海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP  > 旅スケTOP真夜中のTea Time【アダルト娘と旅するモロッコ-11〕の旅行記

真夜中のTea Time【アダルト娘と旅するモロッコ-11〕

サハラ砂漠の片隅で、ホームステイ。ステイ先は現地で暮らすノマドのお宅。最近”ノマドワーカー”とか言う単語もあるけれど、実際の砂漠での生活はそんな格好良い物ではないよ。

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日が暮れる頃になると、そろそろ夕食の準備の時間。
母屋から離れた場所にある竈で、夕食の準備が始まる。

ノマドの家は日干し煉瓦を積み重ねて作ることが多いのだが、それはある程度財力のあるノマドの中でも中級階級以上のお宅。
私達が泊めていただいたノマドの家は、家畜の糞と藁などを練り合わせて作った壁で作られた家だった。

更に台所である竈のある場所はもっと簡易的な造りで、太い木の枝を地面に立てて骨組みを作り布を渡し、その外側を藁で覆っただけの場所。

ちょっと貧乏そうにも見えるかもしれないが、実はこのスタイルこそが昔からのサハラのノマドの姿。
遊牧民族であるノマドは定住の地を持たずに、その住居の場所は季節ごとに変わり、コンクリートや木で出来た家という概念には彼らにはなかった。

しかし、現代ではモロッコの政府の方針も有り、ノマドは砂漠の外れに定住のための住居を構えることが多くなったそうだ。

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日がどっぷりと暮れると、土竈の炎が闇夜の中で輝く。

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夜のお母さんの最初の仕事は、モロッコの伝統的なパンであるホブスを焼くこと。

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この日の夕食分と翌朝に家族が食べるホブスを一気に焼き上げる。

ホブスはシンプルなパンで、その材料は小麦粉、イースト菌、オリーブオイルと塩。
釜の中にホブス生地を入れると、その表面がパンパンに膨れ上がる。


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お母さんは昼間に仕込んでおいたホブス生地を何回も何枚も焼いて、焼き上がると後ろの籠へ。

焼き立てを食べさせて貰ったが、ほんのり塩気があり美味しかった。

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モロッコパンのホブスにあうのが、汁気たっぷりのモロッコ料理で、写真は調理途中のタジン鍋。

タジンは火力が無いと中までしっかりと火が通らないので、プロパンガスを使って仕上げていく。

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「もう少しでディナーの時間だから、あなたたちのスイートルームで待って居てね」
ノマドのお母さんに身振り手振りでそのように言われて、私達のテントへと戻るとテントのテーブルの上にはロマンチックな蝋燭が灯されて、準備万端。

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20:30頃にハッサンとユーセフがお母さんの力作のタジンとホブスを運んできてくれた。

実はこのお料理以外にも、クスクスのプレートも準備してくれたのだが、娘と私の可愛らしい胃袋では、クスクスまでは食べきれないので、クスクスはご家族とハッサンとユーセフで食べていただくことにし、手をつけずに下げて貰った。

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電気も水道もトイレもコンビニも無い、砂漠の畔での生活。
星明かりと、蝋燭の灯りが揺れるなかでの食事。

そんな環境は、すっごく不便かって!?

ソレが、そんなことはない。
灯りは蝋燭が1本あれば十分だし、確かに自分の周囲の気温は1桁台で寒いけれど、たっぷりと着込んでしまえば問題無い。
風が砂丘の砂を流す音をBGMのディナーは雰囲気満点で、更にノマドのお母さんの料理の腕も良くて、とても美味しかった。

・・・と言えるのも、私達がツーリストだから。
この地に1泊のみしかしないノマド体験のプチ・トリップだから。

真剣にこの礫漠の地で暮らすとしたら、生き抜くことすら大変なのだろう、と思う。

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ディナーの後のお楽しみは、星空観察。
カメラと三脚を取り出して、村から少しだけ離れて礫漠の中へ移動する。

冬のサハラでは、空に雲が無く晴れ上がるかどうかは50%程度の確率だとのこと。
幸いにも昨晩のツーリストキャンプでは雲の無い夜空だったが、この日は・・・。

この日の夜も運命の女神は私達の味方をしてくれ、夜空にはミルキーウェイもクッキリ。
シルエットとなったサハラの砂丘の背後にはキラキラと輝く星が降ってきそうな夜空があった。

肉眼では闇夜の星空に見えていたのだが、実際に写真を撮ってみると、そうでもない・・・ことがわかる。
砂丘の背後の灯りは、砂丘を超えた先にあるメルズーガの町の夜のライト。
メルズーガからは大砂丘をいくつも超えた場所に私達がいる村はあるのに、町のライトはその砂丘を越えてこの村まで届いているようだった。

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勇者オリオンの三つ星が輝き、その下の小三つ星の中に輝くオリオン大星雲の輝きまでが肉眼で見えてしまう砂漠。

サハラには“常習性がある”と言われている。
きっと、娘も私もこの星降る夜をもう一度味わいたくなり、いつかまた、この地へと戻って来るのだろう。

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夜空を見ているのは心が静まり、とっても気持ちが良かったのだが、ただ一つ難点が・・・。

それは寒さ。

暖房もない砂漠の冬は、日が落ちると外気はあっという間に一桁へと下がり、剥き出しの頬が凍りそうな気温。
だから、星空観察なんて30分も続かなかった。

そんな私達のために、駱駝案内人のハッサンとユーセフが焚き火を準備してくれていた。

実はこの日、このノマドの村;Hsssi Mardani村に向かうときに、彼らは草むらに落ちている小枝を拾い集めながら歩いていたのだが、それは夜の焚き火の為だったらしい。

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