅惑的な炎の造形でした。
自然ではない風景ですが、深い地の底から湧き出すメタンガスの音と臭い、燃え上がる焔が崖の縁を這い上がりその魔手を伸ばす音、顔面に感じる熱さ。全てが異質で、地獄の門という呼び名も納得いく光景で、なかなか凄かったです。

銃のデザートイーグルは分からないですが、砂漠での鷹狩は昔から砂漠の王族のたしなみだったみたいですよ。

すみとさん  2018/06/04 18:24

まさに圧巻ですね!
地獄の門凄まじいです!
ファイナルファンタジーで有名なイフリートが召喚されるかと思いました!(笑)

「鷹の巣」という名前でふと気になってしまったんですが、プロジェクト・イーグルという映画(舞台がサハラ砂漠)があったり、デザートイーグルなんていう名前の銃もあったりしますよね。
鷹や鷲のような猛禽類と砂漠は何か因果関係があるのでしょうかね。


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メモ

☆予算の内訳☆
【移動】
国際線航空券(大韓航空) 230000円/二人
国内線航空券(ウズベキスタン航空) 24000円/二人 

【宿泊】
タシュケント2泊、ヒヴァ2泊、地獄の門(砂漠キャンプ)1泊

【ツアー代】
地獄の門1泊2日手配(ウズベクフレンズ/在日本に依頼):1000US$/二人

【観光】
入場券、現地申し込みのカラツアー等、ウズベキスタンスムでの支払い
韓国トランジットツアーでの買い物
US$払い可能だった観光費・タクシー代等
ちょこちょこ買った小さなお土産(2人で15000円位かな)

【食費】
ランチ、夕食、チャイハナで休憩(支払いはウズベキスタンスムのみ)

【その他】
国境でのトルクメニスタンビザ申請時の費用138US$/二人

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