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4泊7日 イスタンブールの旅 チャイとスミッツと猫

イスタンブールは、海と坂道とモスクの街でした。

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アタテュルク国際空港

シートベルト着用のランプが灯り、着陸態勢に入ると機長が告げる。
時刻は深夜3時。
窓の外を見下ろすと、宝石を散りばめたように輝く街の灯りが、漆黒の海の中に陸地の姿を浮かび上がらせていた。

TK53便は、定刻通りにアタテュルク国際空港に着陸した。
のんびりと入国審査を済ませ、スーツケースをピックアップし、ATMでトルコリラを引き出しているうちに、始発が出るまであと1時間というところになったので、メトロ(M1)アタテュルク・ハヴァリマヌ(空港駅)に向かう。
地下に降りて、天井が高く無駄にただっ広い通路を進んで行くと、壁際に座り込んだり、数人で固まってしゃべっている人たちが見えてきた。近づくと、その前に大きなシャッターが下りている。どうやら、その奥がメトロの駅で、券売機もその中のようだ。早めに行って、イスタンブールカードを手に入れようと思っていたのだけれど、目論見が外れてしまった。
しばらく待っていると、少しずつ人が増えてきて、やがて、何のアナウンスもなくシャッターが開いた。入ってすぐのところに10台ほどの券売機が並んでいて、雪崩込んだ客であっという間に長い列ができてしまう。空くのを待っていたけど、列は全く動かない。近寄って様子を見てみると、外国人観光客の多くは使い方が分からないで手こずっているようだ。さらに良く見ると、使えるお札が5トルコリラ、10トルコリラ、20トルコリラだけと書いてある。手持ちが100トルコリラ札しかなかったので、来る途中にあったスーパーマーケットまで戻ってジュースを買い、小銭を作った。これがトルコで最初のお買い物だ。ジュースを飲み干して、券売機まで戻ってくると、列はすっかりなくなっていた。1人20トルコリラずつチャージしたイスタンブールカードを買って、改札をくぐった。

空港駅を出たメトロは、10分ほどでトラム(T1)への乗り換えのゼイティンブルヌ駅に到着した。
夜はまだ明けきってはいないが、薄っすらと明るくなっている。
改札を抜けて、トラムのホームで行き先掲示板を見ていると、「どこに行くの?」と声をかけられたので、「スルタンアフメット」と言うと、「こっちのカバタシュ行きだよ」と教えてくれた。
ほどなくしてトラムがやってきたので、乗り込もうとすると、「スルタンアフメットに行くのはどっち?」と後ろから声がした。振り返り、一瞬、日本人かと思ったが、ちょっと違う。「こっち」と指さして、一緒に乗り込んだ。
トラムは、朝の6時半にしては、そこそこ混んでいた。その車両内には駅名表示がなく、今どの辺りを走っているのかが分からない。先ほどの東アジア系の男性も不安のようで、近くにいた男性に話しかけて聞いている。私たちは、駅に着くたびに駅名を確認し、ガイドブックの路線図と見比べて、あと何駅とカウントダウンした。
そうこうしているうちに、1つ手前の駅に着いたところで、さっき行き先を教えてくれた人が「次の駅だよ」と手を振って、降りて行った。

スルタンアフメット駅で降りたのは、私たちと東アジア系の男性だけだった。彼は中国人で、仕事でトルコに来たと言う。ホテルが反対方向だったので、そこで分かれ、反対側の改札へと向かった。
駅を出ると、すぐ前に広い公園があり、公園を挟んでブルーモスクとアヤソフィアが向かい合っていた。イスタンブールで一番の観光スポットであるその一角も、朝の7時では人の姿もなく静まり返っていて、うっすらと明け始めた朝の中に、巨大なモスクが影のようにひっそりと佇んでいた。それは、映画のセットの様でもあり、開園前のテーマパークの様でもあった。
トラムの走る通りからアヤソフィアの脇の路地に入り、緩やかな坂道を登っていく。すると路地に面したレストランの席で1匹の猫がまるくなって、すやすやと眠っていた。猫は警戒心の強い動物だけれど、ここではまったく安心しきって眠っている。さらに進んで行くと、そこここに猫が寝ている。後々分かるのだが、イスタンブールは猫の街だった。

