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アイルランド&イギリス湖水地方の旅

アイルランド、イギリス:エジンバラ、湖水地方を探訪

アイルランド&イギリス湖水地方の旅

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アイルランド&イギリス湖水地方の旅

プロローグ
1年ぶりに独り旅に出ることにした。今度の旅の目的地であるアイルランドとスコットランドは未知の地域でもあるので、かねがねから念頭に置いていた。そしてこの機会に、美しい風景で有名な湖水地方もめぐってみたいと考えた。また、リトアニアで出会ったスコットランド人の話では、「この地域のベストシーズンは7月でしょう。」という話も聞いていたので、その機会を狙っていた。時はめぐり、それが今回やっと実現することになったわけである。

ダブリンのメインストリート・オコンネル通り

ダブリンはアイルランドの首都で、パリやウィーンに次ぐ芸術の都でもある。ケルト文化と妖精の神話は今でも深く人々の生活に根付いており、熱烈なカソリックへの信仰はプロテスタント国教会を持つイギリスとの間に軋轢を生み、幾度となく激しい闘争を繰り返してきた。そんな波乱の歴史の中で、10世紀以上の間この国の文化の中心であり続けてきた街でもある。現在人口は100万人で、ヨーロッパから多数の観光客が訪れる国際都市でもある。

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トリニティー・カレッジ

この街でつとに有名な「ケルズの書」は、トリニティ・カレッジにあるというので、まずはそこへ出かけてみることにしよう。

このカレッジは1592年にイギリスのエリザベス1世によって創立されたアイルランドで一番古い大学。ダブリンの街の中心に位置している。正門入口から入り、三角屋根のついたグレイの建物の中央にあるアーチ門をくぐり抜けると、その先に落ち着いた雰囲気のキャンパスが広がっており、その中央に十字架を載せた塔が建っている。チャペルなのだろうか?

展示室の奥に一段と薄暗くなった部屋の中央に展示ケースが置かれている。まるで、モスクワの赤の広場にあるレーニン廟でレーニンの遺体を見る時の雰囲気と同じである。明かりはあくまでもほの暗く、微光に照らされたケルズの書がケースの中に静かに横たわっている。古書を痛めないための配慮なのだろう。

この「ケルズの書」は縦33cm、横25cmの仔牛のなめし皮340枚に、四福音書(イエス・キリストの生涯や言動を記録したものを福音書<ふくいんしょ>と言い、幾人もの福音書記者が書いたものがあるが、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4人が書いたものが正統な聖典とされて新約聖書に採用された。)のラテン語訳(ウルガタ本)が美しい挿し絵とともに写本僧の手で書きつけられたマニュスクリプト(手写本)である。

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ダブリン城

この城は1684年の火事で崩壊し、中世の城のほとんどは失われて石造りの塔Record Towerが一部修復されて残っているだけなのだ。現在の建物は17、18世紀にウィリアム・ロビンソンによって建て替えられたものという。ダブリン城は1204年にジョン王によって建てられ、1922年まで約700年間にわたってイギリス支配のシンボルであったという。その意味で、この城はダブリンの歴史の中心とも言えるものである。

現在のお城は、普通のありきたりの建物の感じで、お城としての外観や風格はどこにも見られない。城内の様子はガイド付きで見学できるようになっているが、あまり興味がわかないので省略することにする。

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ギネス・ストアハウス

小さな入口を入ると、1階ホールの広い空間があり、そこにはギネス固有の各種グッズの売り場や数箇所の入場チケット売り場が設けられている。

各チケット売り場には入場者の長蛇の列ができており、なかなかの人気ぶりを示している。アイルランドと言えばなんと言ってもギネスビール。そのギネスビールが生まれた場所を訪ねずしてダブリン観光なしといっても過言ではない。だから、観光客はこぞってここを訪れることになる。だが、ここでも入場料が必要なのだ。

シニア割引があるので、それを申し出て料金9.5ユーロ(1425円)を払うと、「どちらの国から来られましたか?」と尋ねる。どうも訪問者の出身地別統計を取っているようだ。そして、館内の案内パンフとギネスビールが封じ込められた記念の品(プラスチックでできた円形の球)を手渡してくれる。そして、この球の裏面に取り付けられた輪ゴムを見せながら、「これを7階のスタンドバーで提示すると、それと引き換えにビールが提供されます。」と説明する。

