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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

世界遺産のギアナ高地;ロライマ山の大自然のトレッキングは、驚くことばかり。でもベネズエラの状況は更に上を突っ走っていた!【アラフィフ&アラ還のベネズエラ-7】

明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】
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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

あれから、何年が過ぎたのだろう。

私たちがこの場所に閉じ込められてから。
最初の内は今だけの我慢だから・・・と云われ、その内、もう少しの期間だから・・・となり、今は、あとどのくらい待てば良いのか、そもそも、その終着点が存在し得るのか、誰もその答えを明示することはできない。

仕事を頑張り、ふらりと訪れていた異国の地。
今は、いくら頑張っても、その足を予約することすらためらわれる世の中になってしまった。

見知らぬ国での出会い、トラブル、経験。
それらはすべて人生の糧。
新型コロナが収束して、皆が笑顔で異国の旅のことを話せるようになったら続きを綴ろうと思っていた思い出たち。

先の見えない今だが、明けぬ夜はない。
夜が終われば、必ず朝はやってくる。

また、何の気兼ねもなく海外へと遊びに行ける日が来ることを信じ、ギアナ高地でのかけがえのない思い出の日々を、再び文字として浮上させることにした。

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2019年春に3週間弱の長い休暇を取り訪れた南米のベネズエラ。

そこは、独裁者政権による賄賂政治により自国の通貨は暴落し、チャイニーズマフィアが流通を仕切る、日本での報道からは想像もつかないような世界でした。
でも、ベネズエラの国民は逞しく生きていました。

お店には商品が並んでいなくとも、闇市に行けば手に入ります。
“弁護士の仕事がなくなったら、タクシー運転手をやればいい”と話すのは、私たちの車を運転してくれたお兄さん。

ホテルの従業員は、50USドル紙幣を手に食事をする観光客の間を歩き“あなたの持っている細かい45ドル”と交換して“と高レートでの両替交渉を囁きます。
実はこの50ドル札は、素人には、特に外国人には判別ができないほど巧妙に作られた偽札。
要はホテルの従業員による詐欺なのですが、現在のベネズエラの状況では、一種の商売。
だまされる方が悪いと云うことになるのでしょう。

お酒だって基本はどこにもないはずですが、レストランでは瓶ビールを飲むこともできます。
蛇の道は蛇、ですね。

ですから、私たちもその中に紛れ込み、できるだけ都市部では目立たないように過ごしました。
都市部で相棒と日本語で会話するのは、信頼できる人達の前のみ。
幸い、私がスペイン語を話せるので現地でのちょっとした意思疎通に困ることはありませんでした。

でも、山間部へと入ってしまえば、そんな隠密行動なんて必要なし。
シャーロック・ホームズを生み出した英国人作家;コナンドイルが、恐竜が現代まで生き残っていると夢想したギアナ高地;ロライマ山で、強盗や泥棒に襲われる心配もないトレッキングの日々を過ごしてきました。

このベネズエラ旅行記-7で紹介するのは、ロライマ山トレッキング5日目午後の情景。
テーブル・マウンテンのロライマ山で目にした壮絶なまでに美しい大地の造形の記憶を呼び覚ましていきたいと思います。

(写真:ロライマ山の先端部、The Prow
 座っているのはテーブルマウンテンの端
 足下は垂直な崖で、落ちたらブラジル側に真っ逆さま
 雲海の向こうにいくつものテーブルマウンテンの岬が見えている)

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅程☆★☆
・3/2 NRT18:25-DFW-MIA21:38 マイアミ宿泊
・3/3 MIA- BLA(ベネズエラ)プエルトオルダス宿泊
・3/4 Paraitepuiへ移動(9時間)パライテプイ宿泊
・3/5-3/11 ロライマ山 6泊7日 トレッキング
  3/5 Day1:パライテプイ村→クカナン・キャンプ
  3/6 Day2:クカナン・キャンプ→ロライマ・ベースキャンプ
  3/7 Day3:ロライマ・ベースキャンプ→カラカス・キャンプ
  3/8 Day4:カラカス・キャンプ→The Prow→クワティ・キャンプ
 □3/9 Day5:クワティ・キャンプ→プリンシパル・キャンプ
  3/10 Day6:プリンシパル・キャンプ→クカナン・キャンプ
  3/11 Day7:クカナン・キャンプ→パライテプイ村
・3/12 Puerto Ordasへ移動(9時間) プエルトオルダス宿泊
・3/13 エンジェルフォールへ カナイマ宿泊
・3/14 エンジェルフォール遊覧飛行 プエルトオルダス宿泊
・3/15 BLA18:00-MIA21:00
・3/16 MIA06:50-CHI-
・3/17 NRT15:30

☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
☆★☆2019年3月-ギアナ高地トレッキング 旅行記☆★☆
【1】旅の序章 -アクセス・安全情報など  Lost Worldへhttps://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29023/
【2】ロライマ・トレッキング Day1 -プリプリ悪魔の洗礼
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29043/
【3】ロライマ・トレッキング Day2&3 -魔境の台地へ 
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29307/
【4】ロライマ・トレッキング Day3(PM) -水溜まりの楽園
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29319/
【5】ロライマ・トレッキング Day4 -世界の果てThe Prowへ
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29394/
【6】ロライマ・トレッキング Day4&5 -サイバー攻撃で絶体絶命
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29423/
【7】ロライマ・トレッキング Day5-不思議な絶景のロライマ山
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/30417/

(写真:ロライマ山の絶景ポイントの一つ:マーベリック岩) 

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

ロライマ山の麓から登り始めて5日目。
たった5日間だが、もう5日間、あっという間の5日間・・・。
この日の夜が明けたら、ロライマ山の山頂での日々は終了となり下山ルートに入らなければならない。

