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世にも奇妙な絶景:天空のインフィニティ・プール & 時を止めた石の滝

もしも、世の中に一瞬にして時が止まり、その状態のまま石化してしまう・・・なんていう超常現象があるとしたら、見てみたくない?【オアハカからの1Dayトリップ】

世にも奇妙な絶景:天空のインフィニティ・プール & 時を止めた石の滝

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世にも奇妙な絶景:天空のインフィニティ・プール & 時を止めた石の滝

私がこの奇妙な場所の存在を知ったのは遥か30年以上も前のこと。

つい今しがたまで轟音をたてて流れ落ちていた滝の時間が止まり、そのまま何千年・何万年という長い月日が過ぎ、水の流れそのものが石化したかの様な風景。
初めてその写真を目にした時に、地球上の何処にこんな不思議な景色があるのだろうか…と思ったものでした。

そして次にその光景と再会したのは最初の出会いから長い時を経た2011年で、その時に子供時代の私を魅了した景色は〈Hierve el Agua:イエルベ・エル・アグア〉、別名:〈時を止めた岩〉と呼ばれるメキシコ中部にある崖だと知りました。

〈時を止めた岩:Hierve el Agua〉があるのはオアハカの郊外で、2011年当時の私の中のオアハカのイメージと言えば、メキシカン・ギャングが暗躍する麻薬取引の舞台。
コレはハリウッド映画などから刷り込まれた偏った印象で、現実のオアハカの街自体は比較的治安は悪くは無いとは言われてはいましたが、しかし、それでも、少し町の外へと出てしまうとそこは身代金目的の外国人誘拐事件の話も聞こえてくるような地域で、家族連れでのメキシコ旅を計画していた私にとって〈時を止めた岩〉のある地域はかなり敷居が高いエリアで、家族の身の安全を考えると家族旅として訪れるのは諦めざるを得ない処でした。

でも、待てばチャンスは自ずからこちらへと出向いてくるもの。
メキシコへと一人旅へと行くことが決まり、その時に私がまず頭に思い浮かべたのが、どのようにして安全に〈時を止めた岩〉へと行くか・・・ということでした。
オアハカ郊外の治安などの状況は前に調べた時とはさして変わってはいませんでしたが、国内事情が少し変わり、女性一人旅の私でも身の危険を心配せずに行く為のツールが増えていました。

以前は〈時を止めた岩〉へ行くためには、オアハカからの流しのタクシーを利用する(この方法は現在でもあまりお勧めできません)、または旅行会社に専用車の手配をお願いする位しか行く手段は無かったのですが、近年はメキシコ人御用達の日帰りツアーが多く組まれていて、簡単なスペイン語が分かれば、ツアーへ参加さえすれば安全に〈時を止めた岩〉へと連れて行ってくれることが分かりました。

そこで、私は迷わずオアハカからの日帰りツアーへの参加を決めたのですが、このツアーが結構クセモノで…。
メキシコ人が買い物大好き♪人種だというコトを痛感させられました。

今回の旅行記では、世にも奇妙な光景が広がる〈Hierve el agua〉へ行くためのツールとして利用した1日ツアー(トゥーレの木、メスカル工房、織物工房、ミトラ遺跡、イエルベ・エルアグア)の様子と、二つの石滝の絶景、そして断崖絶壁にある天空のインフィンティ・プールを紹介したいと思います。

注:〈Hierve el Agua〉は日本語に直訳すると〈沸騰する水〉となりますが、旅行記では敢て私が最初に受けた印象〈崖の時間が止まっている!〉から、〈時を止めた岩〉として紹介します。

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オアハカ滞在二日目の朝は、宿のおかみさんが作る美味しい朝食から始まった。
今回オアハカで宿泊したのは、Florida OaxacaというB&B的な宿だが、セキュリティもしっかりとしていて部屋も清潔で、また朝食付という点でもポイントが高い宿だった。

朝食にはオアハカ・アメリカン・メキシカン定食の3種類の選択肢があり、私が選んだのはオアハカ定食。
たっぷりの果物とピリ辛ソースのかかったトルティージャと卵。
どの辺がオアハカ風なのかは微妙な部分があったが、美味しかったのは間違いない。

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この日は〈時を止めた岩:Hierve el agua〉へと連れて行ってくれる1日ツアーに参加するので、朝の散歩の時間はあまり長くはとれなかったのだが、それでも宿の周りへと歩きに出かける。

宿から大通りを一本超えると、そこにはオアハカ市民の台所であるMercado Benito Juarez(ベニート・フアレス市場)やMercado de Veinte de Noviembre(ベインテ・デ・ノビエンブレ市場)があり、まだ朝の8時過ぎだというのに、多くのお店はもう商売が始まっていて、市場独特の生肉や草花の臭いが辺りを覆い尽くしていた。

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市場のお店は売り物の種類によって区画が分かれていて、ハーブ売り場には山盛りの薬草たち。
あまりに山盛り過ぎて、下の方の草を取り出すときに山が崩れてこないのか心配になってしまう程。

私の大好きな香辛料屋さんもあった。

昨日の午後は乾燥唐辛子だと思って近づいた真赤なモノが実は唐辛子ではなくぎょっとさせられたが、この日の朝見つけたのは間違いなく、メキシカン・チリの原料。
でも、昨日のことがあると、でっかいゴキブリを干したものにも見えてきてしまう。

