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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

魔の山;ロライマ山。ある程度のトラブルは予想していたものの、まさかサイバー攻撃で衛星電話が使えなくなるとは、全くの想定外!!!【 アラフィフ&アラ還のベネズエラ-6】

クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

気が遠くなるほどの遠い昔。

地球の中の奥深くで生まれた小さな元素から、透き通った破片が生まれました。
破片は何万年という悠久の時間の中でゆっくりと成長し、クリスタル(水晶)へと変わりました。

やがて、地殻の変動と共に地中深く眠っていたクリスタルは、地球の大気の中へと顔を出しました。

真っ暗だった地中から出てきたクリスタルたちが見る、美しき大地の風景。

青い空と澄んだ空気。
その明るい光、煌めく星空の瞬きにクリスタルたちは、歓喜の声を上げました。

優しいお日様の光はクリスタルに反射し、結晶の表面には青い空の色が映り込み、クリスタルの谷は光り輝いていました。
剣の様に鋭い水晶の結晶はドラゴンの鱗の様でもあり、クリスタルの谷は輝く翼を有する龍の巣にも見えました。

誰にもその存在を知られずに存在していたクリスタルの谷

クリスタルの谷は長い間、平和の中にありました。
物欲を有する哺乳類がその存在に気が付くまでは…・

ニンゲンと呼ばれる哺乳類がやってきて、永劫ともいえる長い瞬を生きるクリスタルを無残にも折り、持ち去ったのは、クリスタルの一生の中でもつい最近の事。

クリスタルたちは嘆き悲しみました。
輝く翼をもつ竜となり天へと駈け昇り、同胞を持ち去ったヤツラにクリスタルの剣で仕返しをしたいと…。

しかし、クリスタルは鉱物。
その場からは動く事すらできません。

ロライマ山の霧雨は、クリスタル谷の水晶たちが失われた仲間を偲び、零す涙なのかもしれません。

[表紙写真: ロライマ山の中央部 クリスタルの谷]

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
・3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング
  3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
  3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
  3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
 □3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
 □3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
  3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
  3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
・3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13 エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報など  Lost Worldへhttps://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29023/
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29043/
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ 
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29307/
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29319/
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29394/
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で絶体絶命
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29423/

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

2019年の3月に相棒と二人でチャレンジしたロライマ山のトレッキングは、毎日が波乱万丈で、7日間のトレッキング中で退屈する瞬間は一度も有りませんでした。

トレッキング中、様々な体験をしてきましたがトレッキング中盤の4日目・5日目に味わったのは非日常過ぎる経験。
それは、まさか一国の大統領がそこまでする!?というもので、ガイドから起きてしまった事実を聞いた時は、私自身が頭が真っ白になり軽くパニックを起こしそうになった程でした。

幸い元来が楽天的な私だったので立ち直りも早かったですが、まさかまさか…の事実が次々と明らかになり、独裁者国家;ベネズエラでは、国が発表する情報でもどこまでが本当で何処からが操作された情報なのか…その真偽を判断することが難しく、正確な情報を1つ手に入れるのも大変だ!という事を実感しました。

ベネズエラ旅行記-6は、ガイドが衝撃の発言をする場面から始まります。
そして、ロライマ山の中央部にある秘境;クリスタルの谷の紹介も・・・。

失われた世界“The Lost World”の不思議な大自然と、汚れた国家のトップの発言・・・。

ロライマ山での日々は、想定外が満載でした。 

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

2019年3月8日  ロライマ山トレッキング4日目 午後

トレッキング4日目の午後、ロライマ軍艦の舳先であるThe Prowで歩き出す準備をしていた私たちは、ガイドから衝撃の発言を聞かされた。

ガイドのFelixが私たちに語った言葉は、
それは「クレイジー・マドゥーロが、遣りやがった」というもの。

マドゥーロはベネズエラの独裁者であり国の権力を全て牛耳っている大統領なのだが、その状況はここ何年も変わっていない筈。
そのマドゥーロが、いまさら何をやったのだろうか?

