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眠り姫は筋肉痛☆ルピナス咲くヒーリングの谷へ

トロルの舌へのトレッキングで躰がバキバキになった私は歩くのもままならない状態に。そんな時はバックアップ・プランの旅程第二案が発動♪【Fjordドライブ1300km-2】

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眠り姫は筋肉痛☆ルピナス咲くヒーリングの谷へ

2017年7月に旅したノルウェーでの10日間。
2回目となるノルウェーでしたが、観光旅行的な雰囲気が強かった4年前の旅と比べて、今回の旅は趣向がちょっと異なり、そのメインの目的は体力の限界に挑戦しつつ絶景を愉しむ旅。

そして、その目的を達するべくノルウェーで最初に挑戦したのがトロルの舌(Trolltunga)と言われるトレイルで、10時間以上を歩き続ける山道は旅の最初にチャレンジするには若干厳しいルートでしたが、フラフラになりながらもなんとか歩き抜き、フィヨルドに突き出すトロルの舌の景色を堪能し、今にも折れそうな一枚岩の上に飛び乗りドキドキ感をタップリと味わってきました。

しかし、日頃スポーツジムやトレーニングというものが大嫌いな私が、自分の力の限界を超えたトレッキングに挑戦することは若干無理があったのかもしれません。
トロルの舌の山道を長時間歩くことは気力で乗り越えることができましたが、お年頃を迎えた身体には無謀なチャレンジが堪えたようで、疲れ切った私の体は体力の回復を第一優先とするために、記憶という脳の機能をシャットダウンしてしまいました。
トレッキング後の出来事で私の記憶に残っているのは宿にチェックインしたところ迄で、その後どのように過ごしたか、夕食は何を食べたのかが…まるで宇宙人に拉致され記憶を抜かれたかのように、頭の中から消えていました。
だから、翌朝に宿のベッドの中で目覚めた時に、周囲の見知らぬ光景に「ここは何処? 私は誰?」の状態。

相棒が目覚めるのを待って昨晩からの事象を確認すると、彼の返事は、昨晩の私はまるで眠り姫…否、眠り婆だった…とのこと。
どうやら荷ほどきをした私は入浴だけはかろうじて行い、歩き疲れて空腹だったにも関わらず食事もとらず、まるで冬眠にでも入るかの様に布団の洞窟の中に潜り込んだらしいです。

彼からコトの顛末を聞き自身の状態に納得しベッドから立ち上がろうとした私は、そこで初めて体の異常に気がつきました。
全身の筋肉がこわばり、動かすとギシギシと筋が音を立てそうなくらいの痛み。
嫌いを理由に運動をさぼっていたツケがどうやら廻ってきた模様で、ピキピキと鳴る躰はもう笑うしかない状態でした。

せっかくノルウェーのフィヨルド地帯に来ているのに、ベッドから立ち上がるのにも苦労する様な全身筋肉痛ではもうお手上げ状態で、相棒もそんな私を見て呆れた顔で苦笑い。

でも、大丈夫。
体力に自信のなかった私はこんな事態も想定して、旅の前にバックアッププランの下調べも準備万端。

ノルウェーの旅行記第二弾は、ガイドブックには殆ど紹介のないHardanger(ハダンゲル)フィヨルド周辺の魅力に迫る旅。
ヒーリング・パワーを宿すスターブ教会やドライブ旅でしか立ち寄れないフィヨルドの自然が作り出す絶景の世界を綴っていきたいと思います。

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□7/1 成田発 午前- SK便- コペンハーゲン着 -SK便- ベルゲン着
□7/2 アイ・フィヨルドへ移動 ボーリング滝・トレッキング
□7/3 トロルの舌・トレッキング
■7/4 スターヴ教会 & ダイナミックな滝巡り/Odda
□7/5 氷河トレック/Blue Ice Hike Juklavass Glacier
□7/6 プレーケストーレン・ハイキング
□7/7 シェラーグボルテン・トレッキング
□7/8 スタバンゲル & ベルゲン 街歩き
□7/9 ベルゲン発 午前 - SK便- コペンハーゲン着 -SK便-
□7/10 成田着 午前

☆★☆★☆ ガイドブックにはないノルウェー 旅行記 ☆★☆★☆
【1】トロルの舌で愛を叫ぶ
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/26850/
【2】スターヴ教会と滝巡り
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28142/
【3】惑星ホスの氷河を歩こう♪
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27157/
【4】プレーケストーレンから転落未遂!?
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/27158/
【5】宙に浮かぶ奇跡の岩:シェラーグボルテン
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28146/
【6】アナ雪の港町へ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28169/