最上階の7階はガラス張りの円形展望ラウンジになっており、ここで絶景の眺望を楽しみながらギネスビールが飲めることになっている。ラウンジの中央にはバーカウンターがあり、そこで例の“球”を差し出すと付着しているゴムのワッカを引き取り、それと交換にギネスビール1パイント分(0.57リットル)が貰える。

早速グ~ッと一口飲んでみる。黒々としたビールの色で、飲み慣れない私にはちょっと抵抗感がある。コクのあり過ぎる味で、ラガービールに慣れた私には少し重過ぎる。窓側にセットされたテーブルに座り、眼下に広がる市街の眺望に見入りながら、ゆっくりと味わう。これがこの地の名物・ギネスビールなのだ。このラウンジには、たまたま日本からやって来た団体客の姿も見える。私もそうだが、日本から遠くはるばると、よくこの地に来たものだ。

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ヒューストン駅

駅前で下車すると、目の前には石造りのどっしりした駅ビルが建っている。ここでは昼食と明後日のゴルウェー行きのチケットを買う2つの目的がある。駅舎内に入ると、わりと広いコンコースですっきりとした空間が広がっている。見回してみると、スナック類のショップしかないので、一軒の店で三角切りのトーストサンド(2切れ入り)とジュース1パック(合計5.15ユーロ=772円)を買って昼食とする。物価が高い。店頭のテーブルに座って行き交う人を眺めながらのんびり食事する。

一息つくと、チケットの購入だ。往復チケットを買いたいのだが、その有効期間がどうなっているのかを知りたい。そこで、駅案内所で尋ねてみると、1ヶ月間の有効という。それなら問題なしと、ホームの中に入った横手にあるチケット売り場でゴルウェーまでの往復チケットを購入。シニア割引はないのかと尋ねると、すべて一律料金だという。そこで往復料金40.5ユーロ(6075円)をクレジットカードで支払い、カードと同じサイズのチケットを受け取る。(片道切符だと29ユーロ=4350となるので往復切符がずいぶんお得)

駅のトイレをのぞいて見ると、ここは15ユーロセント(23円)の有料になっている。日本の習慣に慣れた者にとって、この有料トイレは抵抗感がある(陰の声:駅のトイレぐらい無料にせよと言いたい。)。小銭のコインが要るので、面倒なことこの上ない。

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テンプル・バー

ダブリンの名所・テンプル・バー(Temple Bar)

宿が隣接しているということもあって、私が頻繁に往き来しているテンプル・バーの通りだが、その歴史は古い。もともとこのエリアはアウグスティヌス会修道院の所有であったものを英国人の高官サー・ウィリアム・テンプルが引き継いだのだが、そのことから“テンプル・バー”と呼ばれるようになったという。“バー”は川沿いの道を表しているそうだ。

18世紀初頭になると税関がリフィー川の南岸に建てられ、アイルランドへ運ばれる物資のすべてがここで検査を受けていたため、この界隈には荷物保管の倉庫や商店、酒場、宿が密集して大いに繁栄したという。ところが18世紀末になって税関が移転し、人々は去ってスラム街になったという。

20世紀になってこの界隈を買収した交通公社が短期契約で建物を安く賃貸ししたところ、小さな店や芸術家が次々と集まり、以来このテンプル・バーはロンドンのコベントガーデンやパリのレアール地区のようなファッショナブルなレストラン、カフェ、野外劇場やアートミュージアムなどが集まる芸術村となり、現在ではダブリンを代表する新しい芸術・文化の情報発信基地になっている。

歩行者天国になっているこの通りには映画館、ギャラリー、劇場や最新のクラブ、カラフルなペンキで塗られた洒落たカフェやパブ・レストランなどが軒を連ね、散策には最適の場所となっている。このためダブリンの観光客が一度は訪れる名所となっている。しかし、私があちこちぶらついて得た感想は、それほど目を見張るものはなく、平凡な商店街といった感じである。私の目に狂いがあるのだろうか?

