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斑鳩が見る夢♪いんぐりもんぐり 飛鳥ミステリー

いんぐりもんぐり 明日香村をレンタサイクル女子旅♪ 飛鳥の謎解きに挑戦してきました

斑鳩が見る夢♪いんぐりもんぐり 飛鳥ミステリー

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斑鳩が見る夢♪いんぐりもんぐり 飛鳥ミステリー

秋が深まる霜月 
旅友と古都・明日香の里を、のんびりとサイクリングで巡りました。 

飛鳥を旅先にセレクトした理由は、明日香村に潜む数多くの歴史ミステリーに惹かれたから。 

“日本書紀”にも飛鳥の歴史について記されていますが、その記述は時の権力者に寄せた内容で史実とは異なる部分があるのでは、と言われています。 

キトラ古墳に眠るのは誰なのか。 
猿石は何を私たちに伝えようとしているのか。 
乙巳の変で暗殺された蘇我入鹿は、本当に悪の権現だったのか。 

緩やかな時が流れる斑鳩の里を、いんぐりもんぐりと旅してきました。  

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明日香旅の旅立ちは何故か、湖の畔。
その理由は、日曜日の朝に私がいたのが琵琶湖だったから。

実は、11月末に職場の全国研修会が滋賀県であり、その宿泊地が琵琶湖の湖畔だったのだ。
今回の研修は職場総員参加の研修だったため平日での開催は難しく、研修の日程は週末の土日。
しかも、その研修に参加してもその2日分の代休は与えない(研修に参加すると研修のある土日前後の5日間、計12日間休みなしの日々となる)というオニ条件つき研修だった。

そして、その研修に参加するかしないかは、職員個人の自由判断に任されていた。

(写真:夜明け前の琵琶湖の湖畔)

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はじめは、そんな疲れるためだけに行くような研修は不参加として、土日は家でのんびりと体を休める方が良いだろうと思っていたのだが、色々と考えた末に路線変更し、研修に参加することにした。

どうして、研修への参加を決めたのかって?
ソレは、私が土日が潰される研修にも律儀にクソ真面目に出席する社畜だから?

そんなわけはないだろう。
研修の宿泊地は琵琶湖で、朝に少しだけ早起きすれば、関東からの日帰り旅は厳しい関西エリアの観光地にだって足を伸ばすことができる。
更に、研修の拘束時間は日曜日の朝まで。
つまり、土曜日の研修+懇親会に真面目に参加して一晩ぐっすりと眠れば、翌日の日曜の朝からは自由の身。
日曜日は紅葉真っ盛りの京都や大阪で遊んだり、ちょっと足を伸ばして奈良にだって行くことができる。

そう・・・
会社が京都までの往復新幹線代を負担してくれる今回の研修は、ある意味、私にとっては美味しい存在だったのだ。

(写真:懇親会時の夕食。見た目は豪華だが、京料理らしさは感じられない残念タイプ)

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そんなこんなで、日曜日の夜明け前に宿を出発した私は、朝の8時半過ぎには奈良の飛鳥駅(写真)へと到着していた。  

この日1日の私のターゲットは奈良県の明日香村。
飛鳥文化が栄えた地だ。

明日香村は高校の修学旅行で来たことはあるのだが、団体旅行の女子高生なんて今も昔も大して変わらないモノ。
友人同士のおしゃべりに夢中で、何処を観光したか、そこで何を学ぶかなんて全く気にもしていないし、まして覚える気も努力も無い生き物だ。

かつての私自身もそんな生物だったので、残念ながら修学旅行の京都・奈良の記憶は友人と楽しく3日間を過ごした・・・という位しか覚えていない。
(写真:今から数十年前の女子高生!)

しかし、今回の私は違う。
どうしても逢いたいモノがあり、この明日香の地を選んで、ここへとやってきた。

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明日香のエリアはそんなに広くはなく、朝からの1日があれば、それなりにあちこちを見て回ることができる。

徒歩でも車でも自転車でもその観光方法は色々と選択肢があるのだが、機動力があり、効率が良い観光手段が自転車で、私たちもレンタサイクルを利用した。

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飛鳥駅前にはいくつかレンタルショップがあるが、私のセレクトは橿原神宮駅前での乗り捨て可能な“明日香レンタサイクル”(http://k-asuka.com/)。

レンタル代金は↓で、乗り捨て料金は+200円。
更にHPに割引クーポンQRコードがあり、スマホを見せれば1台つき200円割引で利用できる。
〔自転車レンタル料金〕
普通車:平日900円、土日祭日1000円
電動自転車:1500円(月~日 同料金)

最初は普通車を借りるつもりでいたのだが、レンタル屋のおじさんのお勧めは電動自転車。
明日香村は登り坂も多いので、絶対に電動がお勧めと力説された。

で、実際に自転車観光をした私たちの意見も、電動で良かった!というモノ。
特にキトラ古墳へと足を伸ばす場合にはひたすら坂道をぐいぐい登る道なので、電動自転車が必須だった。

自転車をレンタルして、観光案内所で行きたい場所の大雑把な位置関係を頭に入れたら、さぁ、自転車を漕ぎ出そう!

