海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP  > 旅スケTOP雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジの旅行記

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

2019GW後半は日本海側へ家族旅。霊峰の雪山を歩き、能登半島をのんびりドライブし、海の幸を味わってきました。今回はトレッキング編です【2019.GW 能登・家族旅-1(白山 Snow Trek)】

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

1

2

3

4

次のページへ→
写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

令和の初旅は、石川県の雪山へ。
日本三大霊峰として知られるSpring Whiteの白山へ登り、能登半島をドライブで1周してきました。

雪山トレッキングは当初の予定では山小屋1泊の予定でしたが、運悪く初日に雨にたたられ予定は1日延期。
本来ならばお気楽に1泊2日でのんびり歩く行程を、1日で歩くことに…。
翌日は早朝に宿を出発し9時間をかけて霊峰・白山を歩きましたが、雨の日には無理をしない!という選択は間違いではなく、1日待った甲斐のある真っ青な空の下の気持ちのよい令和の幕開け登山となりました。

トレッキングでタップリと体力を消耗した後は旨いものTimeということで、まだ新緑が芽吹き始めたばかりの能登を日本海の幸を満喫しながら2泊3日でドライブ旅。
だから、旅行記のタイトルは「雪山Girlは大食乙女」
大食乙女と書いて「たいしょくかん」。
ちょっと読み方的には無理がありますが、雪山Girlを漢(オトコ)と表現しては、味気ないですからね。

【2019.GW能登・家族旅-1】旅行記は、天候悪化による登山中止で、旅の初日から宿無し!の窮地に陥るところからスタートします。
旅の出鼻をくじかれると、モチベーションのインジケーターがダダ下がりですが、禍と福は表裏一体。
捨てる神あれば拾う神ありの2019G.W.で、旅の女神さまに拾われた私たちは、山奥の秘湯で一晩を過ごすことになりました。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

平成の最後の1日;平成31年4月30日の夜遅くに自宅を出発した私たちが旅の第一目的地である石川県の白山(はくさん)山麓へ到着したのは、翌朝;令和元年5月1日の朝6時。
令和初日の白山地方の天気予報は夜明けまで雨が降り続き、その後は曇りとなる筈だったのだが、山の天気はそうは簡単に回復しなかった。

朝8時までの2時間。
登山道入口の駐車場で天候回復待ちをしていたが、結局8時を過ぎても天気は回復するどころか雨粒が大きくなり密度も増し、どう見ても悪化傾向。

この日は山小屋1泊つきの、のんびりトレッキング予定だったのだが、冷たい雨の中を歩いては躰が冷えてしまうし、雨の中ではトレッキングの醍醐味の1つの爽快感だって味わえない。
こんな時は無理をせずに中止!が一番安全な選択肢。

白く煙る雨霧の中で方向を見失おうものならば、遭難も有り得る。
春の雪山は晴れていれば最高の気分を味わえる場所だが、歩く方向を間違えたら死を招く山。
せっかく遠くから来たのだから、ちょっと無理してでも…なんて甘えは生命の危機へと繋がる。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

とりあえず、この日の登山中止を決めた私達。
旅の初日の予定が、1日分ぽっかりと空いてしまった。
空いた予定を埋めるのは私の得意とするところで何の問題も無かったのだが、遊びに行く前に決めなければならない事があった。
それは、今晩の宿をどうするのか?ということ。

2019のGWは過去に例のない10連休に渡るお休みで、何処の観光地の宿も予約で満杯となり、各地で観光客数に対する宿不足が起きていた。
私達がいた石川県も同じ状況で、近隣(片道2時間まで)の宿で当日に宿泊可能なところをネットで探しても見つからなく、白山山麓から車で2時間かかる金沢市内の24時間営業SPAのドミトリールームでさえ、予約で満員だった。

翌日はハードなトレッキングなのに車の中で一晩過ごすことになるのか…と凹んでいたのだが旅の女神の微笑みは健在で、登山口にほど近い山奥の旅館;永井旅館に飛び入りで今晩の宿泊が可能か聞きに行ったら、ちょうどキャンセルが1件出たところで今なら予約可能と云う返事を貰うことができた。

