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悪の枢軸国へ/母娘のイラン二人旅☆ビザ・治安・両替・ルート作製等の現地情報編

2019年の年末旅は2年をかけて調べプランを練ったイランへ母と女子旅。朝陽に輝く薔薇モスク、古代遺跡ペルセポリスを巡り、一般のご家庭に招待されと波乱万丈!【75歳の母と歩くペルシア-1】

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悪の枢軸国へ/母娘のイラン二人旅☆ビザ・治安・両替・ルート作製等の現地情報編

2019年年末から2020年年始に掛けての1週間、75歳の母と共にイランを旅してきました。
どなたかがAxis of Evil 悪の枢軸と呼んだイランですが、国と国民は全く別で、旅の間に嫌な思いなど1回もすることなく過ごしました。

4000年の歴史を持つゾロアスター教の神殿やアレキサンダー大王に滅ぼされた都ペルセポリス、冬にしか見ることのできない薔薇モスクの美しいステンドグラス、全てがAmazing でしたが、旅の記憶で一番印象に残ったのは、ガイドさん繋がりで一般のご家庭に招待していただき夕食をご馳走になったこと。
幼い二人の娘さんと折り紙遊びをしたり、言葉は通じなくても身振り手振りで楽しくすごしました。

イランは日本からのアクセスは悪いですが、親日家の多い歴史あるとても素敵な国で、私たちが道を分からずに困っていれば道を歩く方が声を掛けてくれました。

ヒトとヒトの民間交流では仲良くできるのに、国と国との話になるといきなり喧嘩腰。
母と私が滞在している間にも、バクダッドで米国の無人爆撃機によるイランの司令官殺害があり、二国間では今まで以上の緊張状態が発生しています。

核開発国という点では私も賛成ではないですが、どこかの大統領さんみたいに、自分の国では核保有しているのに敵対する国の核に関しては厳しく、更に経済制裁により相手国の国民生活に打撃を与え、更に無人飛行機で爆撃するやり方は反発を招くだけ。

宗教や政治的な圧力に捕らわれず、誰もが自由に往来できる世界がくるとよいな。と今回の旅では切実に感じました。

日本では、友好国寄りに偏った報道が主となるイランという国。
実際に自分の足で歩いた私には、悪の枢軸国にはとても見えませんでした。

旅行記では偏見のバイアスを抜き取った、旅人の目線で見たイランを綴りたいと思います。

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☆2019/12/28-2020/1/5 イラン旅日程☆
12/28 モスクワ経由でテヘランへ
    SU263 & SU812
12/29 国内線でシラーズへと移動
12/30 シラーズ
12/31 ペルセポリス
1/1  イスファハーン
1/2  イスファハーン&カーシャン
1/3  カーシャン&アビヤネ村
1/4   イスタンブールへ TK879
    イスタンブール トランジット観光 
1/5  夜に日本着 TK052

☆75歳の母と歩くペルシア 旅行記☆
【1】悪の枢軸国へ  https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29714/
【2】チャドルを纏って即席美女!? https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29761/

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2019年の年末から2020年の年始にかけ、四捨五入すると80歳!になる母と共にイラン縦断の旅に出かけました。

イランと言えばまず最初に頭に浮かぶのが、1980-1988 年に起きたイラン-イラク戦争(湾岸戦争)や、米国大統領がつけたあだ名;悪の枢軸国。

これらの言葉から連想されるのは「イラン」=「危険な国」ですが、果たしてコレは真のイランなのでしょうか。

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母と私が初めてイランに対して旅先としての興味を持ったのは5年前の2015年にトルコを旅した時に出会ったイラン人がきっかけでした。

ボスポラス海峡を渡る船の上で出会ったのは、イランからトルコへと観光にいらしたイラン人のご家族。

そのご家族のお父様が「トルコが好きならばきっとイランも気に入るはず。イランは世界中から偏見を持たれているが、実際はとても素敵な国なので是非一度、自分の目で見て欲しい」と言われたのが始まりでした。

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それまで大して興味を持っていなかったイランでしたが、出会ったイラン人ご家族の言葉がきっかけとなり調べ始めたら、目から鱗がポロポロ。

調べれば調べるほどイランに対する偏見の鱗が一枚、また一枚と剥がれ、イランは西側諸国が言うような「悪」の国ではないのかもしれない・・・と思い始めました。

特に私以上にイランに対する興味を示したのが母。
自分は年が年だし、元気に旅をできる時間もあとそんなに長くはない。
でも、知ってしまったイランという国。
行けるのならば行ってみたいな~~~♪

母は口に出してアピールするわけではありませんでしたが、体中から溢れ出るオーラには「イ・ラ・ンに行きたい」という文字がにじみ出るほどで、電話で話をしていても、Lineで会話をしていてもソレを感じる私としては、なんとか母をイランに行かせたい・・・と思いました。

(Photo: Shiraz)

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しかし、イランという国は旅をするにはなかなか手強い国。
母がそんなに行きたいならば、次の休みにプランを組みましょうか?と軽くは提案ない国です。

その理由はイランと米国の関係。
イランと米国はホメイニ氏によるイラン革命以降、犬と猿の仲で、米国はイランに足を一歩でも踏み入れた旅人は米国の地は踏ませない・・・位の勢いでイランを世界から排除しようとしています。

