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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

知床は夏の半分以上は霧で覆い尽くされる世界遺産。知床4日目のこの日は朝から濃霧。海岸線も山もすべてが霧の中。こんな時、アクティビティってできないの?【知床8日間 CREWG旅-3】

クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

2021年の少し早めの夏休みは、北海道の知床へ。

知床といえば世界遺産で知られた地で、私たちが到着した日は奇しくも世界遺産として知床が登録されてから16年目となる記念日。(2005年7月17日に日本3番目の世界自然遺産として登録)

北海道は自然が豊かな土地。
その多くの自然がある北海道の中から知床が世界自然遺産に選ばれた理由は、海から陸へとつながる生態系の貴重さと豊かさから。
冬に流氷が運ぶ栄養分が海洋に恵みをもたらし、その恵みによりプランクトン、鮭、大鷲、アザラシ、羆と知床の命の連鎖は繋がります。
そして、知床には北海道にしか生息しない稀少な植物や昆虫も・・・。

そんな知床ですが、観光地として有名なのは知床五湖や知床岬へのクルーズ船のある宇登呂(ウトロ)側で、知床峠を挟み対面にある同じ世界遺産エリアの羅臼(ラウス)サイドの情報はあまり上がってきません。

今回の知床旅行記では、ちょっとマイナーでまだ多くは知られていないけれど、かなり面白い知床;羅臼の海について紹介したいと思います。

☆★☆2021年7月知床旅のスケジュール☆★☆
□7/17 羽田発 JAL朝便で 女満別へ
    小清水原生花園 カムイワッカ湯の滝
    しれとこ村つくだ荘 宿泊
□7/18 羅臼岳トレッキング
    地の涯(はて) 宿泊
□7/19 知床五湖 ガイド・トレッキング
    ホテル季風知床 宿泊
■7/20 海獣クルーズ(羅臼)
    地の涯 宿泊
□7/21 羅臼湖トレッキング
    海中温泉 探索
    らうす第一ホテル 宿泊
□7/22 乗馬(外乗)
    野付半島
    清里イーハトーブホステル 宿泊
□7/23 斜里岳トレッキング
    ホテル山水美肌の湯 宿泊
□7/24 網走観光
    女満別発 PEACHで成田へ

☆★☆2021年7月知床旅行記☆★☆
【1】贅沢三昧☆知床8日間CREWG旅
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/30371/
【2】絶景の代償
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/30372/
【3】クジラ跳ね マグロ飛ぶ羅臼
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/30395/
【4】シマウマが駆ける コロボックルの森
 https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/30396/

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知床旅行記3冊目は羅臼編の海編。

羅臼といえば、料理をする方ならば耳にはしたことのある高級食材の“羅臼昆布”でも有名な土地。
昆布が豊かに育まれる海は当然、海洋プランクトンも豊富で、そのプランクトンを餌とする小魚も多く、さらに小魚を捕食する大型海洋哺乳類も生息する海。

そんな海での遊びは、海獣探し(怪獣ではないですよ)。
知床の山歩きの休息日であるこの日は、山ではなく海上散歩にチャレンジ!

(写真:知床羅臼ビジターセンターにて展示してある日本最大級のシャチの骨格標本)

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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

海上散歩と云えば海なのだが、知床を含む道東エリアは夏期の霧の発生率が高い地域として知られている。
特に7月は月の1/3は霧が出ると云われていて、私たちの8日間の滞在期間中もその法則に外れはなく、3日間に渡り海霧がウトロの海岸線を覆い尽くし太陽の光を遮った。
そして、運が悪いことにその霧の3日間は、予備日を含めて知床岬へのクルーズ船への乗船を考えていた日程と丸かぶりで、乗る予定だったクルーズ船はことごとく霧による視界不良で欠航となってしまった。

これは非常に残念な状況だったのだが、私たちの旅のモットーはNever Give up。
知床を旅するとプランニングした時点で、クルーズ船の欠航も想定内でバックアップ・プランも考えてあった。

バックアップ・プラン;それは《ウトロが霧でも、羅臼があるさ♪》計画で、ウトロが霧で船が出なくても、知床岬の反対側にある羅臼まで行けばなんとかなるかも・・・というかなり大雑把な計画。
だから、この日の朝にまず行ったことは、宿の朝食を食べたらすぐにウトロ港にある船会社のオフィスへと出向き、乗る船をウトロではなく羅臼からの乗船に変更してもらうことだった。  

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でも、知床半島の沿岸部一帯が濃霧に覆われているのでは、船の出発地点をウトロから羅臼に変更したからって、濃霧が存在する限り船の運行できないのでは?

