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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

政治が揺れる国ベネズエラへ。ロライマ山へのトレッキング初日はクカナン・キャンプ場までの13km。怪我なく無事に到着した私達を待ち構えていたのは悪魔なアイツ!【アラフィフ+アラ還のベネズエラ-2】

プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

今、世界から注目されている国ベネズエラ。

2019年3月のベネズエラ旅は旅の準備と現地での安全確保を念入りに整え、バックアップも出来る範囲では確保して臨みましたが、それでも現地で常に頭の片隅にあったのは、いざという時の自分の動き方。
自分が今いる国は世界の常識が常識ではない国。有事の際には命を守るためにどうすべきなのかの状況判断を絶えず考えていました。
その影響なのか帰国から一ヶ月間は、あまりの現地状況の波乱万丈さや記憶の強烈さ故の軽いPTSD状態だったようで、楽しかった旅の思い出を頭の中で反芻すると心拍数が上がってしまい、その記憶を文章として綴ることすらできませんでした。

帰国してから一ヶ月半が経過し、ようやくベネズエラのことを家族と話題にしても息苦しく感じなくなり、その記憶を辿ることができるようになりました。

報道されているようにベネズエラは、本当にひどい状況なのか。
私たちはバイアスのかかったフィルタを通しての情報を信じきっているのではないか。
ニュースや新聞の報道、国を抜け出した人たちからの発言、様々な情報が出回っています。
その中には国家間の紛争のために誇張され操作された情報もあるようですが、どれもその場で起きている事実であり(真実ではないですが)、立場が変わればものごとの見方が変わるだけのこと…なのだと旅を通じて感じました。

旅行記-1では旅人の視点から眺めたベネズエラの今を綴ってきました。
そして、旅行記-2ではロライマ山トレッキングの本編(1日目)について、少し脇道に逸れながらも記憶の糸を手繰ってみたいと思います。

トレッキング1日目の旅行記の始まりは、パライテプイ村から。
電気のない村で見てしまったもの、そしてキャンプ地に着いた私たちが受けた悪魔の洗礼…
ロライマ山トレッキングは初日からいろんなことがありました。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
☆3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング☆
 □3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
  3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
  3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
  3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
  3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
  3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
  3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
・3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報など  Lost Worldへhttps://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29023/
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29043/
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ 
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29307/
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29319/
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29394/
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で絶体絶命
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29423/

【表紙写真:川を渡るポーターのアレックス、背中の荷物は15kgの重さ】

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

3/5 ベネズエラ入りして二日目。
いよいよロライマ山のトレッキングが始まる日だ。
昨晩は夜半に雨が降っていたので朝の天気が心配だったのだが、朝5時半に外に出た時には太陽の姿が見え、パライテプイ村の宿泊施設が建つ丘からは、クカナン・テプイとロライマ・テプイ姿が見えた。

テプイとは、一般的にはテーブル・マウンテン(山の上が広い台地状態のテーブル型の山)と訳されることが多く、ロライマ・テプイとは、山頂がテーブル型のロライマ山と云う意味になる。

昨晩、私達がGの襲来に脅えながら一晩を過ごしたパライテプイ村の宿泊施設がこの写真の建物で、政府の援助(観光産業促進目的)で作られた建物だそうだ。

室内にはベッド2台、洗面所、シャワー、トイレがある。
シャワーは無いよりはマシ状態で、天井からホースの口が出ていて、そこからチョロチョロと水が出てくるタイプだ。
ベッドにはマットレスも毛布もあり、Gを除けば一晩を安全に過ごすには十分な設備だった。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

朝7時過ぎ。
今回の私たちの旅に同行してくれるポーターたちが集まり始め、ガイドのFelixと荷物の仕分けを始めていた。

ポーターの数は全部で5人。
我らアラフィフ&アラ還の2人+ガイド1名に対し、5人のポーターという人数は多すぎる気もするが、7日間の食料+テントや寝袋を運び上げる為、どうしても人手が必要となる。

ロライマ山のトレッキングはパライテプイ村(海抜1700m)から山頂(2700m)までを歩く為、キャンプ装備は日本の真夏~晩秋のトレッキング用品が必要で、その重量はそんなに軽くは無い。
私達がポーターに依頼した個人的な荷物だけで約13kg(二人分合計)の重量があった。

参考までに今回のトレッキングに必要なモノを書き出してみる。
1-9までは自分が身に着けたモノ&担いだもので、10-16がポーターに預けた荷物で、それ以外に食料や調理用品など様々な必需品がある。

1.日焼け止め
2.虫よけ剤
3. 帽子
4. ヘッドランプ
5.トイレットペーパー
6. 雨具上下
7.トレッキングシューズ
8.水筒(1Lサイズ)
9. 川用の靴

10.暖かい晩秋季向けの登山衣類+下着
11.夏用の登山衣類+下着
12.水着+タオル
13.スニーカー(キャンプ地で使用)
14.各種薬(かゆみ止めや湿布剤等)&洗面用具類
15.寝袋(現地手配会社が準備)
16.テント(現地手配会社が準備)