レンタル屋さんで貰った地図に、この日の動き方を入れてみた。
飛鳥駅を9時過ぎに出発して、橿原神宮前駅へと帰着したのが14:40。
もっとたくさん観光できるかと思っていたのだが、それぞれのポイントが面白すぎて、結局、行くことができたのは、この8カ所だけだ。

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最初の目的地であるキトラ古墳へは、飛鳥駅から自転車で10分。
ひたすら登り道を漕いで行く。(これは電動自転車でないと、かなりツライ!)

キトラ古墳は1983年(昭和58年)にその内部に色鮮やかな壁画が発掘された古墳で、発掘された当初は高松塚に続く飛鳥時代の王族の古墳か!と大きな話題となった。

キトラ古墳が見つかった当時は、高松塚古墳の二の舞にならぬ様、できるだけヒトが石室内に立ち入らぬように調査を行ったそうだが、それでも、いったん外気に触れて湿度と様々な細菌が侵入してしまった古墳石室内の壁画劣化は予測以上のスピードで進み、その石室壁画の切り出し・保存作業には、私たち一般人の想像を絶する苦労があったと言われている。

そして、現在のキトラ古墳は、石室に埋葬された方の永久の眠りを妨げぬよう、飛鳥時代と同じ方法で封印され、小さな丘として存在している。

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キトラ古墳は、今はただの小さな丘。
それが、現在の姿だ。
元々、古墳とは昔に亡くなられた方のお墓であり、面白半分に扱うべき場所ではない。

でも、ヒト族は欲の塊。
知らないことは知りたいし、知るために調査だって、研究だって、なんだってやる。

そして、その研究成果の集大成がキトラ古墳の麓にあるキトラ壁画資料館”四神の館“に展示されている。

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”四神の館“の目玉は、キトラ古墳の石室の内部を精巧に再現した復元模型。

キトラ古墳の石室のサイズは幅1m、奥行き2.4m、高さ1.2m。
その石室内部すべてをフォトマッピングと呼ばれる技術を用いてスキャンして電子的に記録し、得られた画像を陶板に焼き付けて仕上げたそうだ。

このフォトマッピング手法は陶板美術館として知られる徳島県の大塚美術館と類似した方法だが、キトラ古墳におけるその精査精度は大塚美術館の何倍も細かい。

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そして、その復元された陶板石室の中へと見学者は入ることができる。
石室は狭く小さいため、1回に入れるヒトの数はせいぜい3名。
私たちは朝一番に訪れたので、並ぶことなく石室内部を見学できた。

まず石室に入ると、正面(北壁)に見えてくるのが、亀と蛇が絡み合う姿で“玄武”と呼ばれる文様だ。
写真上が実際のキトラ古墳の亀、下が研究者により補足線が足された飛鳥時代当時の線刻画(推測全体画)となる。

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キトラ古墳が作られた飛鳥時代、五行思想と呼ばれる自然哲学の考え方が中国で流行しており、キトラ古墳も当時の流行に乗り遅れることなく、その五行思想を石室内壁画に取り入れている。

五行思想では東西南北の各方位には色があり、その色を纏った聖獣神の四神が守護しているとされていた。
北壁に描かれた玄武も聖獣神の一つで、玄武が守るのは北方向だ。

写真では玄武のサイズ感はわかりにくいと思うが、その大きさは小さく、女性の掌の中に玄武がすっぽりと入ってしまうほどに小さい。

この玄武の姿は、蛇と亀が不老長寿の仙薬を奪い合い睨みあっている姿を表現していると言われ、すぐお隣の高松塚古墳や正倉院の宝物の一つである十二支八卦鏡などにも、そのデザインを見ることができる。

(写真:屋外に設置してある乾拓板。紙を置き、鉛筆でこすると四神の姿が浮かび上がる。
キトラ古墳へと行くときには、大きめの紙と芯の軟らかい鉛筆を忘れずに!)

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石室の西壁に描かれているのが白虎で、両足を大きく突き出した白い虎の姿だ。
白虎が守るのは西方向で、キトラ古墳の白虎像がユニークなのは、虎の頭の方向が北(玄武:亀)の方向を向いているという点だ。

高松塚古墳などからも白虎の壁画は見つかっているが、こちらは白虎が南(朱雀)方向を向いていて、当時の流行を考えると白虎の頭は高松塚方式の南を向くのがノーマルな描き方だったらしい。

石室の北面を守護する亀と、西面を守護する虎。
実はこの2匹の動物の絵が、キトラ古墳のキトラという名前の由来となったとする説がある。

キトラ古墳の存在は、江戸時代よりもずっと昔にキトラ古墳が盗掘され、その石室壁に穴が空けられた当初から、このあたりの畑を耕す村人達には、当たり前の存在だったらしい。
農民達は小高い丘の中腹にある不思議な石の小部屋の存在と、石の小部屋の中には亀と虎が描かれているのを知っていた。
だから、その昔の農民達はキトラ古墳のあるエリアを亀虎(キトラ)と呼んでいた。

長い年月が経過し、農民達の口承の中で亀と虎の漢字は失われ、キトラという音だけが残り、現代へと伝わったのがキトラという地名だそうだ。

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近鉄の周遊切符:古代ロマン飛鳥日帰り切符 京都駅から1960円。
特典として200円の金券が付属

レンタサイクル 1500円(電動自転車1日)

高松塚古墳壁画館 300円
石舞台 300円
飛鳥寺 350円

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