(写真:ロライマ山北端 ガイアナ領The Prow)

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

ガイドのFelixの言葉に相棒と私は頭が???で一杯になり、とりあえずそのマドゥーロ大統領が何をやったのかをFelixへと尋ねたのだが、

その答えはまさか、そんなことが・・・ある筈ないでしょ!
でも、独裁者政権のベネズエラならばありえてしまうかも…という内容だった。

Felixが言うには、昨日から衛星電話の調子が悪く地上との交信ができていない。
最初は岩陰だったので衛星からの電波状態が悪いのかと思っていたのだが、ロライマ山頂の遮るものがないThe Prowの場所でも衛星の電波を掴まえることができない。電池を交換しても状況は変わらない・・・と云う事は、考えられることはただ1つ!
西側諸国からの内政干渉に業を煮やしたマドゥーロ大統領が、ベネズエラ国内に西側諸国からのまっとうな情報が入ってこない様に、ベネズエラの国内情報が西側へと漏れ出ないようにと通信衛星のベネズエラ中継地点の回路を遮断してしまった!

(写真: The Prowの先端から雲海に浮かぶテプイを眺める)

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

まさか、そんなことが・・・あるはずがない。
大統領が衛星通信の回線を切るなんて、そんなこと…。

一国のまともな大統領ならばするわけない所業だが、Crazyならば考えられなくもない。

ともかく衛星電話はある意味、私たちの命の通信の様なモノ。
この衛星電話を通して、ガイドは私たちの状況を逐次エージェントのボスに伝え、そしてエージェントからも最新の情報を貰っていたのだが、ロライマ山頂域に入って2日間、その通信が途絶えてしまっていた。

衛星電話が使えないという事は、私たちに何か事故があったとしても、そのことを地上に伝える手段がない、私たち自身も信頼できる筋からの情報を得られないことを意味する。

(写真:Felixの話を聞きながら、The Prowの景色を眺める。
絶景に心ときめき☆彡、陥った状況に心臓のビートが早くなり、心拍数上昇中)

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

ガイドのFelixは自国の大統領に対し憤慨しているし、衛星電話の回線が切られてしまったという情報を聞いた私たちもかなり動揺した。

だけれど私たちが狼狽え、この先どうすべきなのかを考えたとしても、この時に我々が居たのは地上から遥か切り離され、文明の手が届かないTHE LOST WORLD・・・失われた世界だ。
相棒や私がちっぽけな心を悩ませても切断された衛星通信の回線が復活する訳では無いし、この場所で私たちが平常心を失う方が、よっぽど状況としては危険。

今、悩んでも仕方がないことは心の隅に畳んでおき、危険が無く落ち着ける場所に居る時にゆっくりと開いて、再考すべき。
この状況で私たちが心せねばならぬことは、本日の宿営地であるクワティ(Coati)ホテルへと無事に帰ること。

この先の未来に何かが起きるとしても、それと今は別。
Lost Worldから現実世界へと戻った時に、その時に起きていることの対処方法を考えるしかない。

そう話し合った私たちは、心を落ち着け、危険な岩場を抜けるクワティ・ホテルへの帰還ルートを歩き始めた。

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

この日は朝から気温がうなぎ上りだったので、午後は雲が出て一雨来るかと思っていたのだが、予想に反して午後になってもテプイの上は晴れ。
テプイの水たまりは水鏡となり、空に浮かぶ雲を映し出していた。

それを見て、クレイジーな大統領がやったことに対し「どうしよう」と悩むことがなんとなく馬鹿馬鹿しい気分になってきた。
自分の力ではどうしようも無いならば、今は状況に抗う時ではない。
起きたことを受け入れ、今出来ることをする・・・つまり、世界にここにしかない唯一のLost Worldを愉しむのが今の私のすべきこと。

元来が楽天的な私は、立ち直るのも早かった。

トレッキング4日目のこの日は、朝7時前にロライマ山頂のカラカス・ホテルを歩き始め、午前中にロライマ軍艦の船首に当たるThe Prowへと向かい、The Prowからの絶景をランチを食べながら堪能した。
そして、これからの午後はキャンプ地へと戻るだけだ。