永井旅館は、山奥の秘湯旅館。
旅計画の際にも候補として名前があっていたが、3月後半に宿の予約に動き出した時にはGW中は既に連日満室で、まさか当日予約で宿泊できることになろうとは思ってもいなかった。

(写真:夜の永井旅館外観)

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

永井旅館は白峰温泉のはずれにある市ノ瀬登山口付近の一軒宿。
観光目的の方が宿泊することは少ない旅館で、此処へと泊まりに来る旅人の目的は秘湯の湯。
営業開始は残雪の状況にもよるが、雪が溶けて道路が通れるようになる5/1(つまり、私達が予約した日)が多い。
その年の営業初日での宿泊だなんて、よほど早期に予約を入れない限りは難しい宿だ。

旅館内の温泉は2槽に分かれていて、写真左が源泉かけ流しで、右が加温槽。
その泉質はほう酸重曹弱食塩泉で、別名;美人の湯とも云われている。
重曹を含む湯は美容効果が高い事で知られているが、永井旅館の場合は更にホウ酸を含み、美白の相乗作用。
温度が低めのかけ流し槽と加温槽を1分ごとに行き来すると、より血液循環が良くなって美白効果も高まると、温泉の説明板に書いてあった。

美白効果だなんてそんなのは気のせいでしょ?と思うかもしれないが、論より証拠だったのが、永井旅館の女将さん達の肌。
年配の方も皆さんツルツルでとっても肌艶が良く、元気な顔色をしていらした。

一晩入った位では効果は望めないが、毎日温泉に入っていたら肌美人になることは間違いないようだ。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

宿泊は1泊夕食付で12000円+諸税/1人。

元々がこの日の夜は山小屋泊予定していた私達。
夕食は山小屋でレトルトカレーとなる筈だったが、春山の幸がたっぷりの豪華和食膳に早変わり。

和食が大好きな我が家の面々は季節の食材で準備されたテーブルに目がキラキラ。

更に、5人前はゆうにありそうな大きな鍋料理も付いていた。
肉はプリプリの鶏肉とつみれ団子。
鍋の中には地元名産の堅豆腐もあり、白山地方の山の幸がふんだんに盛り込まれていた。
和食が大好きな娘は目の前に並ぶ地元の郷土料理に目がキラキラ。
私もかなりガッツリと夕食をいただいたが、娘は多分それ以上に食べていた様だ。

翌日のハードなトレッキングも、これだけのエネルギー量があれば心配ない。
予定外の一泊の宿だったが、夕食も美味しく、たっぷりと休養もとれた。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

翌朝の起床は4時半。
まず最初に窓の外を見て雨が止んでいることを確認したら、荷物を車へと詰め込み、朝6時前には別当出合(べっとうであい)登山口にある駐車場へと到着。

昨晩の天気予報によれば雨は回復傾向とのことで、天気図を見ても雨を降らせる要因となるサインはなかったので、この日のトレッキングは決行決定!

駐車場では、昨晩から到着し車の中で夜を明かしたであろう登山者の方たちが準備を始めていた。

駐車場は複数個所に分かれていて、最大200台程度が収容可能なメインパーキングは登山センターから若干距離があるので、あまりお勧めしない。
お勧めは山道を登り切った直前(車止め直前)にある小さな駐車場(10台程度駐車可能)で、そこからだと、余計な体力を消耗せずに登山センターへと行くことができる。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

駐車場から登山口のある別当出合の登山センターまでは徒歩5分。
登山センターのポストに登山届を提出し歩き始める。

登山センターは、私達が訪れた5/2はまだ窓にも板が打ち付けられた状態で、人の気配はなく、トイレも使えなかった。

白山の登山において、特に雪山シーズンに困るのが自然の摂理の問題。
男性ならばちょっとその辺で用を足すことも可能だが、女性の場合は下草さえも雪の下に埋もれ、一面が見晴らしの良い銀世界の時期は、登山中のお手洗いはなかなか厄介な問題だ。  

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

白山は日本の三大霊峰の1つで、信仰の山でもある。

登山口には大きな鳥居があり、鳥居の前で山の神様に、今日もヨロシクネとご挨拶。
気持ちの問題に過ぎないのだろうが、山の神さまって本当に居そうだからね。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