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シミット・サライ

ホテルに着いたのは朝の7時で、まだチェックインはできないだろうと思い、フロントでパスポートを見せ、「スーツケースを預かってもらえますか」とお願いしたら、スタッフはスーツケースを曳いて廊下の奥へと進み、エレベーターで2階へ上がると、私たちを部屋に招き入れた。ラッキーにも、こんな早い時間にチェックインできてしまった。
部屋はツインのベッドだけでいっぱいで、あまり広くはなく、窓の外は殺風景な裏庭だったけれど、シャワーを浴びて眠れれば十分なので問題はない。
私たちは支度をし、早速、街に繰り出した。
来た道と反対側に進むと急な下り坂があり、そこを降りるとトラムの通りに出る。そのままトラム通りを進んで行くと、通りにも路地にも店が増えてきて、賑やかになる。その先にオリエンタル急行の終着駅「スィルケジ駅」が現れた。

機内食を食べてから何も食べていないので、まずは朝食を食べようと、スィルケジ駅の向かいにある「シミット・サライ」というチェーン店のカフェに入った。
イスタンブールの朝食の定番といえば、シミットという、外はカリっとしてゴマが振ってあり、中はふっくらのリング状のパンだ。イスタンブールに来たら、朝食で絶対食べようと思っていたので、ちょうど良い。
そのシミットとほうれんそうのパイにコーヒーを注文する。シミットは、シンプルだけど期待通りのおいしさで、結局、翌朝からも毎朝食、シミットを食べたくらい、ハマってしまった。
トルコ・コーヒーも有名だけど、周りを見ると、他のお客さんは、シミットとチャイの組み合わせばかりで、コーヒーを飲んでいる人はいない。
コーヒーはやや粉っぽく、最後に粉の層が残った。こんなカフェでも、トルコ・コーヒーは占いに使われるのだろうか。

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エミノニュ広場

スィルケジ駅脇の公園を抜けて大きな通りを渡ると、その向こうは海だった。
埠頭に停まったフェリーから車が次々と降りてくるのを横目で見ながら左手に進むと、大通りと海の間が広場になっていて、そこにフェリー乗り場が並んでいる。その広場の先にガラタ橋が見えた。広場にはケバブやその場で絞るフルーツジュースやお菓子や雑誌、新聞なんかが売っているキオスクみたいな売店があり、更にシミットの屋台や焼き栗の屋台、焼トウモロコシの屋台なんかが点在している。
フェリー乗り場の入り口には、行き先と出航時刻が表示された電光掲示板が下がり、地下鉄と同じような改札がある。フェリーもイスタンブールカードで乗れるみたいだ。待合室には、フェリー待ちの人でいっぱいだった。観光客より地元の人の方が多いようだ。ここからアジアサイドのウスキュダルやカドゥキョイへと渡っていく。地下鉄が海底を潜ってアジアサイドまで通じても、フェリーは未だに市民の脚だった、
岸壁に近づくと、海は濃紺で金角湾を行き交うたくさんの船がたてる波で大きくうねっていた。金角湾の対岸には丘に沿ってビルや家がぎっしり建ち並び、その頂上にガラタ塔が突き出ているのが見えた。空は青く、白い雲が浮かんでいる。陽射しはややきついが、湿度が低く、風があるので過ごし易い。
広場をぶらぶら進んで行くとガラタ橋の袂に辿り着いた。ガラタ橋は思っていたよりも大きな橋で、橋の下にはレストランがいくつも並んでいる。橋の上は、外側に広い歩道があり、その内側に片側3車線の車道、更に内側にトラムが走っている。
ガラタ橋の下を潜ると、その向こうに有名な「サバサンド」を売っている船が3艘並んでいた。まだ時間が早いので、やっていないようだ。その先にもフェリー乗り場があり、売店や屋台があった。広場の陸側には大通りの向こうに抜ける地下道の入り口があり、降りていくと、土産物屋や洋服屋、電器屋なんかが並んでいて、結構にぎやかだ。
地下道を抜けると、そこも広場になっていて、やはりシミットの屋台がいくつも出ている。左手には巨大なモスク「イエニ・ジャーミィ」がど~んと存在感を示しているが、残念なことに工事中のシートに覆われている。その先、広場に沿って続いているの建物が「エジプシャンバザール」だろう。建物の脇の細い路地に入っていくと、ロクムという甘いお菓子や、ドライフルーツ、ナッツ、香辛料なんかが売っている店が並び、更に奥の迷路のような路地を人混みを掻き分けながら進んで行くと、鍋や食器、日用雑貨、電気製品、洋服、おもちゃ、いろんなお店が集まっている。高いアーチ状の天井が続くエジプシャンバザールの中に入ると、観光客向けの土産物屋が並んでいて、あちこちから「ニホンジン?コンニチハ!」と声が掛かる。そのまま、エジプシャンバザールの中を抜けると、お花屋さんが並ぶ中庭に出た。正面には、イエニ・ジャーミィの姿が。
ガイドブックを見ると、この問屋街の中に、もう一つ「リュステム・パシャ・ジャーミィ」というモスクがあるみたいなので、そちらに行ってみることに。
入口を探して、迷路のような路地をぐるぐると巡るが、なかなか見つからない。同じところを何度も行き来しているうちに、ようやくレストランの奥にそれらしき入口があるのを見つけた。入口を入るとすぐ階段で、上ると柱が並ぶ回廊が見えた。更に先に進もうとしたら、係員らしき人に呼び止められた。ここから先には入れないらしい。どうやら、ここも工事中のようだった。