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ノルウェーで最初に向かった絶景スポットであるトロルの舌。
トロルの舌までの道はハードなトレッキング・ルートであるとは聞いてはいたが、運動不足な私にとってはハードと言うよりも無謀と言う方が正しかったかも。

相棒はもともと山が得意なので、山道を歩くスピードは一般の人よりもかなり早い。
一方の私は、歩くスピードに心臓の拍動数が慣れるまでに時間のかかるスロー・スターター。
片道11km、往復22kmの山あり谷ありの山道は旅の前に予想していたよりも、はるかに辛かった。

でも、自分の体力ギリギリのところまでチャレンジした事を私は後悔なんてしていない。
だって、苦労して歩いたその先に広がっていたのは、いつかは見に行くと決めていた絶景♪
私は、この景色に会いにノルウェーにやってきたのだから。

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7/4 朝5時、カーテン越しに射しこむ朝の光の明るさで、目が覚めた。
重い瞼をゆっくりと目を開けると、私が居たのは記憶にない部屋。
そして、隣で寝息を立てているのは…誰?…ではなく、どうやら相棒の様だ。
記憶の糸を、結び目ごとに思いだしながら手繰り寄せる。

昨日にトロルの舌へとトレッキングし、ハダンゲル・フィヨルドの小さな港町Odda(オッダ)のホテルにチェックインしたところまでは覚えているのだが、その先の今朝に目覚めるまでの記憶が脳の中からすっぽりと抜け落ちていた。
それはまるで記憶喪失になったかのような気分で、こんな状態で事件が起きていたら、自身のアリバイの証明は絶対に無理な状態。
どうやってシャワーをしたのか、部屋で何をしたのかを気持ちが良いほどのクリアさで覚えていなかった。

相棒の話によれば、チェックイン後に入浴をして髪の毛を乾かした私は殆ど無言のままベッドの上へと体を投げだし、モノの1分もたたない内に眠りの世界へと落ちたらしい。

トロルの舌へのトレッキングは私にしてはかなりハードルを上げた山歩き。
私自身が感じていた以上に身体は疲れていて、栄養補給よりも何よりも脳自身が休むことのできる状況;睡眠を必要とした様だ。
私が覚えている限りの話だが、記憶が飛んでしまう程に体を使ったのは、多分コレが生まれて初めての経験で、昨日のトレッキングはかつてないほど体を酷使したというコトなのだろう。

そんな疲れた体も8時間の睡眠でかなり回復し、元気いっぱい。
ただし、山歩きのおまけとして全身の筋肉痛という付録がついてきた。
筋肉痛は筋肉疲労により起こる現象だが、痛みがあるからと言って安静すれば良くなるものではなく、適度に体を動かしリンパの流れを整えるのが回復への早道。
だから私は、メキメキと唸る筋肉をそろりと動かしながらベッドから起き上がり、早朝の街散歩へと出かけた。

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朝5時半のOdda(オッダ)の街。

フィヨルドの湖面には、港町の倉庫や家々が映りこむ。
こんな時間帯に街の中を歩いているのは、犬の散歩をする人や私のような旅行者だけ。

静かな水面をたたえる湾を半周するように歩いた。

オッダは小さい街で、ショッピング街も有るがそのサイズは1ブロックだけ。
街の中には中華やイタリアンのレストランもあるが、営業時間の終了が日本人の感覚的にはかなり早く、店じまいが20時位という店が多い。
だから、夜になってから街へと到着した旅人が食事を出来る場所が非常に少ない。

そんなオッダの町で、夜23時(土曜日の夜は翌朝3時まで)迄営業しているお食事処を見つけた。(多分、こんな深夜営業をする店はオッダではここだけだろう)。
お食事処と言っても基本はバルなのでお酒が中心で食べ物はたいしたものはないとは思うが、旅人にとって暖かい食べ物を提供してくれる店は貴重だ。

店の名前はOdda Grillenn(グリル・オッダ)。
場所は、長距離バスステーションのすぐ裏にあるので、これからトロルの舌などを目的にOddaで滞在予定のある方には役立つ情報かもしれない。

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朝7時。
ホテルのレストランで朝食の時間。
ブッフェ形式だが置いてある食材の質も良く、ゆったりと落ち着いたブレックファスト。
7月はノルウェーの観光シーズンの中でもトップシーズンに当たり、こんな田舎のオッダさえどこの宿も直前予約は不可能なほどの満室状態。

