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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

暮秋から冬へと変わりつつある上高地では、黄色く色づいたカラマツの葉が風に舞い、その色調を褐色へ、そして色のない世界へと変えていきました。

モノクロームの赤【寒暁の上高地】

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

10月末に上高地を訪れました。
目的は、焼岳のトレッキングと上高地の散策です。
2018年は紅葉の始まりが例年よりも遅かったのに、その終焉はあっという間。
2日間の滞在の間に、上高地の季節は晩秋から初冬へと変わっていきました。

初めて訪れた上高地は、今まで何故に来ようと思わなかったかが分からない程、美しい自然で満たされていました。
上高地があまりにメジャーな観光地故に、混んでいるだろうし、遠くはないのだからいつでも行けるさ…と思い、足が遠のいていたのだと思います。

人気のない朝の遊歩道から眺める景色は、まるでこの地がアメリカの国立公園かと感じるほどの奥行きと色合い。
暮秋から冬へと変わりつつある上高地では、黄色く色づいたカラマツの葉が風に舞い、その色調を褐色へ、そして色のない世界へと変えていきました。

上高地旅行記-2は焼岳の下山から始まります。
冬を迎える山に咲く氷花、登山道から眺める山吹色の湿原、そして翌朝のモノクロームな上高地を紹介したいと思います。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

3時間半をかけて登り、極寒の頂上でランチをした焼岳の下り開始は12時過ぎ。
雲が覆い隠した大地は冷え切っていて、北風にさらされた岩肌は氷のナイフの様。

だけれど、そんな場所だからこそ出会える光景が此処にはある。

それは、草紅葉の中に咲く氷花。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

氷花が形成されるのは、気温が氷点下となる真夜中。
そんな氷花がお昼頃でも見られるのは、山頂部分に垂れ込めた雲が太陽熱を遮っているから。

寒いのは厳しかったが、風が吹く度に白い花弁を揺らす氷の花。
実際には音はしないのだが、私の耳の奥には氷花がシャラシャラと奏でる軽やかな音が聞こえた気がした。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

午後になると山を覆っていた雲がゆっくりと流れ始め、眼下には上高地の谷間が見えてきた。

蛇行する梓川に沿って広がるカラマツの林、帝国ホテルの赤い屋根、そして河童橋からさらに明神池までが一望。

これで明神岳や穂高までが全て見えたら、なお良いのだけど…と云うのは高望みだね。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

視線を穂高連峰の左側の斜面(新穂高温泉郷)へと移動すると、そこには上高地側とは異なる色合い。

どうやら長野県側と岐阜県側では森の種類が異なるようで、こちらは赤と黄色、そしてオレンジ色の木々がパッチワークを作っていた。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

更に視線を下ってきた山頂付近へと戻すと、頂上付近も雲が切れていた。

でも、雲で覆われていた先ほど迄とはなんだか斜面の様子が違う。
そう、草紅葉の一面に咲いていた氷花が全部消えている。

僅か5分足らずの時間で、雲を押しのけた太陽は可憐な氷花を元の水滴へと戻してしまったようだ。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

山を覆っていた雲が無くなると、焼岳は火山の様相をズシリと感じさせる男っぽい雰囲気に様変わり。  

雲や霧に山肌が覆われていた時には、火山性の蒸気がこんなにたくさんあちこちから吹き上がっていたとは気が付かなかった。 

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

そして、下り方向を見ると、正面の穂高連峰にかかっていた雲も流れ始め、稜線の姿が見えてきた。

いつか登りたいと思っている奥穂の姿も、見え隠れ。

馬の背やジャンダルムのルートは怖がりの私にはきっと足がすくんで無理だと思うが、上高地からのルートならば私でもアクセスできるかな…そんな風に思っている。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

目の前の小山を超えたら背後の焼岳の山岳風景も見納めだが、そろそろ膀胱のタイムリミットに近づいている私は、焼岳にサヨナラを伝え、山を下る。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

山の中腹部分は、苔が斜面一面に生えた翠の園。

その遥か下に見えるのが上高地の紅葉だ。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

朝見た時よりも、更にオレンジ味が増したカラマツの木々。

時刻々と秋から冬へと季節が移っている。

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モノクロームの赤【寒暁の上高地】

下りの難関は、1か所だけ。
急な岩を下る鎖と梯子。
此処は登りよりも下を見ながら降りる下りの方が恐怖心を感じやすい場所。

更に足の爪が本調子でない私は、親指に力をかけると爪の生えてない部分が痛むベストではないコンディションで、鎖を使う下りはけっこう大変だった。

足の親指の爪一つが剥げるだけで、山歩きにはけっこうダメージが大きい。
来年の夏から素足にサンダルを履くのが怖くなりそうだ…。

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メモ

移動:沢渡バスターミナル-上高地:シャトルバス往復2050円
宿泊:上高地アルペンホテル
食事:沢渡の食堂で信州の手打ちそば
高速代+ガソリン代で都内からは10000円程度

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