歩き始めは長い吊り橋を渡って。 

私にとって橋は昔から苦手なモノの一つ。
何故かは知らないが昔から怖い夢を見た翌日の朝にはいつも、橋のイメージが頭の中に残像として残っている。

だから、私には“恋の吊り橋効果”なんて絶対に無効だろう。 

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

春の雪山を歩くのは登山者だけではない。
山スキー、今風に言うならばバックカントリスキーを楽しむ方たちも多い。

スキー板は自分が履いている時はそんなに重さは気にならないが、背に担ぐとズシリと肩に堪える。
雪山登山用の装具だけでも背中が重いと感じている私には、更にスキー板や靴を持つなんて考えられない。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

この日の登山は地図下の別当出合から白山の主峰である御前峰へ登るコースで、その標高差約1400mを半日で登る。

1400mを半日で登りきるという荒業は雪山と言う特殊なコンディションだから出来る登山で、グリーンシーズンの夏山に歩いたら間違いなく登りだけで1日が必要となる。

写真を拡大する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジ

一般的なイメージとしては夏山登山の方が雪山よりも断然簡単に思えるかもしれない。
その考えは基本はあっているのだが、それは比較対象が冬の雪山である場合。
春の雪山は、夏山と冬の雪山のいいとこ取り的な感じで、装備さえしっかりしていれば夏山よりも簡単なことも多い。

春の雪山の良いこころ。
それは、直登が可能と言う点。
登れる程度の雪の斜面ならば登ってしまえ!というのが雪山の基本的な登り方で、最短ルートで登ることができる。

更に山頂からの下りの場面でも、雪山には利点が多い。
雪山の下りでは、斜面のコンディションによっては滑って降りることができる。

でも、それってスキーが必要なのでは?
スキーを持っていれば一番楽だが、スキーが無くともOK。
簡単に尻セード(尻橇)で斜面を滑り降りることが可能だ。

1

2

3

4

次のページへ→
拍手する お気に入りの旅スケに追加 通報する

雪山Girlは大食乙女♪ 零下10℃の白い刃へのチャレンジへのコメント


※コメントの投稿にはログインが必要です

メモ

【宿泊詳細情報)
白山温泉 永井旅館 : 37260円/3人
千丈温泉 清流 : 42570円/3人
輪島 民宿 : 22680円/3人

【白山登山(雪山トレック)についての情報】
2019年は雪解けが例年よりも早かったです。別当出合に朝6時半に歩きだし、11時過ぎに御前峰へ到着、駐車場に戻ってきたのが15時半。途中休憩は計1時間程度で、8時間弱で歩けました。

山頂部分は体感気温でマイナス10℃位で、グローブを装着していても指が凍りつきそうで、とてもオープンエアーでのランチは出来ません。GWの頃は、ランチは室堂センターの建物内で食べるのがお勧めです。

建物付属のトイレを使えたのは室堂センターだけで、他の小屋はまだ扉が打ち付けてありました。女性の方は、室堂センターのみがトイレ・チャンスです。(2019年の室堂センターのオープンは5/1からでした)

天気が良ければ、御前峰の山頂から四方の峯の絶景を見渡せる白山トレッキング。夏山の場合は山小屋1泊コースが必須ですが、春の雪山シーズンならば1日でも往復できるので、お手軽な雪山トレッキングとしてはお勧めです。

ただしお手軽と言っても、ゴールデンウィークの白山は雪山です。アイゼン、ピッケル、雪山用登山靴などなど、雪山装備は必要でした。靴がいわゆるスニーカーで室堂センターに到着する頃にはビチャビチャになっている方や、町歩き用のジャケットで歩かれている方も見かけましたが、どう見ても非常識。アウトドアのアクティビティが好きならば、最低限の装備への投資は必要です。

GWの白山は天候が少しでも崩れたら凍死しかねない状況に陥る雪山です。
ご自身の安全は、自分で守るのが山の基本。春とはいえ、雪山を甘く見ない方が良いと思います。


新着スケジュール