海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP  > 旅スケTOP日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】の旅行記

日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

幼い頃に憧れた職業は探検家。でも現実には探検家なんて無理なお話で夢は叶うことなく終わりましたが、旅の間だけはLost Worldの秘密を求める探検家になれたかな 【アラフィフ&アラ還のベネズエラ-5】

日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

幼い頃に読んだ世界の不思議話。
イースター島のモアイ、ストーンヘンジ、エジプトのピラミッド等、子供心にその謎解きに非常にワクワクしていました。
中でも、古代地底人とかムー大陸とかのヘンテコ考古学などはその摩訶不思議な説に幼心をときめかせたものです。

ムー大陸などは完全に想像物語ですが、高校生の時にゴンドワナ大陸やパンゲア大陸はどうやら本当に実在した大陸であるという事を地学で学びました。
更に、2億年前のゴンドワナ大陸が、20世紀(高校時代は20世紀でした)にも未だに存在しているという事も・・・。
一時は将来の仕事として考古学の研究者を考えたことのある私は、古生代の名残を残すゴンドワナが今なお実在するなんて…と、地学の授業に目がキラキラ♪

3月に旅したベネズエラ・ギアナ高地は、2億年前に起きた地球の大地殻変動である大陸大移動の際に奇跡的に残され、古生代からの生き残りの生物や植物たちが独自の進化を遂げた土地でした。
そんな不思議エリアでのトレッキング4日目はなんと1日で33kmを歩く強硬トレッキングで、ロライマ戦艦の果てにあると言われる絶景;The Prowを目指して歩きます。

The Prowは日本語でネット検索をしてもその情報は全く得られない場所で、ネット情報が得られないどころか、プロのガイドですら数年に1回そこへ行くかどうかというレアな場所です。
しかし、噂を信じるならばベネズエラを抜けブラジルを通り、ガイアナ側へと入ったThe Prowへたどり着くまでの光景、そしてThe Prowからの景色が滅多に見ることのできない絶景だと云われている場所でもあります。

The Prowへのトレッキングは相当厳しいものでしたが、変わりゆく景色を眺めながら、くじけず、楽しく、真っ黒に日焼けしながらも歩いてきました。

この世界の果て、テプイの果てのThe Prowへの道のり、ゴンドワナが残した世界の果ての絶景;The Prow。
The Prowへと辿り着く事の出来た日本人は、もしかすると、私たちが初めてなのかもしれません。

そんなThe Prowへ挑戦した1日(The Prowまでの道のり)を旅行記で紹介します。 

【表紙写真は、The Prowへのトレッキングの宿泊場所。クワティ・ホテルにて ロライニートから昇る朝陽】

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
・3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング
  3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
  3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
  3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
 □3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
  3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
  3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
  3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
・3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13 エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報など  Lost Worldへhttps://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29023/
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29043/
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ 
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29307/
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29319/
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29394/
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で絶体絶命
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29423/

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

3月上旬にベネズエラ入りをした私たちは、中華マフィアが支配する無法地帯の町;Las Craritasを通り抜け、ロライマ山トレッキングの基地となるパライテプイ村で現地先住民民族;ペモン族のポーターを雇い、6泊7日のトレッキングをスタートさせた。

ロライマ山頂まではパライテプイ村から2泊が必要で、ようやくテーブルマウンテンであるロライマのテプイの上に辿り着いたのが1日前のこと。
昨日は、のんびりとテプイの上を散歩し、ゴンドワナが残した奇跡の進化を目の当たりにし、そのAmazingな世界を愉しんだ。

トレッキング4日目(ロライマ山頂滞在2日目)となるこの日は、旅の中でも一番のロング・トレックとなる日。
軍艦型をしたロライマの山頂をその端まで歩き、多分、本邦初公開となるであろう世界の果て;The Prowまでの道を歩く。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

2019年3月8日 ロライマ山トレッキング4日目

起床は朝の5時。
目覚めた時はまだ星が瞬く未明の天だったが、テントの中で着替えをしている内にあっという間に東の空が明るくなり始めた。

空には雲一つない。
これは、私たちがロライマの山の神様に歓迎されている証拠。
今回、私たちのポーターをしてくれているのは原住民族のペモン族のファミリーで、ペモン族は古くからロライマ山を神の山として信仰している。
一般的にはテプイ=テーブルマウンテンと訳すが、もともとテプイという単語はペモン族の古語で、ペモン族の中でテプイと言えば"神が座す土地"を指す。
つまり、ロライマ・テプイはロライマ神が支配する山(土地)という意味となるのだ。
そのペモン族の彼らが言うには、ロライマ山が朝から雲一つなく晴れる時は、それは山神の心が落ち着いているからだという事だった。

ロライマの神は気まぐれで嫉妬深く、山神の気に染まない人物が山の上へとやってくると、彼女(ポーターのアレックスは神の事をElla(英語のSheに相当する三人称主語)と称していた)は嵐を起こし、雨を降らせ、その人間を頂上から排除しようとするらしい。

因みにロライマ山の山頂域では発してはいけないタブーの言葉が存在する。
どんな言葉かって?
嫉妬深い女神さまが山神といえば、タブーの言葉はただひとつ。
---他の神(テプイ)を褒める言葉だ。

ギアナ高地の台地;テプイにはそれぞれ固有の神がいらして、特にロライマ山の上では他の神様の噂は禁物。
ロライマ山の上でうっかりと他のテプイの名を口にしようものならば、無事に下山できる保証はなくなってしまう…そんな風にポーターたちは話していた。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