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ヴァレンス水道橋

初日の今日は、まず、金角湾沿いに上って行って、コンスタンティノープル総主教を経由し、テオドシウスの城壁まで行ってみることに。
金角湾沿いの大通りを歩いていると、陸側に巨大な「壁」が見えた。片側4車線の大通りを上って行くと、大通りは、その石造りの壁の下を潜っている。どうやら、これがヴァレンス水道橋のようだ。下から見上げると、かなり巨大だ。こんな巨大なローマ時代の石造りの建造物が、未だに残っているなんて驚きだ。しかも、その柱の間を自動車やバスが普通に通り抜けていく。
どこまで続いているんだろうと壁にい沿って進んで行くと、いくらも行かないうちに途切れてしまった。さすがに上には入れないようになっていて残念。

再び金角湾沿いの大通りに戻って、コンスタンティノープル総主教を目指す。
地図によると、大通りから中に入った路地にありそうだ。大通りから中に入ると、大通りと並行して、カフェやレストラン、雑貨屋などが並ぶ路地があった。この辺りにありそうだなと思って、その路地を進んだが見つからない。さらに奥に入っていくと住宅地で、石畳の急な上り坂が現れた。坂道を上ったり下ったりしながら、住宅地の路地を巡ってみたけど、全然見つからなかった。
一旦、大通りに出て、少し戻ってみると、通りの上下線に挟まれた小さな公園のようなスペースに白い小さな協会があった。通りを渡って近寄ってみると、結構新しそうだ。中にも周りにも全く人気がなく、ひっそりとした礼拝堂の正面には、金ピカの祭壇が所在無げに佇んでいる。これは、さすがに総主教ではないなと思って、再び路地に戻って行った。

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コンスタンティノープル世界総主教座

コンスタンティノープル総主教がなかなか見つからないし、ずっと歩き続けてきたので、カフェで休憩することに。トルコに来たらぜひ飲もうと思っていたチャイを注文する。ガイドブックで見た真ん中がくびれたガラスのカップに入ったチャイは、普通の紅茶なんだけど、飲むと、不思議とほっこりする。なるほど、トルコ人が良くチャイを飲んでいる気持ちが良く分かった。
チャイを飲みながら、あまり使いたくはないグーグルマップで調べてみると、一度通ったところにあったようだ。おそらく、敷地の入り口に警備員の小屋があり、高級マンションかと思ったところだ。
カフェを出て、元来た道を戻ってみると、高級マンションっぽい敷地の入り口から、神父さんっぽい人たちが出て来るのが見えた。中に入っていくと、そこに教会らしき建物がある。教会の中もそんなに広くはなかったが、天井から豪華なシャンデリアが下がり、正面には金ピカの祭壇があって、それなりに「総本山」感がある。とは言え、もっと「大聖堂」みたいなのを想像していたので、ちょっと肩透かしを食らったような感じだ。