朝の散歩の時間は1時間位。
オアハカの町は歴史的な建物も多くもっと歩きたかったのだが、ツアーの集合時間である9:40が近くなったので、ピックアップ場所である宿へと戻る。 

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この日のオアハカ郊外を巡るツアーの行先は、El Ture(エル・トゥーレ)、メスカル工房、織物工房、Mitla(ミトラ)遺跡、Hierve el Agua(イエルベ・エル・アグア)。
このツアーはBESTDAY社のツアーで、ネット経由で日本から手配しておいた。
ツアーの行先の中で個人的に行きたかったのは、ミトラ遺跡とイエルベ・エル・アグアだけなので、後の3つは余計なオプションだったが、ここは我慢するしかない。

1日ツアーの代金は、当時の金額で37米ドル。
自分で専用車を手配したりタクシーを手配するよりは確実に安く、更に〈時を止めた岩:Hierve el agua〉まで安全に行くことができるとこのツアーを見つけた時には喜んだものだったが、バスの中に乗りこんでいる顔ぶれを見て、その安さに納得。
基本的にはメキシコ人の国内旅行者を対象としたツアーで、外国人は少数派。

ざっとみたところ、メキシコ人以外は私以外に3人だけで、その他は全て国内旅行者の様で、バスの中はメキシコ特有の蜂の巣をつついたような賑やかさだった。

朝11時過ぎに、ツアーの最初の目的地であるEl Ture(エル・トゥーレ)へと到着した。
El Ture(エル・トゥーレ)は聖なる木で、南北アメリカ大陸で最大の木だという事だ。

遠くからその期の姿を見た時は、ただの木ね・・・と思ったが、

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近づくにつれ、その巨大さが分かってきた。

写真にはとても幹の全体像を映すことはできず、こんな風にしか紹介できないが、幹の背後にいる人の大きさと比較してもらうと、エル・トゥーレが如何に巨木なのか分かると思う。

解説版によるとこのエル・トゥーレの木はイトスギの仲間で、樹齢:2000年以上、幹の周囲:58m、幹の直径:14m、高さ:42m。
そして、その重量は63万6107トンだという。

確かに巨大なのだが、重さの数値がやけに細かいのが気になる。
多分、樹の容積と密度から重さを算出したのだと思うのだが、最後の一桁の数値は必要だったのだろうか。  

エル・トゥーレの木は何本のもイトスギが成長の過程で融合し、こんなに巨大化したものと思われるが、その枝ぶりは芸術的と言っても過言ではない感じ。

夜にシルエットで見たら、ちょっと怖い感じがしそうだよね。

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エル・トゥーレの木の次に訪れたのが、メスカル酒の工房。
メスカル酒とはサボテンの葉から作る蒸留酒で、有名なメスカル酒にはテキーラなどがある。
工房でまず見せられたのがメスカル酒の原料となるサボテンの葉で、写真はサボテンの葉を蒸したもので、石臼で潰しそのエキスを搾り取る。

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メスカル酒の原料となるのは、竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれる種類のサボテンで、乾燥した土地の続くオアハカは昔からリュウゼツランが自生する土地。
だから、メスカル工房が多いそうだ。

石臼で潰す前のリュウゼツランの茎を蒸したものを味見させてもらう。
甘くない干しイモの様な味で、繊維がその殆どでおいしいものではなかった。

絞ったリュウゼツランのエキスは薪の釜で熱をかけ、発酵後に蒸留して数年間寝かせるそうだ。
最近では全てを機械化している工場が多いが、この工房ではできるだけ昔と同じ製法でメスカル酒を造り続けているというのが自慢!と説明のオジサンは言っていた。

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メスカル酒の製造方法の説明の後は、飲み放題の味見の時間。
様々な種類のメスカル酒をカウンターに並べて、オジサンは参加者に少しずつ配ってくれる。

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メスカル酒のアルコール度数は約40%とかなり高く、ほんの少しの量でも喉がかっと燃える。

日本だとメスカルやテキーラはジュースなどで割りカクテルの様にして飲むことが多いが、此処メキシコではそんなのは邪道。

飲み方もワイルドで切ったオレンジの縁に特製の塩を付け、それを口の中にキュッと絞り、その酸味と塩分の余韻が残っている内にお酒をくっと喉に流し込む。

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その特製の塩がこちら。
塩の中に赤唐辛子と、メスカル酒に欠かせないタンパク質を混ぜ込んである。

塩にタンパク質って何?と思うかもしれないが、メスカル酒の原料であるサボテン:リュウゼツランにはある種のタンパク質が宿っていて、そのタンパク質をメスカル酒と一緒に飲むことが悪酔い防止になる・・・というのがメキシコ人の常識らしい。

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で、そのタンパク質が何かというと、ソレは昨日に私が青空市場で出会った唐辛子で味付けをされた蟲さん達。

この虫たちは現地ではGusano(グッサーノ)と呼ばれ、メスカル酒の原料となるリュウゼツランしか食べないので、メスカル酒とある意味同一の物とされている。

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メモ

【航空券】 
エア・カナダ + エア・ルージュ 往復 127700円
インタージェット(メキシコ国内線)片道 15486円

【ホテル】 
オアハカ:Florida Oaxaca US$52(支払はペソのみ)

【現地で使ったお金】
遺跡入場料・タクシー代・長距離バス代・食事代・現地日帰りツアー代などで74000円。

総計、約25万円

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