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湖に還る幻想宮殿 - 偽りの絶景:Tufa / ヒトの驕りが齎した暁の惑星

カリフォルニア・ドライブ旅で訪れたのは、空気も水も赤く染まった湖。でも、そこは本当は私達が来てはいけない世界、知ってしまったら後戻りが出来ない土地でした【Geo旅(モノレイク編)- 2】

湖に還る幻想宮殿 - 偽りの絶景:Tufa / ヒトの驕りが齎した暁の惑星

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これは、まだ地球の大地がまだ躍動的に活動していた頃、ゆっくりと大陸が移動していた遠い昔に始まったお話。

現在の北アメリカ南部の高地に小さな水たまりができました。
その水たまりには長い年月をかけ地球の涙が溜まり、やがて母なる大きな水たまりになりました。
しかし、水たまりはいつまでたっても水たまりで、そこに流れ入る川も、そこから流れ出る川もない、ただの水たまりでした。

ある日、水たまりに変化が起きました。
周囲の山から染み出てきた鉱物たちが水の性質を変化させ、深い水の底に白亜の柱を作り始めたのです。
百年、千年、そしてもっと長い数万、数十万年という月日が過ぎました。
気の遠くなるような長い年月の間、星暦ですらその配置が変わってしまうような永劫の時の中で、水の中の柱はゆっくりと成長し、お互いにくっつきあい、見事な水中神殿の世界を作り出しました。

永遠の時を、水中で静かに眠っていた幻の神殿。
その神殿に異変が起きたのは、彼女の、水たまりの長い一生から見たらほんの少し前の出来事。
彼女が瞬きをしたその瞬間に、彼女の愛する水の世界が一瞬にして変わってしまったのです。

風が吹けば水面がサワサワと揺れ、豊富に湛えられた彼女の命とも云える水。
その水量があっという間に少なくなり、水中で揺蕩っていた白亜の神殿は地上へと顔を出し始めたのです。
水中では美しいフォルムを保っていた白亜の神殿でしたが、地上を吹き荒れる風には無力で、優美な白亜の列柱は暴力的な嵐により、その形を失いました。

何が彼女の、水たまりの水を失わせてしまったのか。
その答えを知っているのは、私達、ニンゲンです。
人間が持つ驕り…という特性が、地球が作り上げた類まれなる幻の水中世界を一瞬にして壊してしまったのです。

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☆Wonder Geo旅 カリフォルニア 旅程☆
□8/4 NRT10:55-DFW08:50 DFW11:40-FAT13:00 AA利用
■8/5 Alabama Arch Loop、Mono Lake
□8/6 Devis Postpile, Rainbow Fall/Mammoth Lakes、Death Valley
□8/7 Death Valley
□8/8 Kings Canyon National Park
□8/9 Sequoia Canyon National Park
□8/10 Sequoia Canyon National Park
□8/11 FAT06:00- LAX07:13 LAX10:50- AA利用
□8/12 -HND14:25


☆2018 Geologicalなカリフォルニア旅 旅行記☆
【1】BGMはトラブル四重奏 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28281/
【2】驕りが齎した幻の絶景 
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28349/
【3】巨人の痕跡
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28351/
【4】紅に輝くWhite Desert 

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飛行機が遅延し、悪徳警官にイチャモンを付けられるトラブルで不穏な空気感満載だったカリフォルニア初日の昨日。
翌日からどんなトラブルが待ち受けているか不安を抱えて眠りについたのだが…。

嫌な事なんて一晩寝ればすっきり忘れてしまうのが私たちの良い処。

アメリカ旅の2日目となるこの日は朝からホイットニー山の雄姿を眺め、アラバマヒルズの奇岩群を楽しんだ。

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Lone Pine

午前11時。
Lone Pineのスーパーへ買い出しに行く。
今回のアメリカ旅は、毎日が気温35℃を超える中のドライブ旅。
熱中症を予防するためにも車の中に冷えた飲み物(人間用)とある程度冷やした水(暑さで車がオーバーヒートを起こす可能性があるので)が必要で、その調達の為にスーパーへと立ち寄った。

ついでにガソリンスタンドに立ち寄って給油をする。
Lone Pineの町のガソリン価格は8.38ガロン(25L)で32ドル、1.28ドル/Lとアメリカにしては高め。
ガソリン価格が安いのは都市部(フレズノでは1.21ドル/L)で、田舎へと行くほど高くなる傾向があるように思えた。

アメリカのガソリンスタンドは基本セルフ給油でそのやり方も簡単なのだが、田舎に行くと使用できるクレジットカードに制限があり、日本発行のカードはVISAやMASTERであっても受け付けてくれず現金でのプリペイド払いでしか決算できないスタンドも有ったので、田舎ドライブをする場合にはある程度の現金をガソリン代として準備しておく方が良いと思う。