コンスタンティノープル総主教に辿り着いたので、更に金角湾沿いに上って行って、テオドシウスの城壁を目指す。
大通りからひとつ入った路地を進んで行くと、路地の両脇に屋台が並ぶ市場が現れた。野菜や果物が多く、ところどころ魚や肉、服や雑貨を売っている屋台もある。そんな市場が、どこまでもどこまでも続く。いったいどこまで続くんだろうと思い始めたところで、ようやく市場は途切れた。
ガイドブックによると、テオドシウスの城壁は金角湾沿いから少し内陸に入った所にあるので、ここから金角湾を離れ、住宅街を抜ける坂道を上って行く。再び住宅街の路地を彷徨うこと1時間、突然、赤茶けた石造りの壁が目に飛び込んできた。裏手には修復中で立ち入り禁止となっているエリアもあるが、表の石畳の通りに沿って延びる城壁には緑の樹々が植えられ、住宅地の日常風景に溶け込んでいる。
城壁を離れ、再び住宅街の路地に入り、今度はカーリエ博物館を目指す。
イスタンブールは、通りの名前や住所が書かれた標識やプレートが全く見当たらないので、すぐ迷子になってしまう。カーリエ博物館もなかなか見つからず、ぐるぐる回っていると「クーリエ何たら」という看板が見えたので入っていくと、きれいに整備された庭園があった。階段を上っていくと、左手にある建物はレストランで、更に上ったところが博物館のようだ。しかし、こちらは裏口の様で門が開いていない。結局、庭園を出て、ぐるっと回って正面の入り口を発見した。
チケットブースで2人分60トルコリラを払って中に入ると、通路の先の部屋はいきなり工事中で入れない。通路を右手に進んで曲がった先もすぐ行き止まり。ほとんど工事中で見るところがほとんどないのに通常料金とは。。。
博物館を出て、遅めのランチを摂ろうと、近くにあるはずの「アシターネ」という宮廷料理のレストランを探すが、またまた見つけられず、それほどお腹も空いていないので、まあいいかと、先に進むことにしてしまった。

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ファーティフ・ジャーミィ

次はエディルネ門を目指して歩く。しばらく行くと、再び城壁が現れた。大きな通りが交わる先にモスクがある。おそらく「ミフリマー・スルタン・ジャーミィ」だろう。であれば、この近くにエディルネ門があるはず。城壁に沿って歩くと城壁を潜れるところがあった。少し崩れかかっていて補強がされている小さな門だ。潜ってみたけど、名所・旧跡的な感じはしない。横に掲げられたプレートが、何やら由緒ありそうなところを仄めかしていた。

城壁を離れ、商店やビルが並ぶ大通りを進んで行くと、建物の連なりが途切れ、ぽっかり空いた崖の下にサッカー場があった。地図によると「カラギュムリュック・アリーナ」みたいだ。収容人数2,000人くらいの小さなスタジアムだけど、ここをホームグラウンドとするチームがあるようだ。スタジアムが街に溶け込んでいて、サッカーが地域や生活に根付いているんだなと感じられた。

更に進んで行くと、巨大なモスクが現れた。手前の路地に入ってみると、仲見世のように商店が並んでいる。その先に門があり、ファーティフ・ジャーミィと書いてある。
門を潜ると、モスクの前庭にはたくさんの猫がいて、思い思いにくつろいでいる。観光客が食べ物を与えるので、猫たちは人間を恐れず、むしろすり寄って来た。
靴を脱いでモスクの中に入る。高いドーム状の天井からたくさんのワイヤーロープが降りてきていて、等間隔にランプがついた幾重にも重なる大きな輪を吊り下げていた。たくさんのステンドグラスの窓から淡い光が差し込む。お寺にしろ、教会にしろ、モスクにしろ、厳かな気分になるのは、建物の造りがそのようになっているからなのだろうか。

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エジプシャンバザール

ファーティフ・ジャーミィを出て少し行くと、午前中に見た水道橋に辿り着いた。ぐるっと一周してきたようだ。
その先にいくつもモスクが現れ、ひとつひとつ入ってみたけれど、基本的な造りは同じなので、柱の形状や天井の模様は違えど、後で写真を見ても、どれがどのモスクだったか区別がつかなかった。
モスクにも食傷気味になりながら進んで行くと、巨大な門が現れた。イスタンブール大学のようだ。中に入ってみたかったが、守衛の眼が厳しかったので、入り辛くてやめた。
広場を挟んで門と向かいあっているモスク(おそらく、ベヤズット・ジャーミー)も工事の足場で囲まれていた。工事中の建物が多いのは時期的なものなのだろうか。
イスタンブール大学の塀に沿って進み、路地右に左に縫うように下って行くと、見覚えのあるところに出た。エジプシャン・バザールだ。
路地から石造りの建物に入り、高いアーチ状の天井の下をお土産候補を物色しながら通り抜ける。ロクムやドライフルーツ、ナッツ、香辛料、コーヒー、石鹸やアロマ・オイル、キリムやスカーフ、トルコ石のジュエリー。たくさんの店があり、たくさんの商品が並んでいるが、いったい何が定番なのだろう。

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アヤソフィア博物館

エジプシャン・バザールを出て、スィルケジ駅を抜けると、トラムの通りに沿ってアヤソフィアやブルーモスクのある広場まで戻ってきた。
アヤソフィアもブルーモスクも閉館してしまっているので、広場の人影はまばらだ。
振り替えると、アヤソフィアが夕日でオレンジ色に染まっていた。

