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アマテラス奪還大作戦♪実はヤバイ古事記神話を紐解く

オトナになって読み直した、日本最古の歴史物語である「古事記」。それはエロティックでバイオレンスでグロテスクでドロドロの人間関係で殺神事件も頻発するなかなかアダルトな歴史書でした《高天原の物語-1》

アマテラス奪還大作戦♪実はヤバイ古事記神話を紐解く

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アマテラス奪還大作戦♪実はヤバイ古事記神話を紐解く

その昔、卑弥呼の時代よりも、ずっと昔、

まだ、神々の姿が見えていた頃の世界で、ナギとナミと呼ばれる二神が出会いました。

ナギとナミは互いを見るなり、いきなりの一目惚れ。

「私の躰には、どうしたことか、1カ所だけ窪んでいる部分がございます」とナミが言えば、

「我が躰には、どうしたことか、1カ所だけ出っ張っている部分がある」
「どうだろう、我が身の出っ張りを貴女の窪みに刺し塞いで、新しい国を二人で作ろうではないか」とナギが応え、

二神は互いの躰の凹凸を補い合い、二人の結合部から現在の日本列島を構成する島が次々と産み落とされた・・・

と、日本最古の歴史書である古事記には記されています。

☆古事記を巡る宮崎旅
旅行記-1:本当はアダルトな古事記:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29869/
旅行記-2:実はエグい古事記:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29878/
旅行記-3:モアイを肴に時間旅行:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29903/
旅行記-4:天翔ける白龍:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29914/

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子供の頃に読んだ日本の神話「古事記」。

その本は学童向けに編集されていたので、アダルトな内容や少しでもピンクがかった神話は全てカットされ、その話は唐突に「黄泉の国」神話から始まっていて、イザナミが出産で亡くなり、現世を離れた妻(イザナミ)に会いたいあまり黄泉の国へと旅立つイザナギの話が最初だった。

更にその後に続く話も「ヤマタのオロチ」などギリシア神話などの世界神話にも類似したストーリーで、子供向けの古事記にはそんなに目新しい面白さはなく、当時の私の興味を引くものではなかった。

唯一、子供心ながらにちょっと興味を持ったのが「天岩戸」の項で、岩窟の中に隠れてしまったアマテラス(天照大御神)を誘い出すために女神のアマノウズメ(天宇受賣)が岩戸の前で踊り、その踊りがあまりにも色っぽかったとする点。
色っぽいという単語から頭に浮かんだそのイメージは中東のベリーダンス。
私の頭の中でのアマノウズメは臍を出し、鈴がシャラシャラと音を立てる衣装で踊る色気溢れるダンサーに変換されていた。

(写真:橋の欄干から見下ろす高千穂峡)

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そして大人になり、再び手にした子供向けではないオトナ版の古事記。
オトナ向けとはいいうものの、その言葉は現代語に翻訳されているので訳者によって多少の書きぶりの差はあったが、その内容はお子様版とは格段に異なっていた。

古事記の序文の始まりは「天地開闢 」で、男とも女とも区別のない神が宙から生まれ、自然と消えていく世界・・・つまり混沌世界の描写から。
混沌の世界でやがて男女の区別ができる神が生まれ出て、その第1号が旅行記の冒頭で紹介したナギ(伊邪那岐:イザナギ)とナミ(伊邪那美:イザナミ)であり、その二人は兄妹神でありながらも番(つがい)となり、子(日本列島の島々や神々)を生み出したとあった。

アダルト版の古事記の中には、子供でも知っている「黄泉の国」や「天の岩戸」などの話もあったが、私が40年以上前に読んだ子供向け古事記にはカットされていた話;(竜宮城の乙姫様のその本体はワニであり、神武天皇の祖母だった!等)も沢山で、一気にその破天荒な世界へと取り込まれた。

(写真:乙姫様の出産場所と言われる鵜戸神宮)

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古事記の世界をもっと知りたくなった私は、2019年冬(12月と翌2月)に古の神々が宿る郷:宮崎県へ行くべく宮崎ブーゲンビリア空港へ。

神が降り立った地:高千穂、そして古事記の神話が残る岩石の楽園を旅してきた。

(写真:宮崎空港内のステンドグラス。古事記、日本書紀の神話をモチーフに影絵画家の藤城清治さんと工芸家の臼井定一さんが共同で作り上げた作品)

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宮崎旅で訪れた古事記関連の地は、高千穂峡、天岩戸(あまのいわと)神社、高千穂神社、青島、鵜戸神宮、大御(おおみ)神社、そして鵜戸神社。
ドライブついでの番外編としては、阿蘇が作り出した柱状節理の絶景や明治時代の名残を残す港町の美々津、日本の中の異国を訪れた。
そしてこの旅で忘れてはならないのは宮崎グルメの堪能で、旨い肉や魚も勿論だが目的はマンゴースイーツで、1日1スイーツを目標に旅をした。

私が旅をした時、現在の新型コロナ騒動は中国と横浜港に停泊しているクルーズ船以外では日常とはかけ離れた存在。
原因不明の謎の病気が中国の武漢で発生したと報道された2020年初頭には欧米そしてWHOでさえ、その病気はインフル程度の風邪だからたいした問題は無いという扱いをしていたのに、その2ヶ月後にはイタリアやアメリカで1日に1000人以上が亡くなり都市が封鎖され、日本でも緊急事態宣言が発動される事態になるとは想像もしていなかった。

