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神秘の絶景☆ドラゴン 天翔 - 太古の白輝龍が棲まう 岩窟宮へ

遥か昔の数十万年前、阿蘇火山の噴火で巨大な火砕流が発生し草木は一瞬で燃え尽き、地表は熱いマグマで覆われました。そして冷えた溶岩が残したのが巨大な柱状節理。六角形の柱が立ち並ぶその絶景は宮崎にありました

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神秘の絶景☆ドラゴン 天翔 - 太古の白輝龍が棲まう 岩窟宮へ

今から遥か昔の、縄文時代と言われていた頃。
そこは八百万の神の思想も生まれる前の世界で、人々は自然の中に神を見出し、暮らしていました。

まだ稲が大陸から伝わっていなかった前期縄文時代には耕作という概念は存在せず、人々は海で魚や海藻を採取し、山で小動物や木の実を獲る生活を送っていました。
天気が崩れ、嵐が続き、海や山が荒れると何日も海や山に狩りには行けず、栄養不足による体調不良で命を落とす者もいました。

そんな彼らがある日、海辺で見つけた洞窟。
見た目は何の変哲もない海蝕窟でしたが、実はそこは龍神の棲み処。
一定条件が揃う日時、その洞窟には天へと翔昇る輝く龍神が現れます。

最初にその龍神の姿を見た縄文人は、さぞ驚いたことでしょう。

古代中国の文化から日本に龍が伝来したのは弥生時代と言われていて、縄文時代には龍のシンボルの概念は日本には存在しませんでした。
それなのに縄文時代の人々は、海蝕窟に現れた輝く光の筋を天翔ける龍と認識し、龍神として崇めたという不思議。

古事記に登場する国津神の神々も、そのモチーフは龍。
龍はもしかして伝説上の生き物ではなく、太古の昔には存在していた目に見えぬ神だったのかもしれません。

☆古事記を巡る宮崎旅
旅行記-1:本当はアダルトな古事記:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29869/
旅行記-2:実はエグい古事記:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29878/
旅行記-3:モアイを肴に時間旅行:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29903/
旅行記-4:天翔ける白龍:https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29914/

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古事記に触発され、旅した宮崎。

旅の下調べは、もちろん古事記に縁のある土地について。
古事記、日本書紀の解説書を読み解き、現在の地名との関連を調べ旅に出ました。

しかし、旅には想定外がつきもの。
現地入りしてからもなんだかんだと調べる内に、宮崎にはGeo Loverが涎を垂らして喜びそうな地形がゴロゴロあることを知ってしまいました。
そしてその中には、龍宮伝説にまつわる龍宮岩窟があることも…。

その龍宮があるのは古事記にも縁がある場所ですが、龍宮岩窟の歴史は古事記以上に古く、その信仰が始まったのは縄文時代。

入り江の奥にひっそりと奉られる龍宮岩窟。
果たして、そこに現在も龍が眠るのか。

朱色の鳥居から天上へと駆け上る竜神の姿を求め、宮崎の海岸線を走りました。

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宮崎でGeo Site(ジオサイト)といえば、誰もが思いつくのは高千穂峡。

アマテラス(天照大御神)の孫であるニニギ(邇邇芸命)が天孫降臨で降りたった場所が高千穂であり、高千穂峡の切り立つ岩の景色が、その伝説に更に真実味を加えている。

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高千穂峡の不思議な岩の絶景だが、これらの岩の造形には名前があり、その名も“柱状節理”。

六角形や五角形の柱の形をした柱状節理が作られるのはアツアツのマグマの中で、ドロドロに溶けだした灼熱のマグマが冷やされ、固まった柱形の岩が柱状節理だ。
では、高千穂の柱状節理も地球の内部で煮えたぎるマグマからできたのだろうか。

実は高千穂の柱状節理の誕生場所は地球の内部ではなく、地球の表面だ。
高千穂峡の柱状節理は、高温の火砕流が地表で冷えるときにできた溶結凝灰岩で、今から数十万年前に始まった阿蘇山の噴火で流れ込んだ火砕流の最後の姿を留めている。

でも、阿蘇山があるのは熊本県で、高千穂峡は宮崎県。
両者の間の距離は50㎞もあるのに、阿蘇山の火砕流が高千穂まで流れて来ただなんてあり得たのか。

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阿蘇山の現在の標高は1592mだが、その噴火口にある現存するカルデラのサイズは長径(長い方の直径)で約25kmと巨大。
そのカルデラの大きさから、数十万年前の火山の噴火と共に吹っ飛んだ阿蘇山の元々の山頂の高さを算出すると、噴火前の阿蘇山は標高10000mに達していたのではないかと推測され、これは現在の世界最標高のエベレスト山(8848m)をはるかに超える標高となる。

もし、大昔の阿蘇山が噴火していなければ今頃、日本には世界一高い阿蘇山があり、その山を登頂しようと各国のクライマーが殺到し登山ポーターという職業が高給を稼ぐメジャーな職種となっていたのかもしれないと想像できるが、上には上がいるものでインドネシアにある世界最大級カルデラのDanau Tobaはその長径が阿蘇の4倍の約100㎞。
その山頂の高さを算出すると阿蘇山の遥か上を行くので、どう転んでも阿蘇山世界一説はあり得ない。

とはいえ、巨大な山域を持つ阿蘇山だからこそ、阿蘇山から50kmも離れた高千穂まで火砕流を流すことも、お茶の子さいさいだったに違いない。

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高千穂峡の柱状節理は私たちに太古に起きた大地の活動の壮大さ、力強さを教えてくれたのだが、し・か・し…

高千穂峡の柱状節理が日本一ではないことを、私はこの旅を通して知ってしまった。


では、No.1の柱状節理はどこに存在するのか?


それは、阿蘇の噴火で流れ出した火砕流が最後に流れ着いた“馬ケ背”だ。

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看板によると、馬ケ背の柱状節理は断崖に沿って聳える70mの柱状節理の柱が並ぶ絶景ということだが、私は馬ケ背の地名を現地入りするまで知らなく、ガイドブックの片隅にあった記事で知っただけ。

だから、あまり期待せずに訪れたのだが…  

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駐車場に車を止めて5分歩いた先に広がるその景色に、久しぶりに感動した。

高千穂の景色は今まで何回もブログやTV番組で目にしていたが、馬ケ背の海へと流れ込む柱状節理の絶景は、日本ではないみたい!

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遊歩道から海面をのぞき込むと、柱状節理の六角形や五角形の断面がまるで鉛筆のお尻を並べたように見え、

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ちょうど満潮から干潮へと変わる潮のタイミングだったので、目の前の海ではどんどん潮位が下がり柱状節理の柱が海上に姿を現すスペクタルな光景。

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高千穂は山の中、馬ケ背は海の柱状節理なので単純比較はできないが、規模的に見たら馬ケ背の方が断然ダイナミック。

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馬ケ背の遊歩道は、岬の先に馬の背のように細く伸び、 

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メモ

〔旅の経費の詳細〕二人分の経費

・航空券 47560円
・宿泊 国民宿舎ホテル高千穂 22000円
 青島グランドホテル 20000円
・現地交通費(レンタカー高速+ガソリン代含) 23931円
・食事 9184円
・入場料 1600円
・その他 6476円

・合計 約13万円/二人

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