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モザイク

一旦ホテルに戻ってから、夕食を食べにでかけた。初日の夕食はガイドブックに載っていた「モザイク」に行ってみることに。
スルタンアフメット駅まで行き、路地に入るとすぐに「MOZAiK」の看板が目に飛び込んできた。古い建物にシックな看板で、通りに面したオープンテラスに白いテーブルクロスがかかったテーブルが並んでいなければ、美術館と間違えそうだ。壁にかかったランプの淡いオレンジの灯りが暮れ始めた路地に揺れている。
10席ほどの表のテーブルには、ご年配の夫婦が1組みだけ付いていて、私たちはその隣のテーブルに案内された。まずは定番のミックスケバブを決めて、合わせてナスの間にお肉を挟んだようなものとサラダを頼んだ。すると、フォカッチャみいたいなパンが入った籠が出てきた。ケバブのセットのようだけど、それだけでお腹いっぱいになりそうなくらいたくさんある。そのほかの料理もすぐに出てきたが、ナスの間の肉もケバブみたいで、同じような料理ばかりになってしまった。ミックスケバブは肉の下にヨーグルトがたっぷり敷かれている。これぞ本場と、最初は「うまい、うまい」と食べていたけど、だんだんヨーグルトがしつこく感じられるようになってきた。ナスのケバブも美味しいんだけど、ケバブづくしで味に変化がない。まあ、フォカッチャみいたいなパンはケバブとの相性も良くって美味しかった。
食事をしていると、ふと足元に気配を感じた。テーブルの下を見ると、子猫がこちらを見上げている。食べ物を欲しがっているようだ。あげてもいいものかどうか迷っていると、子猫は諦めてカミさんの方に行って、足にすり寄った。「ヒャ」っとカミさんが声を上げる。「猫だよ」と言うと、猫はあまり好きじゃないと言う。しかし、子猫の方はカミさんが気に入ったようで、何度も足にすり寄っていく。その度に声を上げるので、隣の老夫婦が笑った。店員さんが気がついて、子猫を追い払ってくれたが、子猫も慣れっこで、すぐに戻ってきてはカミさんの脚にすり寄った。
子猫を追い払いつつ、食傷気味のヨーグルトを避けて、更にフォカッチャみいたいなパンにケバブを乗せて食べ続けたが、結局持て余して残してしまった。

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スルタンアフメット

食後に路地を散歩する。
路地にはレストランが並び、どの店も外にまでテーブル席を広げている。席に着いているのは、ほとんどが外国人観光客で、ワインやビールを飲んでいる。イスラム教が厳格なところでは、外国人向けにもアルコールを販売しない国もあると聞くが、トルコは、かなりユルそうだ。
店の前を通ると、次々と客引きから声が掛かる。こちらが日本人と分かると、日本語で話し掛けてくる人もいるのだけれど、皆が皆、ただただ親日的であるとは限らない。彼らも商売が優先なので、無償な親切ばかりではないと思っておいた方が良いと、後々、肝に銘じることになる。

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ガラタ橋

2日目は新市街の方に行ってみることに。
エミノニュ広場からガラタ橋に上がると、橋の欄干に釣り人がずらりと並んで、釣糸を垂れている。かなり大きな船が行き交っているのに釣れるのだろうかと思うけど、釣れるかどうかは関係なく、ぼんやり時間をつぶしているだけで良いのかもしれない。

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ガラタ塔

ガラタ橋を渡り、ガラタ塔を目指して細い路地を上って行くと、「カモンドの階段」と呼ばれる古くて美しい石造りの階段が現れた。この階段は、8の字を描くように、左右に分かれた階段が中央で一旦合流して、再び左右に分かれて頂上で再び合流している。建物と建物の間にひっそりと佇んでいて、辿り着くのが難しいけれど、インスタ映えするので、階段の途中でポーズをとり、スマホで写真を撮り合う観光客が絶えない。
この辺りの路地は、車が1台やっと通れるくらいの幅しかないのに、一方通行ではないので、所々でクルマが行き会って、一方が分岐までバックしている。街の中心部でこんなことは日本では考えられない。
そんな路地を縫うように上って行くと、カフェや土産物屋が増えてきたところで角を曲がると、建物と建物の狭間からガラタ塔が姿を現した。足元の階段には列ができている。路地を抜けると、列の長さはそれほどでもなく、10分ほどで中に入れた。

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