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395号線を北上してInyo National Forest(インヨー国立森林公園)の北端の町Lee Vining(リー バイニング)を目指して122マイル(約200km)を走る。
シエラネバダ山脈に沿って走る395号線は別名パノラマ街道と呼ばれ、その沿線にはインヨー国立森林公園の風光明媚な景色が広がるドライブルートなのだが、今年はちょっと残念なことに山火事の影響でクリアなはずの空は少し霞んで見えた。

今回のドライブ旅は、基本、日中の時間帯をドライブ・タイムとしてプランニングをした。
遊びのゴールデンタイムのお昼にドライブ開始って、旅のドライブとしては遅すぎる時間なのでは…と思われる方もいるかと思うが、この旅ではそれが正解。
この時期のカリフォルニア内陸部の日中の最高気温は40℃近くまで上がることもあり、お昼時は外でトレッキングなどのアクティビティーをする環境ではない。
だから、外での遊びは午前中や夕方に集中させ、日中の一番暑い時間帯は移動に使うのが、正解と言う事になる。
パノラマ街道沿いには、第二次世界大戦中に日系アメリカ人の収容所だったマンザサール国定史跡やパトリアーチ・グローブなどがあり、特にパトリアーチ・グローブは私が非常に気になっていたところだ。
パトリアーチ・グローブにあるのは世界最古の樹齢4800年のメトシェラの森。
メトシェラは10年間で2、3cmしか成長しないブリストルコーンパインという樹木の一種で、その森があるのは標高3300mのハイランドで、植物が育つには非常に過酷な環境な地域。

旅の1週間前の怪我がなければ、他の予定を全てカットしてでもパトリアーチ・グローブを歩いていたかもしれないが、今回の旅の期間における私の足の状態ではとても歩くのは無理な森だった。

古代エジプト文明が栄えていた頃から北米で生き続けている木、メトシェラ。
彼女にはいつか会いにきたいと思っている。

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車が走り出して1時間半。
この日の目的地にはまだ到着していないが、ちょっと寄り道でMammoth Lakes(マンモスレイクス)のウェルカムセンターへと立ち寄る。

マンモスレイクスへは明日トレッキングで来る予定なのだが、この日に立ち寄ったのはトレッキングの情報収取の為だ。

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ウェルカムセンターでの情報収集後にさらに車を走らせてアドベンチャーセンターへと移動し、明日の日付のシャトルバスのチケット(大人8ドル)を買い、バスのタイムスケジュールを確認する。

(写真:アドベンチャーセンターの券売所。シャトルバスのチケットはウェルカムセンターやバス乗り場では販売していなく、アドベンチャーセンターのチケットセンタ―で購入する。朝一のシャトルバス利用の際は前日までに購入しておくほうが朝にバタバタしない)

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マンモスレイクスには少し寄り道するだけの筈だったのだが、情報収集やバスチケットの購入に思いの外時間がかかり、時刻はあっという間に14時。
スキー場傍のカフェでランチタイムとした。

日本でいえば軽井沢のような避暑地のマンモスレクスでは、カフェのお食事もそれなりのお値段。
ハンバーガー定食で15ドルは、安くはないね。

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スキー場の前には子供用のアスレチック施設があり子供たちには大人気だったが、私から言わせればせっかく背後に大自然があるのに、此処で人工物で遊んで時間を費やすのはもったいないかな。

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そんなこんなで寄り道をしていたら、目的地であるモノ湖へ到着したのは16時近く。

まずはビジターセンターへと立ち寄り、見どころのポイントを聞く。

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モノ湖の大きな見所は二カ所。

北にあるBlack Pointと南にあるSouth Tufaはマストな場所で、特にSouth Tufaは夕焼けの頃がお勧めとのことだった。

(写真:ビジターセンターで入手したモノ湖の見所地図)

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写真はSouth Tufaでのレンジャーウォーク・プログラムの案内で、参加費は無料。
特に10時と18時のレンジャーウォークはキッズ向けプログラムで湖の特性を子供にも分かりやすく、生物学や化学を用いて説明してくれるという事だった。

ビジターセンターのお姉さんはどうやら娘を小・中学生くらいと勘違いしたらしく、娘に強く18時のレンジャープログラムをプッシュしていたが、娘はまさか大学生の自分がキッズと思われているとは想像もしていなかったらしく、キョトンとした顔。

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メモ

旅費の内訳

☆ホテル料金(クイーン2台またはキング1台、食事なし)
 Piccadilly Inn Airport, Fresno 9056円
 Motel 6 Fresno Blackstone South 67ドル 
 John Muir Lodge, Grant Grove Cabins  2泊 328ドル
 Mount Whitney Motel 156.8ドル
 Lake View Lodge 218ドル
 Oasis Inn 415ドル

 ☆航空券
 アメリカン航空 154400円/1人

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