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アイリッシュ・シチュー

テーブルに座ると、早速、アイリッシュ・シチューとギネスビールを注文する。これぞアイルランドの郷土料理と地ビールの組み合わせである。やがて運ばれて来たのは、写真のようにボリュームたっぷりのシチューである。ポテトにニンジン、野菜、それにラム肉を一緒に煮込んである。スープもたっぷり入っている。見ただけでもおいしそうである。

おもむろに、まずはスプーン一杯に盛り込んで口に頬張る。う~ん、これはなんという美味! さすがに本場のシチューは二味、三味違う。期待を裏切らず、いやそれ以上のおいしさに、私の舌は大鼓を打ちっぱなしである。ポテトもほどよく柔らかく、ラム肉もしなやかだ。これらの味が溶け込んだスープはあっさり味で、これがまたなかなかのものである。満足の笑みをたたえながら、貴重なシチューを大事にゆっくりといただく。

この地でしか食べられない料理だけに、私にとっては貴重な機会なのである。これさえあれば、この地に住み着いても困ることはないなあと思いながら、その味を堪能する。ハーフパイントのギネスビールを傾けながら食すると、いくら美味とはいえ、このボリュームだけに次第にお腹いっぱいとなる。満足、満足、大満足。これぞ旅先でしか味わえない本場郷土料理の味である。

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感激のアイリッシュダンス

いよいよ待望のアイリッシュ・ダンスの始まりである。リズミカルな音楽が鳴り始めると、5人のダンサー(男性1人と女性4人)がステージに登場して踊り始める。途端に激しいタップのリズムと響きが場内に響き渡る。いわゆる普通のタップダンスと違い、このアイリッシュは上半身は両腕を体側にくっつけたまま直立の姿勢で足だけを激しく跳ね動かしながらタップを踏む。その5人の一糸乱れぬタップのリズムがなんとも素晴らしく、うなりたくなるほど惚れ惚れして見とれてしまう。

ダンスが始まるや否や、ステージの横に進出して、かぶりつきで写真を撮りまくる。激しくタップを踏みながら時にはジャンプして飛び上がるのだが、その瞬間がなかなかうまく捉えられない。男性1人、女性1人、あるいは女性4人、または5人全員と、交互に登場しながら激しく、リズミカルな踊りを見せる。タップを踏む音がステージの床板から響き渡るのだが、その迫力には圧倒されるばかりである。

その見事過ぎる踊りに、ただただうっとりしながら見とれていると、間もなくフィナーレとなる。都合10曲ぐらい、20分間のショータイムである。踊り手から2mほどしか離れていないかぶりつきで観ていると、踊り手たちの激しい息づかいが手にとるように伝わってくる。このことからも、その激しさがどれほどのものかが分かるというもの。交互に入れ替わって踊るにしても、そんなに長時間続けられるものではないだろう。

あれだけの音を奏でる靴の底はどうなっているのだろう? ステージの床板はどうも鉄板を敷いているようだ。それで一段とタップの響きが効果的に高まるのである。ダンスが終了後、ステージを見てみると、やはり鉄板になっている。念のためにスタッフに尋ねてみると、やはりそうだという。この上で、毎夜あれほどの激しいダンスを踊るとなれば、膝や足首などを痛めたりしないのだろうか? 

これまで世界の各地で多数のフォルクローレ(民族舞踊)を観賞してきたが、私の記憶のデータファイルの中にはブルガリアのそれが一番との記録がある。しかし、このアイリッシュ・ダンスを観た今となっては、この記録を更新する必要がある。それほど期待を裏切らず、それ以上の素晴らしいものであるといえる。

これでアイリッシュ・シチューにアイリッシュ・ダンス、それに本場のギネスビールを堪能でき、今度の旅の目的はほぼ達成されたも同然である。これにゴルウェーのモハーの断崖を見れば、私のアイルランド旅行は完結となる。