正確に書けば、イランを旅すると米国に絶対に行けなくなるのではなく、米国の観光ビザ免除プログラムESTAを取得することができなくなります。

イランを訪れた人が米国へ足を踏み入れる場合、高い費用を伴う大使館での領事とのインタビューが必要となる正規観光ビザを取得せねばならず、スペイン語の勉強がてら中南米へと旅する機会の多い私には、ESTAが取得できなくなるというのは、非常に高いハードルでした。

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でも、私の持つそのハードルは一枚の写真により粉々に砕けました。

ソレはネットで見つけたイランにある有名なモスクの写真で、ステンドグラス越しに射し込む優しい光がモスクの床や壁を照らし出す光景は、今までに見たことのない美しさでした。

モスクの名前はMosque of Nsir-ol Molk(マスジェデ・ナスィール・モルク)。
薔薇モスクやピンク・モスクとも呼ばれています。

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そして、イランに入国すると米国のESTAの取得ができなくなってしまうという問題。
それに対する解決策も見つかりました。

ソレは、イラン政府による寛大な処置で、イランへの入出入国の記録をパスポートに残さないシステムができたのです。
どういうことかというと、イランへの出入国はイランのみが管理し、旅行者はイラン観光ビザ1枚の紙を準備し入国審査の際に見せるだけ。

日本政府発行の私たちのパスポートにはイランへの入国・出国記録印は一切残りません。
イラン・ビザ取得はIKA空港到着などのアライバルビザも可能ですが、お勧めは旅の前に日本で取得すること。
イラン・ビザの事前取得の費用は2700円(大使館のビザ関連HPには2700円振込とありますが、ビザの書類には2500円と書いてあるのは不思議)。
申請は英語の書類ですが内容は難しくなく、母でも自分で作製し自力でビザ取得できる位でした。

イランの観光ビザ申請に必要なのは、写真(オンライン申請用PDFと紙書類申請用の印刷写真)で、眼鏡は外した写真が必要です(眼鏡の件は、申請前に領事館に電話で確認)。

イラン・ビザ申請に関してやることは二つ。
1. イランのビザ局にオンラインで申請書類を送る。
2. 2700円を日本の領事館宛に振り込み、以下の書類を日本領事館宛に郵送するだけ。
・ビザ局から返信されてきた書類を印刷したもの
・新たに作製した日本領事館用の申請書類
・振込領収書(ATM可、ネット振り込み不可)
・パスポート
・写真

ビザ発行にかかった費用は
1. 証明写真代
2. ビザ申請代金2700円
3. レターパックライトの往復送料

イランの入国地で申請するアライバルビザもありますがその費用は60ユーロとのことなので、日本でビザを事前入手する方が圧倒的に安価にでき、そして安心できると思います。

(Photo: Iran VISA)

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そんなわけで、母を連れてイランへ旅しよう!となったのですが、イランは中東にありながらも遠い国で、現在は日本-イランの直行便は存在せず、必ず1カ所以上の乗り継ぎが必要となります。

乗り継ぎ国からイランへの飛行機はテヘラン便やシラーズ便などイラン各地へと飛んではいますが、問題なのは毎日運行していない航空会社が多い点。
社会人のお正月休暇をフルで利用する土曜出発・日曜帰着全9日間の日程をクリアする往復同一キャリアの航空会社は少なく、あったとしてもそのお値段は私には高嶺の花でした。

モスクワ乗り継ぎでの往復便は安価でお薦めなのですが、冬季は帰路にマイナス10℃以下のモスクワで約10時間のトランジットがあり、その気温差は、80歳!(四捨五入して)の母には厳しい温度です。

逆にカタール乗り継ぎはトランジット時間が1時間ちょいしかなく、1便目が30分到着が遅れたら次の便への乗り継ぎはアウト。

イランへの条件の良い安価な航空券を見つけるのは、かなり至難の業となります。  

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ですが、頭をひねればアイディアはわいてくるモノで、私は安くて楽しめる便を見つけました

ソレは、往路と復路で利用路線を変えてしまう方法です。
往路はモスクワ経由でトランジットは4時間程度。
帰路はイスタンブール経由の便で、イスタンブールでのトランジットは14時間ありますが、10:30にイスタンブールに到着し、帰国便は夜をまたいだ翌朝の2時なので、午後から夜までイスタンブール観光をできるなかなか素敵なチケットでした。

(Photo: Istanbul)

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それでいて往復航空券のお値段は年末年始で二人で255311円(一人:127656円)とかなり頑張った価格。
購入時期は2019年の2月中旬で、My trip.com(海外の会社なので信用性はイマイチかな)から購入しています。

イスタンブールは前回訪れた際に行きたいところを全ては行けなかったので、今回はそのリベンジ。
たった半日の滞在でしたが、コンスタンティノープルとオスマントルコの名残が残るイスタンブールの町歩きを堪能してきました。

(Photo: Istanbul)

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そんなこんなで実現することとなった、ペルシア文明の地を旅するイラン旅。

その1冊目となる旅行記〔75歳の母と旅するペルシア-1〕では、宿、治安、両替などの旅の情報や現地情報をトピックとし、更にプランニングの概要なども紹介していきたいと思います。

(Photo: Shiraz)

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メモ

【支出内訳】
国際線航空機:アエロフロート+ターキッシュ=255311円
イランの国内手配:1900米ドル
イランリアルへの両替:200米ドル 
イランとイスタンブール(乗継)観光・チップ・お土産など:約300米ドル
その他雑費:約2万円

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