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闇の帝王;ブラック・パンサー☆悠久に漂う古都/ガイドブックにない秘密のフェズ

モロッコ2日目は娘とふたりで迷宮の古都:フェズの街歩き。ガイドも頼まず歩く私達。そこへ言い寄って来るのは、怪しげなアラブのヤツラ。どんな旅になったのかは・・・【アダルト娘と旅するモロッコ-2】

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闇の帝王;ブラック・パンサー☆悠久に漂う古都/ガイドブックにない秘密のフェズ

娘の成人のお祝いは、母の特製アレンジのモロッコ女子旅。
2回目のモロッコなので、お茶の子さいさい♪の女の子心満喫の記念旅行となる筈でしたが、到着初日の入管で母がモロッコ人詐称疑惑で連行されるというかつてないトラブルから旅は始まりました。
私の如何にも日本人らしい顔のお蔭で、モロッコ人疑惑は晴らすことができましたが、まさか…まさかのハプニングでした。

そんな母娘旅のモロッコ2日目はフェズのラビリンス散歩。

フェズの街はモロッコの中でも歴史が古く、特にFez el Baliと呼ばれるメディナ(旧市街地)では数百年前の建物が今も現役で活躍しており、その迷路のような市街地の街歩きそのものが観光名所となっています。

最初にフェズについて調べた時、やはり目が行くのはガイドブックにあるフォトジェニックで煌びやかな場所。
イスラム・モスクやマドラサを訪れインスタ映えする写真を撮るなど、いかにも二十歳の女子大生が喜びそうだな…と。

でも、ガイドブックにはないフェズの魅力って沢山あるのですよね。
Black Panther(黒豹)と呼ばれた男の宮殿や、フェズを一望できる丘、そして、入り組んだスークの中で出会った美しい古い建物たち。

今回の旅行記では女子旅チックなフェズ、そして、まだ知られていないフェズの一面について綴ってみたいと思います。

☆★☆2018年末-2019年始 アダルト娘と旅するモロッコ☆★☆
【1】別室連行から始まるモロッコ旅:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28693/
【2】知られざるフェズを探して:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28714/


      ☆★☆ 旅の旅程 ☆★☆
□12/27 成田空港発22時のエミレーツ航空でモロッコへ
□12/28 カサブランカ空港着13時 モロッコ国鉄でフェズへ移動
■12/29 フェズ1日観光
□12/30 シェアチャーター車でシャウエンへ シャウエン観光
□12/31 シャウエン観光 シェアチャーター車でフェズへ
□1/1  モアイワン・アトラス山脈を越えてメルズーガ砂漠へ
□1/2  地元の暮らしを体験し、駱駝で砂漠の真ん中へ
□1/3  ノマドのお宅にホームステイ
□1/4  駱駝で砂漠を縦断し、Ziz谷へ
□1/5  エルラシディア空港9時のモロッコ国営航空でカサブランカへ
    カサブランカ空港15時発のエミレーツ航空で日本へ
□1/6  成田空港着17時半

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モロッコ2日目の12月29日はフェズを1日観光。
リアドで美味しい朝食を頂いて、朝9時半に行動開始。

朝9時半とは早起きの私の行動開始としては遅めの時間だが、フェズではこれくらいがちょうどいい。

12月末のフェズの日の出は朝8時20分頃。
治安があまり良くは無いメディナ(旧市街)で宿泊の場合は、人通りが少ない薄暗い内からの観光は危険を伴う可能性が高い。

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メディナの中は車が入り込めないほど細い路地が多いので、ロバさん達が荷物運びに大活躍。

このロバも朝の一仕事を終えて、ちょっとリラックスしているところ。

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フェズのメディナ歩きの起点には2つの場所があり、1つが西にあるBlue Gateとも呼ばれるブージュルード門で、もう1つがPlaza el R’cif(ルシーフ広場)。
宿泊しているリアド:Riad Ibn Khaldounからはルシーフ広場が近い(徒歩5分)ので、私達はルシーフ広場からフェズの迷路の中へと突入する。

朝10時前のメディナのスーク(市場)では、歩いている観光客も少なく、開いているお店もまばら。
道行くのは地元の人達が多いのかな。

モロッコの民族服であるジェラバを着た初老の男性が静かに通り過ぎて行くのが何とも絵になる。

思わず立ち止まり、見惚れてしまいそうになるが…。
イヤイヤ・・・、まだスークの入口に来たばかり。
こんなところでトラップされていては、旅は先には進まない。

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でも、ちょっとした光景に目が留まり、足を止めては写真をパチリ。
ランプ屋さんの店先が綺麗だったので写真を撮らせてもらったら、お兄さんが「見て行ってよ」と声をかけてくれた。

モロッコのランプには興味はあったのだが、お店に置いてあるのは如何にも高級ランプで、どんなに気に入ったとしても私達には手が出ない金額の商品であることは確か。

だから、お兄さんに写真だけ撮って良い?と言って、写真を撮らせてもらった。

モロッコランプは色硝子を使わず、繊細な光の陰影でその美しさを表現するランプ。
我が家にもあったら素敵だな…なんて思ったこともあったが、このランプは砂漠の国にあるからこそ、その優美さが引き立つのだよね、きっと。