現在、私の居住地では駅ビルは食品フロア以外は臨時休業となり、その食品エリアも18時には閉店し仕事帰りにはもう閉店後。
毎日の新鮮な野菜や肉を購入するのもなかなか大変な日々だ。

日常生活が非日常となってしまった毎日だが、仕事が細々とでも継続できているのが幸いかな。
出勤人数を減らすために土日も勤務日に変更され、更に時差出勤を実施し、私の勤務時間は超サマータイム状態。
職場の室内環境もSocial Distanceを確保するために一部屋一人体制(技術職で機械に囲まれた環境なので可能)として、今後に発症者が出た場合でもその濃厚接触者を最小限に食い止めるよう工夫を凝らし、感染防止のためのできる限りの努力はしているつもりだ。

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さて、この旅行記は新型コロナCOVID-19でまさかこんな世の中になってしまうなんて予想もしていなかったころのお話。

古事記を巡る旅となれば、やはり最初に紹介すべきは天岩戸(あまのいわと)神話だろう。
天岩戸神話とは、アマテラス(天照大御神)が岩戸でかくれんぼをしたお話として子供向けの古事記にも載っている神話なのだが、実際にその神話の舞台となった場所が存在する。

天岩戸神話の舞台となったのは、宮崎県と熊本県の県境地帯の山の中;現在の日本では、高千穂(たかちほ)と呼ばれているエリアだ。

宮崎空港から車で2時間。
鳥居を思わせる朱色の橋の向こう側に神の国、高千穂がある。

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天岩戸神話で主人公となるのはアマテラス。
アマテラスは旅行記の冒頭に紹介した男神ナギの左目から生れ出た神だ。

アマテラスの誕生時にはナギの番であった女神のナミは没しているので、アマテラスは男神ナギの単性生殖の結果に生じた子供となるのだが、何故か生まれてきたアマテラスは女神;女だという部分に生物学的には謎があるのだが、そこは神話と言うことで不問なのだろう。

ナギがアマテラスを左目から産んだとき、同時に二人の弟も一緒に生まれてきた。
一人目の弟はツクヨミ(月夜見命)でナギの右目、二人目の弟はスサノヲ(須佐之男命)でナギの鼻から生まれてきたと言われている。

(写真:天岩戸事件後にアマテラスが暮らしたと言われる天岩戸神社 東本宮)

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ナギによりアマテラスは天界の高天原と地上を見守る太陽神に任命され、ツクヨミは夜(月)神、そしてスサノヲは大海原を律する神とされたのだが、末っ子というものは今も昔も変わらないようで末の弟であるスサノヲは我が儘し放題のやんちゃ坊主で、自身が担当する海の事なんてちっとも構わなかった。
スサノヲの我が儘は年々エスカレートし、ある日、とうとうアマテラスの侍女である織女を殺してしまう事件を起こしてしまった。

その侍女の死に様がなかなか壮絶で、現場検証を担当した神によると、スサノヲがちょっとしたいたずら心で投げ落とした生皮を剥いだ馬に驚いた機織り侍女が、手にした機織具で自分の陰部を刺し貫いて死んでしまったというなんとも凄惨極まる事故現場だったそうだ。

(写真:天岩戸を持ち上げる天手力男神)

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弟スサノヲのひどすぎる悪ふざけに腹を立てたアマテラスは、天岩戸と呼ばれる山の中の洞窟に身を隠してスサノヲに対する抗議の姿勢を表した。

確かに侍女をそんなひどい殺され方をしてしまったアマテラスが弟に対して怒るのも当然であり、ここはアマテラスの怒りに一票を入れたいところだが、アマテラスのこの選択は世界中に大変な混乱を引き起こした。

太陽神であるアマテラスが岩の洞穴に閉じこもってしまったので、天界の高天原にも地上界も闇に閉ざされてしまい、朝が来ない世界となってしまったのだ。

(写真:八百万の神が頭を付き合わせてアマテラス奪還作戦を練った天安河原)

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八百万の神々が練った“アマテラス奪還作戦”の内容は非常に単純で、アマテラスが身を隠した天岩戸の前の広場で神々を集めた大宴会を開き、その賑やかさに興味をそそられたアマテラスを隠れた天岩戸の内側から引き出そうというモノだ。

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高千穂には八百万の神が“アマテラス奪還作戦”のミーティングを行った天安河原があり、一般の観光客も遊歩道を通り、天安河原へと行くことができる。

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古事記を読んだ時には、天安河原はとても大きな空間で、私の脳内イメージとしては台地のような高台を想像していたのだが、実際に訪れた天安河原は川辺の洞窟。

どちらかというと、私の中の天岩戸のイメージに近かった。

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メモ

〔旅の経費の詳細〕二人分の経費

・航空券 47560円
・宿泊 国民宿舎ホテル高千穂 22000円
青島グランドホテル 20000円
・現地交通費(レンタカー高速+ガソリン代含) 23931円
・食事 9184円
・入場料 1600円
・その他 6476円

・合計 約13万円/二人

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