朝焼けの中に浮かび上がるキャンプ・サイト(カラカス・ホテル)からロライマの台地を見下ろす。

他の惑星の大地に居るのだ・・・と言われたら信じてしまいそうな程、地球離れした光景だった。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

3月のロライマ山頂の夜間気温は10℃前後で、就寝時の服装は冬用の登山パンツに暖かい長袖トレーナーが必要だった。
しかし、日中は30℃近くまで気温が上昇するので、朝起きたら最初にすべきことは日中に適した服装への着替えだ。

そして、着替えの次にすべきなのはトイレ。
トイレは1つしかなく、それを総勢8人(私、相棒、ガイド、ポーター5人)が利用するので、トイレが空いていたら行ってしまう方が良い。

トイレと言ってもロライマ山のトイレは草原トイレではなく、ちゃんとした個室タイプ。
秘境のロライマ山の上に個室トイレ!!!とは驚きの情報だと思うが、個室トイレは移動式トイレで、私たちと共に一緒に山の上を動いている。

ロライマ山では、人間に属する物質は何ひとつ残してくることは出来ないというルールがある。
勿論、私たちの排泄物も残してはならないモノの一つで、このトレッキングでもポーターの一人が小さなトイレ用のテントを運んでくれて、その小テントの中で用を足す。
排泄物は小さなビニル袋に脱臭剤と共に入れ、麓まで持って帰らなければならない。

写真は、トイレからの帰路に見つけた岩陰の小さな植物。
なんだかナウシカの世界に出てきそうな植物だった。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

昨日は夕方まで白い霧が辺りを覆い隠していたので、景色の遠望は出来なかったのだが、この日はテプイの上は雲一つない晴天。
カラカス・ホテルの高台の上からお向かいにあるクカナン山のテプイが見えた。

そして、カラカス・ホテルのキノコ岩をクルリと廻り込むと、雲海の向かいにクカナン山と本日のトレッキングの目的地であるThe Prowが見えるポイントを発見!

目の前に見えるThe Prow。
近くに見えるが実はかなりの距離があり、辿り着くまでは約23kmを歩かなければならない。

(ロライマ山の上ではキャンプ場の事を通称ホテルと呼ぶのが習わしで、全てのキャンプ場に○○ホテルの名前が付けられている)

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

そんな朝の景色を眺めていたら、朝食の時間。
この日の朝、ポーターさん達は4時半ごろから起床し、水たまりに飲料水を汲みに行ったり、揚げパンを作ったりと大忙し。

朝食は揚げパンの中にチーズや蜂蜜を入れたものだ。

(ロライマ山上での飲料水についてのメモ:ロライマ山頂には河川が無く、飲料水は雨水がたまった昆虫や両生類が生息する水溜まりの水をそのまま飲む。煮沸はしないが、お腹を壊すことはなかった)

朝6:15、ロライマ山からの日の出。

実際のこのエリアでの平地の日の出は6時位なのだが、私たちが居るのは山の上なので、少しだけ日の出が遅かった。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

食事が終了したら、すぐに出発の時間。
私たちが食事をしている間に、ポーターのアレックスとエルナンがテントの撤収を終えていて、出発の準備はバッチリ。
朝日が照らし始めたばかりのテプイの上を歩き出す。

歩き出してすぐに小さな野草にトラップされた。

朝日の射し込む角度は低く、朝の光は足元の小さな植物にとってはスポット・ライト。
昨日の午後には暗がりにいて見つけることの出来なかった植物たちが、此処にいるよ!とアチコチで自己主張を始めていた。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

5分位歩いて後ろを振り返ると、カラカス・ホテルのキノコ岩が青空の中に浮かび上がっていた。

確かにキノコの傘状に張り出した岩屋根のあるカラカス・ホテルの立地は風雨をしのげるシェルターを兼ねたキャンプ場としては最適だ。

ロライマの台地の上、特にテプイの中央部では屋根のあるキャンプ地を探すのは至難の業。
登山者の多い時にはキャンプ場のとりあい合戦になることもあるそうだ。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

ロライマ山の山頂はけっしてだだっ広い平らなスペースではなく、凹凸が激しく、岩あり、谷あり、池あり・・・と起伏に富んでいる。

通りかかった池でガイドのFelixが何を発見!Felixが見つけたのはトンボの幼虫のヤゴ。

なんだ…トンボかぁ…なんて思ってはいけない。
ヤゴの大きさは8cm程と大きめで、ロライマ山で独自の進化を遂げたトンボだそうだ。

その成虫の姿をぜひ見てみたかったのだが、残念ながら成虫のトンボには出会えなかった。

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日本人 初踏破かも/世界の果て-The Prow【ロライマ山Day4】

アップダウンが激しい道を歩く。

衣類等の重い荷物はポーターさんが持っていてくれているので、背中のバックパックには雨具や水筒等の歩く時に最低限に必要なものだけ。
だから、多少の悪路もそれなりのスピードで歩くことができる。

小さな木があるところでガイドのFelixが足を止めて、ほら、此処を見てごらん♪と声をかけてくれた。

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メモ

・航空券
 NRT-MIA往復 282440円/二人
 MIA-BLA往復 973USドル/二人(AVIOR公式サイト予約:スペイン語)

・マイアミの宿 
 Red Roof Inn PLUS+ Miami Airport 144USドル/ツインルーム

・ベネズエラ国内手配
 6240USドル/二人

・雑費(海外旅行傷害保険等モロモロ)日本円
 26520円/二人

・現地チップ+入場料等
 645USドル/二人

・現地食費
 90USドル/二人
 

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