通常ならば、テーブルマウンテンの上で古代から命をつなぐ植物や生き物に出会い、なんと素晴らしい経験だったのだろう!という感想で締めくくられ、感動のフィナーレを迎えるはずのロライマ山のトレッキング。
でも、動乱の中にあったベネズエラでは、そんな安易な体験だけで山頂での日々が終わることはなかった。

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

もちろん、私たちも素晴らしい大自然に出会い言葉を失うような絶景も見たのだが、このトレッキングは更に波瀾万丈で、軍艦型のロライマ山の先端にあるThe Prowからの帰り道に、広大な山頂で、奇跡的な確率で出会ったペモン族の少年から聞いた情報は、私たちの想像の遙か彼方まで上り詰めていた。   

ペモン族の少年の情報。

それは、ベゼズエラの独裁者であるマドゥーロ大統領の発表によると、アメリカによるベネズエラへのサイバー攻撃があり、国内発電所の中枢システムが破壊され送電が全域でダウンし、ベネズエラ国内はもとより国際的な回線すら使うことができなく、現在、国は混乱状態にある!という、信用するかも迷ってしまうような荒唐無稽な話。

でも、少年たちはいたって真面目。
麓の村では停電は実際に起きているし、大統領はそう言っている。
携帯電話、衛星電話もすべてが使えなくなっているとのことだった。

さぁて、こんな非常事態な話を聞いてしまった私たち、この先どうする?

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

ガイドのフェリックス(Felix)と私たちのポーター家族とのちょっとした会議の末の決断は、このまま旅の続行。
今から急いで山を下りたところでベネズエラの国内情勢は変わらない。
当初の予定では、私たちがロライマ山の麓の村であるパライテプイ村に下りるのは2日後。
都市部に戻るのは3日後だ。
あと3日も経過すればもう少し国内情勢もクリアとなり、停電だって解消している可能性もある。

せっかく旅に出ているのだから、今は旅を愉しもう♪

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心配性の日本人からしてみたら、なんとまあ・・・お気楽なとも思えるが、これがラテンの国の考え方。
自分の力でどうにかできない部分は抗ったところで、なんとかなるモノではない。
それならば、現状を愉しみましょ!と云う感じ。

私もそれには賛成!
下界で起きていることを知ってしまった私たちが抱いているこの先に対する不安感と焦燥感。
その気持ちを表に出したところで状況は好転しないし、疲れが増すだけ。
それならば、今、失われた大陸;ゴンドワナ大陸の一部であったロライマ山にいるこの瞬間を愛おしみ、満喫する方が精神衛生的にもベターな選択だよ。

ということで、ペモン族の少年たちに情報のお礼を伝えて別れたあとは、再びテーブル・マウンテンの不思議な自然を堪能。

見てみて!この石、なんだか蛇の頭みたいな模様。
日本だったら、この場所に蛇神様としてまつられて祠ができてるね、間違いなく。

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トレッキング5日目のこの日、私たちが歩くのはロライマ山を縦断する15kmの距離。

頑張って歩かないと、次の岩窟ホテル(キャンプ地)に到着するまでに夜が来ちゃうよ!.

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

ギアナ高地のロライマ山のテーブル・マウンテン。

台地(テーブル・マウンテン)という呼び方から、だだっ広い一枚板のような広い山頂を想像するかもしれないが、起伏は激しく、丘があったり、谷があったりと歩いているとその景色はめまぐるしく変わる。

時折、1000mの高さを誇る絶壁の崖の端から現れた白い雲が流れるように台地の上を進んでくる。
あの雲の中、入ってみたいな!なんて思うが、近くに見えるあの雲も、実際の距離は何kmも先。

軍艦型のロライマ山の山頂面積はおよそ31平方km。

その広さは、台地の下にあるベースキャンプから見上げて想像していたよりも遙かに広く、ロライマを遊び尽くすためには山頂3泊の日程では足りなかった!というのが実感だ。


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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

そんなテーブル・マウンテンの上。
そこには、男心をくすぐるモノが多く存在する。

この場合は男心というよりも、山男心かな。

進行方向右手の岩の上に、巨人が積み上げたような平たい大岩を見つけた私たちパーティの男どもが、なんだかソワソワ。


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この岩の側で少し休憩をするということで、ポーターの若い二人のアレックスとエルナンはウキウキ。

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彼らがウキウキしている理由は、この岩。
巨人の積み木ならぬ、積み岩。
この岩を登りたいらしく、荷物を置くと岩を登り始めた。

登り始めた彼らを見ていた私の相棒までなんだかソワソワ。
そして、自分も行ってくる!と。
えぇ!アラ還に近いのに、未だ20代の若者と張り合ってどうするの・・・という感じだが、高いところがあると登りたくなってしまうのが山男たちらしい。

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明けぬ夜はない☆ウェディングはギアナ高地で【ロライマ山Trek Day5】

そんなわけで、相棒も岩にとりついて登る。
大きな岩では1つの高さが2m以上あり、足を滑らせたら危険なのだが、器用に登っていくのはさすがかな。

ロライマ山の山頂の巨人の積み岩の上でポーズを決める日本男子。
こんなことをする日本人は、彼以外にいるのだろうか。

まあ、“いくつになっても童心を忘れない漢”ということにしておこう。 

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メモ

・航空券
 NRT-MIA往復 282440円/二人
 MIA-BLA往復 973USドル/二人(AVIOR公式サイト予約:スペイン語)

・マイアミの宿 
 Red Roof Inn PLUS+ Miami Airport 144USドル/ツインルーム

・ベネズエラ国内手配
 6240USドル/二人

・雑費(海外旅行傷害保険等モロモロ)日本円
 26520円/二人

・現地チップ+入場料等
 645USドル/二人

・現地食費
 90USドル/二人
 

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