でも、広くスペースのとられた朝食会場は思ったよりも混雑していなく、さすが口コミ評判の良いホテルだけのことはある。

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朝8時、出掛ける時間だ。

今回のノルウェー旅では現地でチャレンジしたいことをピックアップし、それを滞在日数に割り振り、プランニング案を作った。
最初に作った計画は、実際に動いた行動の2倍速の速さでアレもして・コレもやって、ドライブの総走行距離も2000kmを超えてしまう大風呂敷を広げたプランだった。

2倍速プランは頑張ればチャレンジできないこともなかったが、あまりに高密度過ぎて息切れが予想されたため、最終的には「どこに行ったか」よりも「何を感じられるか」を重視した計画へと変更になり、更に雨の多いフィヨルド地方の旅なので、予備日と休養日を兼ねたフリーな1日を設けてみた。

そしてそのフリーな1日となったのが、実質的な旅の3日目に当たるこの日。
まだ旅の中盤なのに予備日を使ってしまうのはちょっともったいなかったが「体が筋肉痛で思うように動かすことの出来ない日にトレッキングの様な無理な運動を取り入れるのは無茶」と言うのが相棒の意見。

実際、相棒自身も私程ではないにしても昨日のトロルの舌からの下りの山道で膝に負荷がかかり、この日は朝から膝の筋肉の調子が悪かった。
だから、二人の体調を鑑みてもこの日を休養日に充てるのは妥当な選択だったのだ。

予備日の予定は全くフリープラン…の筈だったのだが、こんなこともあろうかと私は旅の準備段階でバックアップ・プランの下調べもバッチリ。
朝食を食べながら地図をテーブルに広げて、相棒にこの日の行動(案)についてプレゼンの時間。

そして、合意された行先は下記の3か所。
・豪快な滝と美しい橋のLate Foss(ラテ滝)
・バイキング時代の木造教会でありヒーリング・スポットのRoldal(ロルダル)スターブ教会
・女王の風格を持つHudsedalen Valley(ハセダーレン谷)

まずは、最初の目的地であるLate Foss(ラテ滝)を目指して車を走らせる。
車はフィヨルド沿いを走り、向こう岸には農家や作業小屋が立ち並び、その姿が水面に写っていた。

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オッダの町を出発して約20分で、目指す滝の姿が見えてきた。

ノルウェーのフィヨルド地帯では山肌から流れ落ちる滝が至る所にあり、その雄姿を観光客に披露してくれる。
名もない滝が多いのだが、この滝にはLateFoss(ラテ滝)という名前が付けられている。

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ラテ滝の水煙は橋の上にも巻き上がり、橋の上を通過する車はその一瞬だけ、真っ白い水煙に包まれるという、滝を見物する人達も車のドライバーもドキドキする様な状況だ。 

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この時期(7月初旬)のノルウェーは夏なので滝の水で橋の上の路面が凍るという心配はないが、最低気温が5℃を下回る9月~6月位は路面凍結だって普通に起こるのだろう。

滝へとさしかかる道路には大気温と路面温度を示す電光表示板が建てられていた。
夏の朝8時での気温が10℃とは、予想以上に夏のノルウェーは涼しい。

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ラテ橋の脇にある駐車場(無料)に車を止めて橋の傍まで行き、空中のマイナスイオンを体全体に浴びる。

マイナスイオンはその存在の有無が議論されることが多いが、化学を職業とする私自身は、その存在を否定はしない。
でも、マイナスイオンが機械によって作り出され室内に放出される…とかいう空気清浄器の類、あれは信じられない。
物理的な衝突や電気分解によって水分子が一瞬だけプラス・マイナスに分かれたとしても、次の瞬間にはまた水分子に戻っているのだろうから、家庭用の小さな機械が作り出すマイナスイオンなんて殆ど存在しないに等しいだろう。

これだけ水流の激しい大きな滝の中での水のぶつかり合いがあって初めて、マイナスイオンが空気中に存在するのではないかな。

(無料駐車場の駐車可能台数はギュウギュウに詰めて10台くらい。観光バスの駐車は難しい)

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ラテ滝は、水が流れ落ちるその脇まで行くことができる。

橋の上から滝を見ているだけならば体の表面がしっとりと濡れる程度だが、滝の脇まで行くのならば上下の防水性のある雨具は必須。
迸る水しぶきからカメラを守るだけでも大変だった。

7月は雪解け水も多いせいか滝の水量も多く、石橋のアーチ部分の半分以上まで水が上がっていた。

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