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フェズのメディナのスークの中は、迷路のように道がグチャグチャで曲がり角がやたらと多い。
その構造は、マラケシュのスークよりも更に複雑に入り組んだ構造で、ガイドブックの地図なんて全く役に立たない。

実は、娘と私もランプ屋さんを見つけた時には完全にGot Lostの状態。
自分たちが居る場所がスークのどの辺りに当たるのか、右も左も分からない困った状態だった。

「フェズの街歩きにはガイドが居る方が良いって言ったでしょ!」と言っていたリアドのおかみさんの顔が頭に浮かんだが、せっかく迷宮都市に来ているのにガイドを雇ったら絶対に安全な場所しか案内してもらえない。
フェズの町歩きの醍醐味は、自分の足で歩き、街の空気を感じとり、五感で危険を判断し回避しつつ旅をすることだと思う。

それに私達には、頭と目と口がある。
誰かに聞けば、道は必ず教えてもらえる。

だから、写真を撮らせてもらったついでにランプ屋さんの店番のお兄さんに「今、私が居るのはどこかしら」と間抜けな質問をしてみた。
お兄さんは呆れた顔をしながらも、地図を指しながら「ほら、この辺りだよ。その先に人が沢山いる建物が見えるだろ。アレがこの写真の建物…」とガイドブックを指さしながら教えてくれた。

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ランプ屋のお兄さんが教えてくれたのは、ザウィア・ムーレイ・イドリス廟。

最初に建築されたのは今から1000年以上も前の9世紀の初頭という古い歴史を持つ修道院だ。

美しい中庭を中心とした回廊式の廟はかつては修道院として使われていて、その昔は重罪人でもここに逃げ込めば神の保護下に置かれるという駆け込み寺としての役割を果たしていた場所だ。  

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廟にはフェズの守護聖人であるムーレイ・イドリスの墓があり、建物の内部はムスリム(イスラム教を信仰する人)以外は立ち入ることができなく、入口から中の様子を垣間見るだけ。

扉の隅からそうっと廟の中の様子を拝見。

美しいアラブ・アーチの門に手の込んだ細かなタイルのモザイク装飾。
この廟がフェズの人々にどれだけ大切にされているのか、この装飾を見ただけで分かる気がした。

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ランプ屋さんに立ち寄り、ムーレイ・イドリス廟に辿り着いたことでようやく自分たちの居場所が分かった私達が向かったのは、大工さんのギルドの集まりがあるネジャーリン広場。
この辺りは、大工さんエリアでもあるが、フェズの代名詞でもあるなめし革染色職人が集まる地域でもある。

広場にいた優しそうなお土産屋さんのご主人の話によると、この奥にタンジェリ(ガイドブックではタンネリと表記)と呼ばれる皮革の染色場があり、案内してくれるという話。

私がその話に興味を示したら、娘がお土産屋さんのご主人から見えない位置で私の服をチョンチョンと引っ張り、日本語で小さく囁いた。
「ねぇ、このオジサンについて行っても大丈夫なの?変なところに連れ込まれない?」

私は比較的どこへでも飛び込んでしまうタイプだが、娘は私に比べたら慎重派。
特にモロッコでは6年前のマラケシュで道案内に絡まれたり変な土産物屋に連れ込まれたりとレアな経験を積んでいるので、今回のモロッコ旅では話の裏を探り出そうと、いつも以上に慎重になっている様だった。

私も娘の言いたいことは分かっていてどうすべきか悩んでいたのだが、ちょうどその時、韓国系のお姉さんたちがタンネリがあるという方向から出てきたので、彼女達に話を聞いてみた。
彼女達曰く、フォトジェニックで楽しかった。安全には問題ないわよ…とのことだったので、お土産屋さんのご主人の話に乗ってみることに。

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お土産屋さんのご主人について路地を進んでいくと、小さな扉のある建物に連れていかれ、その入口の前にはお爺さんが椅子に座っていた。

お土産屋さんのご主人はお爺さんに私達を引き渡すと、来た道を戻って行ってしまった。
お爺さんは手招きで私達に階段を上るように言い、自分が先頭に立って歩き出した。

螺旋階段は薄暗く、足元は暗くてほとんど見えない。
裸電球があるエリアだけはぼんやり明るく、裸電球を目指して登っていく感じだった。

娘はまたもや私の服を引っ張り、ホラ、見たことか…と言う視線を私に送る。

私も多少不安だったが、ここはもう、お土産屋さんのご主人と目の前を先導するお爺さんを信じるしかなかった。

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でも、信じて正解。

階段を登り切った先で私達を待っていたのは、フェズで有名なタンジェリ(タンネリ)と呼ばれる皮革の染色工場のテラス。

そのテラスから下を覗き込むと、足元に広がっていたのは100以上は軽くある染色の甕たち。

四角い白い液体の入った槽と六角形の様々な色素が入った甕があった。

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建物の屋上で天日干しをしているのは皮を剥いで毛を落とした毛皮たちの成れの果て。

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