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グラフトン通り

インフォメーション・オフィス前の通りを過ぎると、めざすグラフトン通りに出る。路面は赤色のレンガ石で敷き詰められ、両側にはブティック、化粧品、時計・宝飾品店、書店など、お洒落な店舗が行儀よく並んで上品な雰囲気を醸し出している。開店早々とあって、人出はまだほとんど見られない。この通りは歩行者天国になっており、訪問者は道幅いっぱいを使ってゆっくりとショッピングができる。

公園を後にすると、グラフトン通りに出て引き返す。すると、来る時は見かけなかった大道芸人たちがパフォーマンスを始めている。公園門の前では男性がエレキギターを持って奏でている。その先へ行くと、女性が腰掛けて小さなハープを爪弾いている。かと思えば今度は男性がバイオリンを弾いている。その先ではお手玉をやっている。

さらに歩を進めると顔を銀色に塗りかためたこわいゼンマイ男が台の上に立っている。そして、その先では楽団演奏が行われているかと思えば、今度は天使さまが立っている。こんな風に、いつの間にか通りにはさまざまな芸人たちが競うように立ち並んで、道行く人々の目を楽しませている。様子を見ていると、ぼつぼつではあるが投げ銭が与えられている。そして、そんなストリートに花屋さんが華やかな彩を添えている。

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ヘンリー・ストリート

グラフトン通りを抜けてトリニティ・カレッジ前を通り、そのまままっすぐ進むとオコンネル橋に出る。そこを渡れば昨日も歩いたオコンネル通りにつながるのである。次はこの通りの途中から横に入るヘンリー・ストリートに向かう。ここもグラフトン通りと並ぶダブリンの有名商店街となっているらしい。

オコンネル通りの歴史を刻む有名な中央郵便局前を通り過ぎると、左に入るストリートが見える。これがめざすヘンリー・ストリートで、メインストリートのオコンネル通りと交差しているショッピング街である。通りに入ると、石畳の通路の両側には商店が軒を連ね、多くの人出で賑わっている。しかし、通りの様子はグラフトン通りのように洗練されたおしゃれな雰囲気はない。多分、古い商店街なのかもしれない。ここも歩行者天国になっているのだが、どうしたことか、グラフトン通りのように大道芸人たちの姿は1人も見えない。

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ゴルウェー行きインターシティ

ホームの改札口に係が立っていて検札を行っている。ここを通過すると、あとは自由に車両を選んで乗車できる。早朝とあって、どの車両もガラ空きである。車内に入ると、各座席の間にはテーブルがセットされて豪華な雰囲気である。しかし、シートはガタがきているところもあったりして、くたびれた感じの車両である。1人掛けの座席に腰を下ろして、静かに出発を待つ。もう一つ気づいたことは、この国の鉄道はまだ電化されておらず、ディーゼル機関車が引っ張っているということだ。

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AILLWEE洞穴

バレン高原には何百年もの間、雨や川によって複雑に浸食してできた、くぼみや洞窟がいくつか存在するらしいのだが、なかでもこのアルウィー洞窟は、アイルランドで最も古い洞窟の一つとされる。 最初にこの洞窟が発見されたのは1940年代で、一般に開放されたのは1976年からだという。

洞穴内に入ると、カフェや土産品店があり、軽食も取れるようになっている。また、トイレも完備している。あとは自由に洞穴に入って見物できるのかと思っていると、勝手に入れず、グループごとに分けられてガイド付きで奥へ入ることになっている。なんと大げさな~・・・。かなりの時間待たされ、ようやく順番が来て中へ案内される。一通りの講釈と注意事項を聞いて奥へ進んで行く。

細い洞穴にはライトが点されてはいるが、薄暗くて内部の様子は分かりにくい。要するに、この洞穴は石灰石地帯にできた洞穴なので、当然のように鍾乳石が見られるはずである。ところが、ガイドが持参のライトで照らしてくれる鍾乳石を見ると、なんともちっぽけで発展途上もいいところである。これまで有名な秋吉台・秋芳洞をはじめ日本の各地でかなりの規模の鍾乳石を見ているだけに、どうしてもそれとの比較で見劣りしてしまう。

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これらの詳細なレポートは⇒ http://yasyas.web.infoseek.co.jp/
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