戻るだけと言ってもコースタイムが3時間の岩場を歩く道なので、それなりに時間はかかる。

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

ロライマ山頂の南側(ベネズエラ側)は平地の部分とエッジとなった谷の部分がハッキリと分かれた丘陵地帯的な地形だったが、北側のブラジルやガイアナ側ではその景観がベネズエラ側とは異なっていた。

ガイアナ側のテプイには鋭くえぐられた谷は見られずに、その代わりに平らな窪地が広がり、その窪地の底には水分を多く含んだ砂が集まり植物の繁茂する緑地帯を作り出していた。
緑地帯にニョキニョキ生えているように見えるキノコ岩は、もともとは大きな岩だったのにその柔らかい部分が浸食され、コアの堅い部分だけが残ったのだろう…と推測される形。

ロライマ山は元々が大きな一枚岩が浸食されて出来たテーブル・マウンテン。
理論的には、山頂部分ではベネズエラ側もガイアナ・ブラジル側も基本は同じように岩の浸食が起こる筈なのだろうが、風向きや台地の僅かな勾配差で、その岩の浸食度合いには1000年単位の時差が生じているのかもしれない。

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

そんな岩の浸食度合いが異なるロライマ山の山頂では、自然が作り出した芸術作品があちこちにゴロゴロ。

取り残されたような大きな岩が乗っかるのは、突き出た二本の足の上。
そしてその大岩の上には、二片の岩がまるで誰かが故意に乗せたかのようになっていたが、これ全てが自然の仕業だそうだ。

歩きながら周りを見渡すと、どうしてこんな形になったのだろうかと首をかしげたくなる様な自然が作り出したアートが沢山あった。

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

台地に突出する大きな丸岩の近くでガイドのFelixが足を止め、ちょっとこれを見て欲しいとあるモノを手渡してきた。

手渡されたのは割れて中が空洞となった石で、外側はロライマの山頂にゴロゴロしている黒岩と似ているのだが、その割れた内側は赤茶色を呈していてロライマ山頂では見かけない感じの質感。

確かにこの辺りでは珍しい石かもしれないけど、コレがどうしたというのだろう?
ガイドのFelixが主張するには、多分だがこの小さな石は隕石ではないか…ということだった。
Felixがこの石を見つけた付近には同様の石が落ちてはおらず、石自身も内部が空洞となっている割には質量があり、明らかにこの辺りの岩とは種類が異なると言っていた。

隕石だとしたら下界に持ち帰り、組成分析すればかなり面白い結果が得られそうなのだが、ロライマ山域では、山にあるモノは小石1つでも持ち出してはいけないという厳しいルールがあり、私たちはそのルールに従う義務がある。
残念だが、見つけた隕石も最初にあったその場に置いてこなければならなかった。

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クリスタルドラゴンが護る谷☆サイバー攻撃で通信不能【ロライマ山Day4&5】

The Prowから歩き始めて2時間強で、午前中に荷物をデポしたこの日のキャンプ地であるクワティ(Coati)・ホテルへと帰ってきた。
(ロライマの山頂ではキャンプ地の事を全てホテルと呼ぶのが現地での習わしだ)

写真の岩山の何処がキャンプ地なの?と思うかもしれないのだが、その入口は隠れた場所にある。

写真左の部分。
黄緑の草と黒い岩の間に細い道があるのが分かるだろうか。

そこがホテルのエントランスだ。

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メモ

・航空券
 NRT-MIA往復 282440円/二人
 MIA-BLA往復 973USドル/二人(AVIOR公式サイト予約:スペイン語)

・マイアミの宿 
 Red Roof Inn PLUS+ Miami Airport 144USドル/ツインルーム

・ベネズエラ国内手配
 6240USドル/二人

・雑費(海外旅行傷害保険等モロモロ)日本円
 26520円/二人

・現地チップ+入場料等
 645USドル/二人

・現地食費
 90USドル/二人
 

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