それが、そうとは限らない。

ウトロから出港する観光クルーザーは知床半島の沿岸部沿いに航行し、海岸部に連なる硫黄山などの知床連峰の景色を見せるのを目的としているが、羅臼から出港するクルーザーが目指すのは沿岸ではなく隣国ロシアとの国境地帯のちょっと危険なエリアで、少しでも領海域を間違えたら“拿捕(だほ)”もあり得てしまう海の上。
さすがに沿岸部で発生した海切りはロシアとの国境線付近にまでは到達することは少なく、羅臼側の船のアクティビティには影響は出にくいと言う訳だ。

(写真:この日の朝、宿泊した宿から眺める海岸線。ウトロの沿岸部は濃霧で覆われ、とても船の航行は不可能なことは素人でも理解できた)

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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

ロシアとの国境線である海の上でのアクティビティとは、一体何かって?

それは、夏になると根室海峡にやってくる鯨を見るホエール・ウォッチング!
根室海峡の中でも北方4島に近い羅臼沖は、7月・8月にマッコウクジラやミンククジラがやってくることで有名で、日本でも有数のホエール・ウォッチングの聖地ともいわれている。

さらに近年では、春先5月から初夏7月にかけては、数年前まではこの海域に姿を見せることが稀であったシャチも多く回遊してきていて、羅臼から出航する海獣ウォッチングは、ウトロの知床岬クルーズに負けず劣らず魅力あふれるアクティビティとなっている。

(写真:マッコウクジラのブロウ;潮吹き)  

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ということで、この日の朝のウトロでの知床岬へのクルーズが欠航となった私たちは、羅臼側へと移動し、朝10時過ぎには羅臼のクルーズ会社のオフィスで乗船手続きを開始していた。

今回、羅臼からの海獣ウォッチングに乗せていただいたのはゴジラ岩観光のクルーズ船カムイワッカ号。

羅臼オフィスで乗船代金(8800円/一人)を支払い、ついでに酔い止め薬(200円)も購入し、1時間後の乗船に備えて服用した。

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羅臼からの海獣クルーズ船は1日3便で、私たちが乗るのは昼便。

出航までに1時間程度時間があったので、港近くの道の駅・知床・らうす へと行き、ランチ用のおにぎりをテイクアウト。
ここのおにぎりは結構人気が高く、昼前には売り切れることも多いとのことだったが、食べてみたかった鮭節(鰹節ではなく、鮭節)おにぎりを無事に購入することができた。

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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

11時過ぎに羅臼港に到着したら、乗船開始。
11:30出発のクルーズの参加者は10名くらいかな。

クルーズ船の座席は早い者勝ち。
人気があるのはルーフ付き2階席の前方で、その次が船内席だが、私が選んだのは、あまり他の人が選ばない場所;船首だ。

船首は海が少しでも荒れていると波をかぶったり、よろけたりしてしまう場所だが、風を切って波上を走るクルーザーの船首は気持ちのよい場所で、乗船するお客さんの中に子供が居ない場合は、船首の特等席を選ばせてもらうことが多い。

船首には人が座れるような椅子はなく、小さな段差に半体育座りで脚を前に投げ出して座る。

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クジラが跳ね マグロは飛ぶ《ウトロが霧でも 羅臼があるさ♪》

羅臼に到着した10時半頃は、朝に発生した霧で未だもやっていた羅臼の港だったが、出航のお昼近くになるとゆっくりと霧が晴れてきて、視界もそれなりに良好(この時、ウトロ側は霧は晴れずに午後のクルーズも欠航になったと聞いた)になり、最高のクルーズ日和。

乗客が全員そろった段階で、クルーズ船は港を出港した。

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羅臼湾内を脱出したら、船は一路東へと航路をとる。

背後に見えているのは、羅臼サイドから永寝る知床連山の麓だ。

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船が出航すると、最初は船内にいた人たちもなんだか楽しくなって、船首に出てくる方も多く、最初は私一人しか居なかった船首部分も賑やかになってきた。

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乗船しているクルーは3人で、船長さんと海獣を探すためのアシスタントが2名。
船長さんはベテランのおじさんで、アシスタントはまだ若い2名の女性なのだが、このお二人の働きと船長さんの長年の経験がなければ、私たちは海獣に出会うことはできなかっただろう。

船のアシスタントとはいえ、彼女たちは揺れる船の上から、肉眼と双眼鏡を駆使し何マイルも先の海面を泳ぐクジラやシャチを探すプロフェッショナル。

船長さんとアシスタント二人の会話は船内無線を使って観光客の私たちにも全部聞こえていて、「3マイル前方11時でブロー(鯨の潮吹き)上がってます」とか「3時の方向にイシ(イシイルカ)います」なんて声が無線から流れてくると、乗客みんながソワソワしてしまう。

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