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

私達が一晩を過ごした宿泊施設のあるエリアにはペモン族の族長家族も住んでいて、族長の娘さん二人が旅人のお世話係。

ガス・水道・電気がないパライテプイ村では食事を作るのは薪から興した焚火で、水は近くの川からパイプで水を村の中まで通している。
二人の娘さんはお喋りをしながら朝食の準備をしていたので、私もおしゃべりに仲間入り。
でも、二人ともとてもシャイで写真を撮るとなると無口になってしまった。

事前に日本の旅行会社から貰っていた情報では、ペモン族はペモン語のみを話しスペイン語は理解しないとのことだったが、現在は族長の娘さんもペモン族のポーターたちもスペイン語をバリバリ話すので、簡単な会話ならばスペイン語でOKだ。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

この日の朝食は、ベネズエラの母の味であるトウモロコシの粉から作るアレパで、チーズをアレパの上に乗せて食べた。

前日にプエルトオルダスのホテルでもアレパを食べたが、村のアレパの方が野性味が溢れる味で、凄く美味しいか?と効かれたら…その答えは「微妙」となってしまうかもしれない。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

食事中に何処からか視線を感じて上を見上げると、頭上にオウムの姿を見つけた。
この辺りは熱帯雲霧林や熱帯雨林に近いので野生のオウムが多く、オウムは日本でいえば雀みたいな感じ。

オウムの狙いは、私達の食べかす。
アレパの粉は彼らにとっては美味しい食料となるようだ。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

朝食後に時間があったので、少しだけ宿泊施設の周りを散歩した私は、あるものを見つけて驚いた。

ガイドは「この村に電気は無い」と言っていたのに、宿泊施設の裏にあったのはソーラーパネルとそこから伸びる電線と電柱。
ソーラーパネルがあるのに電気が無いってどういうこと??? 

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

下に続くストーリーは、この日にトレッキング道を歩きながらガイドのFelixから聞いた話で、先の写真のソーラーパネルとこの写真の村の道に続く電線と電柱の風景は、ヒトのエゴを象徴するモノだそうだ。
以下にFelixから聞いた話を残しておく。

それは何年か前、ベネズエラがまだ豊かだったころの話。
この村をロライマ登山のベースとするために、政府が旅人用の宿泊施設を村の中の一等地に建設し、ソーラー発電のパネルを設置し、更に四駆のジープを三台、村の人達にプレゼントしてくれたそうだ。
当時の村人は、それは喜んだ。
だって、村から丘の下の小さな村;ユルアニ村まではパライテプイ村から片道3時間以上かかり、ちょっとした買い物に行くのも1日仕事。
車があれば急病人が出た時にも使えるし、電気があれば村の生活も少しは楽になる。

しかし、発電された電気も3台のジープも村の人達のモノにはならなかった。

それは、村のある人物が、電気もジープも独り占めにしてしまったから。
発電された電気は彼と彼の家族の娯楽のために使われ、車も自分たちが乗り回し、挙句の果てにぶつけて壊し、3台あった四駆は今では最後の1台しか残っていない。
太陽光発電装置も耐久時間を超えて無理に使ったために、あっという間に動かなくなってしまった。
最後の一台の四駆車は、彼の収入源のために使われていて、観光客の輸送(丘下のユルアニ村とパライテプイ村の間の輸送)用となっている。

そんな我儘で自己中で独占欲の塊の彼は誰かって・・・?

パライテプイ村の原住民のペモン族はもともと物欲が少ない民族で、自分のモノは皆のモノと言う考え方をする民族。
だから、ペモン族の中にそれほど独占欲の強いヒトはいない。
我儘で自己中で独占欲の塊なのは、西洋文化圏から来た人だけ。
この村では旅人以外に西洋文化圏からきている人物は限られていて、その中でも権力がある者…ソレがその彼。
昨日の晩に私達をジープでこの村まで運んできてくれた彼(旅行記1で少し紹介したが…)。

この日の朝に朝食の準備をしてくれた二人の娘さんの父親。
あの白人男性がペモン族の族長という立場を悪用して、好き放題をしている…という話だった。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

朝8時。

ポーターに荷物を託した私たちの出発の時間だ。

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村の中央にあるトレッキングのゲートへと向かう。
ゲート前にはレンジャーの小屋があり、そこで入山料の支払いをせねばならないのだが、小屋には誰もいなかった。

此処は南米ベネズエラ。
時間なんてかなり適当で、8時OPENならば8時半までは許容範囲と考えなければならない。

だから、とりあえず荷物を置いてその辺をプラプラ。

レンジャー小屋の裏には、トレッキングする人用の立派な待合施設があった。

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プリプリ惡魔の洗礼☆100kmトレックは川渡りから【ロライマ山Day-1】

8時15分過ぎに受付のお姉さんが登場。

思ったよりも早かったかな。

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メモ

・航空券
 NRT-MIA往復 282440円/二人
 MIA-BLA往復 973USドル/二人(AVIOR公式サイト予約:スペイン語)

・マイアミの宿 
 Red Roof Inn PLUS+ Miami Airport 144USドル/ツインルーム

・ベネズエラ国内手配
 6240USドル/二人

・雑費(海外旅行傷害保険等モロモロ)日本円
 26520円/二人

・現地チップ+入場料等
 645USドル/二人

・現地食費
 90USドル/二人
 

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